

■大きな意味を持つ停戦と思いましたが・・・■
米国のイラン攻撃後初めての停戦らしい停戦です。2月28日の米軍のイラン攻撃開始以降、幾度となく行われた停戦呼び掛けですが、全く歩み寄りは見られませんでした。これで一気に終戦ということにはなりそうもありませんが、これまでの「聞く耳持たぬ」という状況からは大きな進歩だと思います。
しかし初日は12時間もの討議の末に休憩となったようです。漏れ聞こえて来る争点は大きく二つで「停戦合意にレバノンは含まれるのか」という点と「ホルムズ海峡の通行問題」です。と言っていたら現地時間12日午前に米側交渉の責任者であるバンス副大統領が米国に帰国する予定だと表明しました。米国側はホルムズ海峡の即時解放を求め、イラン側は空爆被害の賠償や凍結資産の解除を求めたようですが、米国が空爆被害の賠償をするわけがありません。初めから交渉決裂が明らかでした。交渉決裂となるとこれまで以上に激しい戦いになることは必至です。
尤も交渉の大きな題目の一つはホルムズ海峡の航行の問題ですが、実はホルムズ海峡がイランに封鎖されても米国は困りません。シェールオイルの開発も進んでいることから米国の石油自給率は100%を上回っています。しかし米国内のガソリンの価格は国際価格に左右されます。世界の石油輸送量の20%がホルムズ海峡を通過しているため、世界的には石油の需給関係がひっ迫し、石油価格は1バーレル当たり117ドルまで上昇しました。米国内で石油は足りているのだから石油価格の高騰を国内のガソリン価格に反映させない政策が何故取れないのか私には理解出来ませんが、そのことが国民のトランプ大統領に対する不満を高めています。
そもそも米国とイランの争いの根本はユダヤとアラブの戦いです。「イスラエルは神がユダヤに与えた土地」だと聖書に書いてあることを信じているキリスト教福音派と言われる人々が米国人の4分の1を占めると言われています。この人達の強烈なイスラエル支持が今回の戦争を引き起こしたとも言われます。そもそも今回の戦争は米国が仕掛けたものではなく、イスラエルが始めた戦争に米国を巻き込んだとも言われています。それなのに、今回の交渉にユダヤ教信者のトランプ大統領の娘婿のクシュナー氏が関わっていたことで停戦は非常に難しいものになったと思います。
このような民族と宗教を理解しないと今回の戦争の糸口は見えて来ません。単純に米国がイランの核開発をストップさせようとしたという単純な話ではありません。日本人から見れば「早く戦争が終わって欲しい」と思いますが、そんな単純な話ではありません。

■高市総理の独裁政権にほころび■
圧倒的多数を占める衆議院の議席数をバックに強気で進めて来た政権運営ですが、あちらこちらほころびが見えて来ました。予算審議に関しても衆議院で過去最低の審議時間で突っ走るばかりか、首相の出席時間も短くなっています。丁寧に議案を説明しようという態度が見られません。そのつけが少数与党の参議院で露呈し暫定予算を組む羽目になりました。元々衆議院の早期解散で予算の年度内通過は難しいことが初めからわかっていたことなのに無理したことが仇になりました。
週刊文春には今井内閣官房参与との軋轢が大きく報じられました。今井氏は安部元総理の信頼が厚かった官僚ですが、高市氏にも歯に衣を着せぬ発言で丁々発止のやり取りになっているようです。特に日米会談でトランプ大統領に気に入られようと自衛隊を中東に派遣するつもりだった高市総理に今井氏が「何考えてるんだ!」と恫喝したとか。事実だとしたら即解任されてもおかしくない発言ですが、もしそうしたら文春の報道が本当だったということが明らかになり、国民の猛反発を招くこと必至だったと思います。また参議院で予算の年度内通過をゴリ押ししなかった石井参議院幹事長にも恨み骨髄に徹しているそうです。また、感情的な言動も目立つようになりました。
また物価高対策も満足に行われていません。3月中旬にレギュラーガソリン価格の平均が190円を突破した時に「戦闘直前にホルムズ海峡を通過したタンカーがまだ日本に着く前に何故これほど値上がりするのか?」と大問題になりました。東京近郊でも1リットル200円以上の価格を表示したガソリンスタンドもありました。200円以上の表示が出来ないということで手書きの価格を表示したガソリンスタンドがあったのもお笑いです。ガソリンスタンドは「卸元からの値上げ通告があったので値上げした」との説明でしたが、卸元ははっきり説明しないまま値上げが進んでしまいました。しかし今年の2月のレギュラーガソリンの全国平均価格が140円台だったのに190円台になるのはあり得ません。流通レベルで何らかの便乗値上げが行われたのだと思います。私はガソリンスタンド激戦区の茨城県に時々行きますが茨城県では180円を超えるような表示を見かけることはありませんでした。
今問題になっているのが肉類です。肉では最も安価と言われた鶏肉の売値が100グラム100円を超えて来ました。1年前の2倍です。いくら輸入鶏肉が値上がりしたと言っても高過ぎます。政府もインフレに対する補助をアピールしているばかりでなく値上げが本当に妥当な物かどうか調査する必要があると思います。
石油原料に関わる様々な工業製品の値上げが始まっていますが、全部が全部本当に原材料の値上げによるものでは無いと思います。消費者庁がもっと緻密に値上げの根拠を調査する必要があると思います。原油価格の上昇を理由にすれば何でも値上げできると考えている事業者が多過ぎます。
またこれは高市総理の意向かどうかわかりませんが、自民党の法制審議会に対して法務省が「検察官の不服申し立て」を禁止せずとの試案を提出しました。これに対して稲田朋美元防衛大臣らの自民党議員が猛反発しています。袴田事件では裁判所が認めた再審決定に対して検察が抗告して9年も再審開始が遅れました。法務省の自己防護体質なのかも知れませんが法務省は検察ではありません。検察の名誉に拘り過ぎです。ただ多くの自民党議員が抗告禁止に傾いていることは健全な動きだと思います。

■新しい税制が次々始まります■
令和7年の確定申告を振り返ってみると、コンピューター無しには仕事が出来ないとつくづく感じました。基礎控除一つとってもある水準から減って行って合計所得が2500万円に達するとゼロになります。これでは「基礎控除」とは言えないと思います。基礎控除とは総ての納税者にとって所得から控除できる一定額だと思います。ですから税理士としては「基礎控除額がゼロ」の国民はあってはならないと思います。
またこの4月1日から防衛費増額の財源として防衛特別法人税が、来年の1月から防衛特別所得税が新設されます。説明をわかりやすくするために防衛特別所得税について説明すると、この税は所得税額の1%を上乗せする付加税です。現在課せられている復興特別所得税の税率が1%引き下げられるために開始時の単年度の負担は増えませんが、復興税の期間が将来延長されることになっているので長期的には増税となります。
訳のわからない税金が増え過ぎだと「特別税」と銘打って新設した税の徴収期間を延長するなどあってはならないことだと思いますし、そもそも「特別税」を次々に増やしていくのは姑息だと思います。もし防衛費の予算が必要ならば正々堂々と国家予算に組み込んで本来の税収から支出すべきだと思います。「特別」と銘打てば幾ら増やしてよいものではありません。そして今回の復興税の延長のように国はいつも約束を守りません。

■徒然思うこと■
・自転車青切符制度開始・
4月1日から16歳以上の自転車利用者を対象に100種類以上の違反に対して青切符が交付されることになります。
どういうことが違反になるのかが一番注目されると思いますが、今回の改正の趣旨は自転車の交通ルールの遵守を図ることが第一です。これまでも自転車の信号無視や一時停止不停止は違反行為でしたが守られていたとは到底言えない状況でした。そこで今回ルールの徹底と違反者に対する実効性のある責任追及、そしてスピーディな違反処理が新ルールの骨子です。今回「悪質な違反」として定められたのは以下のようなものです。
・逆走、歩道走行 ・信号無視 ・一時不停止 ・ながら運転 ・二人乗り ・傘差し運転
こうやって見るとやっていけないことが列挙されているだけですが、注意しなければならないことは自転車で歩道を走行する時です。
今回の改正の目玉ともいうべき自転車の歩道走行禁止ですが13歳未満の子供については歩道走行が認められています。新ルールの対象が16歳以上なのに、歩道走行について認められているのは13歳未満と言うところがわかりにくいところです。例えば16歳未満13歳以上の者の歩道走行に関してはこれまで同様に「指導警告」が行われます。

自転車走行の大原則は「車道の左側走行」です。但し歩道に右図の「普通自転車歩道走行可」の標識がある時には歩道を走行することが出来ます。ただ、歩道以外の道路を自転車で走行する時は道路の左側を走行しますが、歩道を走る場合には歩道の車道側を走る必要があります。
なお、この標識が無くても13歳未満の子供と70歳以上の高齢者は歩道の走行が可能です。また著しく車の通行が多いとか、車両が駐車していて道路の左側を走行出来ない場合にも歩道走行が可能です。
また、自転車の歩道走行が認められている場合でも徐行しながら走行し、歩行者の通行を妨げるような場合には一時停止することが必要です。徐行とは時速8~10キロとなります。歩道走行に「逆走」という概念は無いので道の両側の歩道を走行することが可能ですが、歩道の車道側を通行する義務があります。対向して来る自転車があった場合にはお互い左側通行をしなければなりません。
自転車で一方通行を逆走出来るか?という問題ですが、これは一方通行の標識に「自転車を除く」という補助標識があれば一方通行を逆走出来ます。多くの住宅道路等で「一方通行の逆走不可」となったら日常生活に大きな障害になってしまうと思います。
ただ自宅の近くの一方通行の道路を幾つか見てみましたが、必ずしも全部の一方通行道路にこの補助標識は設けられていません。それなのに多くの自転車が一方通行道路を逆走しています。このことで口論している人も見かけました。まだまだ標識の整備が追い付いていないのではないでしょうか?
・今年の桜・
今年の東京の花見の時期は例年より早く、また満開直前に雨の日が多かったために見頃の日が少なくなってしまいました。3月最終の週末はまだ満開には程遠く天気も悪かったので花見日和とは行きませんでした。絶好の花見日和だったのは4月5日の日曜日だけでした。
京都の桜は例年より開花が早く、珍しく醍醐寺の枝垂れ桜の満開を見逃しました。私が醍醐寺に向かったのは4月2日でしたが、三宝院の枝垂れ桜は数日前に満開を向けたような状況でした。唯一平野神社で見頃の桜を見つけました。

御所も平安神宮も桜はピークを過ぎていましたが山科の青龍殿の大広間から見ると京都中で桜が咲き誇っていました。その他は真如堂も金戒光明寺も白川疎水もかなり花弁が散ってしまっていました。
また、3月29日の大河ドラマ「豊臣兄弟」で紹介された二条城から醍醐寺の三宝院に移されたという「藤戸石」が紹介されていたので写真を撮って来ました。足利義満初め時の権力者に受け継がれてきたそうです。

本当は4月3日も京都で花見をする予定だったので北の方に行くつもりでしたが、急遽東京に戻らなければならなくなり、今年の京都の花見は一日で終わってしまいました。代わりに東京駅から新幹線で35分の熊谷の桜堤に行って来ました。
・リカバリーウェア・
リカバリーウェアのCMが飛び交っています。火付けとなったのは出川哲郎CMの「リライブ」で一挙に100万着達成と凄い勢いでしたが、「衣類の全体で遠赤外線を輻射する機能を持つ」という厚労省の定義に製品の一部分しか当てはまらないということで48万着を自主回収する羽目になって市場から消えました。
目下のトップは「BAKUNE」と「RED」です。「RED」も「BAKUNE」ほどではありませんが、パジャマ上下で2万円近くします。この高価なウェアが昨年7月に販売開始されてから僅か半年で120万着も販売されるとは驚きです。体の凝りに悩まされている日本人はそれほど多いのでしょうか?しかし価格が高いので何着も持つのは大変かと思います。そこで、機能的にどこまで両者に迫るのかわかりませんが、価格的にはワークマンの「メディヒール」が桁違いの安さです。
「BAKUNE」は長袖上下で2万5千円もしますが、ワークマンの「メディヒール」は何と上下で3800円です。私は一応「BAKUNE」を着用していますが、疲労回復の遠赤外線効果と言っても明らかに実感できるほどのものではありませんので、一定の効果が実証されているのなら安価な商品で十分かと思います。問題は「メディヒール」は超人気商品でなかなか手に入らないことです。値段が「BAKUNE」の6分の1ですから人気になるのも当たり前ですね。何と「メディヒール」は1週間で120万枚も販売されたそうです。しかもワークマンは都内に店舗も少ないので購入するチャンスも多くはありません。ただ「ワークマン女子」という店でもメンズ商品を販売していますので勘違いされないように。
都内の店舗と言っても山手線内では銀座と池袋のサンシャインしかありません。もし池袋に近い方は今月の17日から3日間サンシャインの「ワークマン女子」で「ワークマンウィーク」が開催され、初日に行けば「メディヒール」が手に入るそうです。
またメディヒールでは夏用式パッドも販売していますので使われてみたらいかがでしょう。「敷いて、寝る。整う。」が売りです。私も使用しています。これも何と1900円です。ワークマンに行くと、衣料品のDAISOに入った気分になります。
「RED」についてはふるさと納税の返礼品にもなっています。寄付先が名古屋市と言うのがふるさと納税の趣旨から言って納得出来ませんが、とりあえず現金の支払い無く商品が手に入ります。なお「RED」は普通サイズより一つ小さめを購入するのがポイントだそうです。私は丸善や文教堂で販売している「RECOVERY LAB」を愛用しています。でもなぜ本屋でリカバリーウェアを売っているんでしょうね?
・ネット販売のいい加減さ・
先日アマゾンで商品を購入して非常に不愉快な思いをしました。先月24日に3品が事務所に届くことになっていました。当日にネット上では「手渡しした」との表示が出ましたが、実際には届いていません。翌日にアマゾンに問い合わせましたが埒が明かず、状況の説明もありませんでした。私は遅くともいつ「申し訳ありません」と言って再配送が行われるのかと思ったら何の動きもありません。翌々日になって更に問い合わせると「配送会社が対応中」とのメールが返って来ました。その後いつになってもどこからも何の対応もありません。アマゾンに「状況を説明して欲しい」と言っても「わかりませんでした」と言っただけで無反応だったので返金処理をしてもらいました。この処理は迅速であっという間に返金されました。膨大な数の注文を処理しているネット通販業者はイレギュラーな事象には全く対応出来ないことがはっきりしました。
また、最近テレビでよくCMを見かけるスリップインズのスケッチャーズの靴を注文したらあまりにサイズが小さかったので交換を申し出ましたが、交換には一切応じてもらえず、いったん返品処理をしてそれから大きいサイズの再注文をするという仕組みになっています。ネット上の衣料品の購入の多くはこのような販売形態になっているようです。何しろ処理する数が膨大ですから個別対応は一切しないシステムになっているようです。確かにそうでもなければ注文してから数時間で荷物が届くようなシステムは構築出来ないかも知れませんね。注文する側も注文した品が全て間違いなく届くという幻想を捨ててネット購入をする必要があると思います。
・富士山噴火に備えて・
4月5日と12日にNHKスペシャルで「富士山大噴火 迫る 灰色の悪夢」が放映されました。これを見て50年前のトイレットペーパー騒ぎのようにカセットボンベや飲料水の買い溜めに走る人が多いと思います。焦らず密かに備えするのが良いと思います。
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