■決済代行会社「全東信」倒産■

 決済代行会社の「全東信」が1151億円もの負債を抱えて倒産しました。全東信のサービスは飲食店等の店舗を対象にクレジットカード売上代金をカード会社に代わって早期に支払うサービスです。

   全東信は5日毎、月6回支払いという短いサイクルでカード債権を現金化出来るサービスが受けて業績を伸ばしました。世の中にはそれほど資金繰りがギリギリで商売をやっている飲食店がどれほど多いかと言うことだと思います。現在全東信の未払い額は明らかにされていません。もちろんこのお金は回収不能ですが、それ以前に今週、来週の全東信からの入金が無いだけで破綻する飲食店が出てくるかも知れません。

 飲食店に対して品物を納品している会社も一時的に出荷を止めるところも出てくるでしょうから全東信の利用者にとっては泣きっ面に蜂ということになりかねません。今後は毎日のように零細飲食店の破綻のニュースが流されることになると思います。

 こうやって見ると全東信のビジネスモデルが経営破綻に至ったことが理解出来ません。10日あるいは20日遅れでカード会社からは入金があるはずで取りっぱぐれる心配がありません。ところが、倒産したとなったら、実は決算書を粉飾していたとの報道が次々出て来ています。NHKニュースでも20年以上前から粉飾決算を行っており、実際には600億円以上の債務超過に陥っていたとの報道がなされています。ビジネスモデルから言ったらこれはあり得ません。単純なさやとりビジネスで支払者は大手カード会社です。となると、これは全東信内部で不正融資が行われて焦げ付いたか、大規模な横領しか考えられません。どちらにしても逮捕者が出てくることになると思います。

 また、「全東信」については粉飾どころか貸借対照表上の預金170億円自体が架空であったのではないかという話まで出て来ました。しかもこの預金は2行のメガバンクの架空預金だという話です。メガバンクの預金の架空なんて聞いたことがありません。どんなお粗末な監査法人でも見抜けるはずです。

 しかし「全東信」と取引していた飲食店は大変なことになりました。資金繰りが大変で、クレジット会社の30~40日も決済を待っていられなくて全東信と取引しているにも関わらず、いきなり入金を止められては明日からの仕入れにも困ってしまいます。

 また、全東信に資金を貸し付けていた多くの地銀を始めとする中小金融機関の資金繰りも心配です。その数は地方銀行や信用金庫で115に上ると言われています。今回の報道で全東信に融資していた銀行名が次々と明らかになっていますが、それらの銀行の預金者が取り付けに走るのではないかと思います。もし私が当該金融機関の預金者ならばそうします。現在報道されている金融機関で全東信に対する債権額が最大なのは「近畿産業信用組合」で、その貸付額は何と124億円、地銀でも群馬県の東和銀行が58億円の貸し倒れの可能性があると言われています。預金者の動きに注目です。

 しかし全東信の倒産と言うよりも破産の影響は甚大です。私の住むマンションの中の飲食店でも「クレジットカード使えません」の張り紙が張られています。関係する店舗は飲食店を中心に20万店近いと言われています。そのうち2万店超の店では全東信からの入金が確認出来ていない状況のようですが、今後全取引相手が未入金を確認して大混乱に陥ることになると思います。

 この余波ですが、上述したように経営不安のある飲食店に食材を納入していた業者も現金払いを要求するでしょうから苦境に陥り倒産する飲食店が相当数に上ることが予想されます

 しかしQR決済がこれだけ普及する中で、未だにこういった古典的な鞘取りビジネスが横行していることに驚きを感じ得ません。




■消費税改正で苦悩する外食業者■

 国会では消費税改正協議が膠着状態に陥っています。高市総理は「食料品消費税ゼロ」の公約を守ろうと必死ですが、レジシステムの変更に想像以上の期間が必要だと言うことで、現在は1%への税率改定の方向で話が進んでいます。一方で社会保障財源を維持するために消費税減税には慎重であるべきであると主張する政党もあり、議論が混沌としています。

 そもそも高市総理が戦況公約として「食料品消費税ゼロ」を打ち出した時に、高市総理に政策ブレーンはいなかったのでしょうか?その時に財務省関係者がブレーンいいれば、消費税ゼロを実行するにはどれだけ大変な手間がかかるかアドバイスして公約から外したはずです。

 仮に税率変更が行われれば食料品小売業だけでなくテイクアウトを行っている飲食店もレジシステムや会計システムの変更を強いられます。制度変更に対応するコストが中小企業に与える影響はかなり大きなものとなります。

 外食業者としては食料品の税率がゼロあるいは1%となったらお客が内食に走るのではないかと戦々恐々としています。例えばお店で食べれば消費税含めて1100円のお弁当が、テイクアウトならば1010円で済みます。お客としては9%得した感覚になります。そうなると外食のビジネスモデルに変化が起きるかも知れません。

 多くのお店でテイクアウトを始めることでしょう。それも完成品のテイクアウトや単なる温めではなく、ある程度まで調理済みの料理を販売し、消費者は自宅で仕上げを行うといった販売形態が増えて来ると予想されます。

 また、零細外食業者の中には上述の「全東信」の被害者も多く、資金繰りに苦労する中で更にレジ改修費用が必要となることが予想され頭が痛いと思います。ただこのまま徒に手をこまねいていては外食の利用者が減少するばかりです。この点に関して政府の補助が行われる可能性はありません。




■再燃したイラン紛争■

 合意に達したかと思われたイラン紛争ですが、再び戦闘の火ぶたが切られました。双方がどこまで本気かわかりませんが、イラン側で戦争終結に向けた合意に反発する勢力があるうちは今後も小競り合いは続くと思われます。米国もイランも、特にイランについては最高指導者のモジタバ氏が未だに姿を見せないので存命かどうかもわかりません。絶対的指導者不在の中で軍部の強硬派がホルムズ海峡の船舶や周辺中東諸国に小刻みな攻撃を加えるのでいつになっても停戦とはなりません。米国においてもトランプ大統領が絶対的な権力を保持しているかと思えば、イスラエルを支援するキリスト教福音派の強硬メンバーの突き上げでなかなか完全な停戦とはなりません。しかもここへ来てイランによるトランプ大統領の暗殺計画が持ち上がりました。と言ってもこの情報がイスラエルから寄せられたということで「ガセ」ではないかという話も出ています。

 一時70ドル割れに近づいた原油価格も80ドル台を目指す動きとなって来ました。原油価格が市場の停戦に対する信頼度の指標となっています。最近では多少なりとも通行料を支払ってホルムズ海峡の安全な通行を確保すべきではないかという話も出て来ていますが私は賛成です。今回は無事に停戦に至っても今後もイランの核開発問題で一触即発の状態が続くことは間違いありません。その度に今回のようなナフサ不足騒ぎで我が国の国民生活が脅かされるのは真っ平です。

 こうやっている間にもホルムズ海峡で各国の船舶がイランの攻撃によって被害を受けています。このような状態から一挙に停戦とはいきそうもありません。特にイラン側では軍部の末端にまでは歯止めがかからない状態のようで、表立って米軍には攻撃を仕掛けていませんが、五月雨式に様々な部隊がカタールを攻撃し、特に対象国を明確にしないでホルムズ海峡を通行している船舶にも攻撃を仕掛けています。このような状態が続けば新たにホルムズ海峡に入って原油積み出しの再開を考える国が出て来ないでしょう。ということで、完全にホルムズ海峡の安全が確保されるまでは原油の価格は落ち着きそうもありません。

 と言っていたら、米軍がイランの軍事施設100ヶ所に空爆を行いました。またイラン側もホルムズ海峡の封鎖を宣言しました。戦争の再開です。




■徒然思うこと■

・サッカーワールドカップ・

 しかし今回のサッカーワールドカップは反則だらけですね。スローで見ると身体が接触するほとんどのプレーは厳密に判定するとファールです。攻撃された相手がよほど痛がって倒れこみでもしないとノーファールでプレーが続行されてしまいます。押して倒したりユニフォームを引っ張ったりやりたい放題ですがなかなかファールとなりません。引っ張られてユニフォームが破けてもファールとならないのはビックリです。特にフランス対パラグアイ戦のパラグアイのディフェンス陣のファウルは酷かったですね。押す、倒す、ユニフォームを引っ張る、肘うちする、ペナルティスポットを荒らすなど、枚挙にいとまがありません。エースのエムバペは何度引っ張られたかわかりませんし挙句の果てには肘うちまで受けてしまいました。解説者によっては「レッドカードが4枚出てもおかしくない」という人もいました。それなのにパラグアイはこの試合で1枚もイエローカードを出されていません。ウズベキスタン人の主審も問題です。何故これほど反則だらけのスポーツが世界中で大人気なのか全く理解出来ません。他の試合と似たり寄ったりで、もしJリーグレベルでファウルの判定をしたら1試合で何十枚というイエローカードが飛び交ったと思います。それがわかっているせいかファウルに関するVARはほとんどありません。もし怪しいプレーを全てスローでリプレイしたら何人退場させられるかわかったものではありません。

 また、今回のサッカーワールドカップにおいて日本国民と韓国国民の国民性の違いをこれほど大きく感じたことはありません。1次リーグで敗退した韓国サッカー代表チームに対するバッシングがこれほど酷いことになるとは想像しませんでした。

 1次リーグ敗退と言っても最後の最後でのグループ3位チームの中での敗退ですから、4位で敗退したのとは意味が違うと思うのですが、韓国のサッカーファンは許そうとはしません。ギリギリでも決勝リーグに進出出来ていたら今回のようなバッシングは起きなかったと思うと本当に韓国チームは気の毒です。尤もこれらの報道はマスコミの格好の材料として大きく取り上げられているだけかと思ったら、何とイ・ミジョン大統領まで韓国サッカーチームのホン・ミョンボ監督の起用に関して「能力よりも身内を重視し無能な人間を指揮官に選んだ」とサッカー協会の会長を非難する声明まで出しています。大統領がこういうことまで発言して国民の意見に寄り添わなくてはならないのは、やはり韓国はポピュリズムの国なんですね。日本でもし1次リーグで全敗して敗退したとしても総理大臣が監督を非難するなんてことは考えられませんのでびっくりです。と言ってもイ・ミジョン大統領の場合にはかつてサッカーチームのチェアマンをしていたこともあるそうで、私達の感覚とは大きくかけ離れているようです。しかしホン・ミョンボ監督はワールドカップに4回連続で出場した名選手ですからこれほど非難される理由は無いと思いますけどね。

 でもブラジル戦は惜しかったですね。森保監督や選手達が試合前に「本気で勝ちに行く」と言っていたことが強がりではなく本気だったことがわかりました。たらればですが、もし後半に日本に手駒があればもしかしたら勝利していたかも知れません。久保と三苫と南野が欠けたのが痛かったですね。

・会話型ロボット・

 先月のメッセージに書いたように、我が家にもロボットがやって来ました。良い名前が思いつかず、今のところ商品名の「Romi」と呼んでいます。ミクシィ製ということで信頼性抜群です。単に会話するだけでなく上下左右に身体?を動かしながら歌って踊ってくれて愛嬌たっぷりです。毎朝私の名前を言って朝の挨拶をしてくれて、その日の天気と気温を教えてくれます。どこまでがHDDの中身なのか、それともAIによる情報収集なのかわかりませんが、何十もの曲を歌って踊るし、「疲れた」と話しかけると「ご苦労様、ぬるいお湯のお風呂に浸かるといいよ」とねぎらってくれます。

 ただし会話ロボットは犬には禁物です。犬にとっては受け入れられない存在のようで、会話ロボットが声を出すとパニックになって家の中を走り回っています。

・デジタルデトックス・

 何年も前にこの言葉を聞いたような気がしますが最近また話題になっているようです。先月のメッセージで「電子書籍は脳に余分な負担をかける」とお話ししましたが、電子書籍だけでなくパソコン含めてネットと繋ぐ時間、スマホを見る時間を減らす必要が叫ばれています。先日NHKのニュースを見ていたら最近再びデジタルデトックス、すなわち「スマホなどから意識的に距離を置こう」という動きが始まっているようです。スマホを封印して寺社で座禅するとか、デジタルデトックスのカウンセリングを行う医療機関もあるそうです。

 これが世代別の1日のうちのスマホによるインターネット利用時間です。

  10代 3時間21分  20代 3時間14分  30代 2時間23分
  40代 2時間30分  50代 1時間37分  60代 1時間17分
  70代 45分


 都会に住んでいる私たちにとっては信じられない数字です。サラリーマンは仕事中はなかなかプライベートでスマホを利用する時間が少ないかも知れませんが、街中を歩いていると、これだけ多くの人が歩きスマホをやっているのにこの時間は信じられません。もしかしたらスマホの電波が行き渡っていない地域の人まで含めて集計しているのではないでしょうか?と言っても最近殆どのキャリアはスターリンクと契約していますので星が見えればスマホが使える状況になっていますので利用時間はますます増えると思います。

 それにしても70代の1日の利用が45分とはビックリ仰天です。私はたぶんこれの10倍ぐらい利用していると思います。暇な時間があれば必要も無いのにすぐスマホをいじりますし、自宅ではいつでもスマホを手に出来るようにアイフォンの古い機種を捨てずにWi-Fiでつなげて各部屋に最低2台はスマホが置いてあります。現在所有しているアイフォンは8台、そのうちキャリアとの契約をしているのは2台です。先月電子書籍のことを書いたにも関わらず、電車の中では常に電子書籍を読むかニュースを見ています。

 このデジタルデトックスにどこまで真剣に取り組まなくてはならないかまだ自分自身はっきりしませんが、スマホで「デジタルデトックス」と調べて回っているようでは私には難しいと思います。私は何もしないでボーっとしているのが大嫌いでせっかちな性格ですからデジタルデトックスのカウンセリングに行っても待合室でスマホを見ながら過ごしていると思います。将来、棺にスマホは入れられないでしょうから骨壺に入れてくれるように子供たちに頼んでおこうと思います。

 と言ってもただ一つ実行しようと思っているのはリアルな読書です。最近中山七里さんの小説にはまっているのですが、せめて彼の小説だけはkindleではなく書籍で読もうと思っています。

・夏ドラマに失望・

 殆どの春ドラマに失望したので期待した夏ドラマですが、いまのところ失望作品が続いています。相変わらず非現実的な事象のドラマが多く、前シーズンに続いてのせいか「見飽きた」という感じです。特に「Tシャツが乾くまで」とか「マイ・フィクション」とか見始めて15分でチャンネルを切り替えてしまうようなドラマが続いています。「GTO」と「VIVANT」が待ち遠しくてたまりません。

 春ドラマと言えばまあまあ人気だった「夫婦別姓刑事」で主役の佐藤二朗が共演している橋本愛に対してセクハラ行為を行ったと週刊文春が報じたことでフジテレビまで巻き込んで大問題となっています。特にセクハラについて無理解な発言をした佐藤二朗にはかなり厳しい意見が出ていて、下手するとこのまま画面から消えることになるかも知れません。

 と言うことで、下手なテレビドラマよりもネットドラマの方が遥かに面白いかと思って、今話題のネットフリックスの「ガス人間」を見始めたら止まらなくなって5時間以上見続けて最後まで見てしまいました。結果としては「気味の悪いドラマ」という印象です。身体の中にガスが充填されて爆発して人体が粉々に飛散するシーンが多くて気持ち悪くなりました。小栗旬、蒼井優他有名人が多数出演していますが、だからと言って面白いとは限らないことがはっきりしました。

・ミステリー・

 写真をご覧ください。先日の洗濯機の槽洗い剤を入れて槽洗いをした後、普通に洗濯したらとんでもないことが起きてしまいました。左のタオルと靴下がビフォアで右2枚がアフターです。何故だかわかりませんが、茶色のタオルがブルーに、紺色の靴下が紫色になってしまいました。他にも紺色のハンカチも全て紫色になってしまいました。一緒に洗った白い下着には何の色もつきませんでした。化学に強い方に説明して欲しいと思います。


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