■政局予想大当たり!■

   先月のメッセージで「自民と維新の連立」とした私の予想が大当たりでした。議席数的にも公明党より過半数に近づきますし、高市氏としても公明党離脱直後の真っ青な顔色から一転朗らかな顔となりました。

 しかし維新から突き付けられた連立政権入りの条件の12項目の要求を全部飲むことは自民党としては到底不可能です。特に飲めないのが「企業団体献金の廃止」ですが、これにつては最終合意案では「協議体を設置し第三者委員会で検討を加え高市総裁の任期中に結論を得る」としています。政治の世界では「検討する」と言うことは「何もやらない」と言う意味ですから企業団体献金については自民党としては現行通り続けるという意味です。これについて維新は企業団体献金の廃止についてはハードルが高いと考え、突然「議員定数の削減が連立の絶対条件」と言い出しました。それも報道ステーションに出演中の吉村代表がいきなり言い出したものですから全員ビックリです。これを両党合意文書においては「1割を目標に衆議院定数を削減するため、25年臨時国会において議員立法を提出し成立を目指す」とされました。「目指す」と言うのは目指せば良いだけで成立を約束したわけではありません。

 合意書には記載されていませんが、いつの間にかこの定数削減は比例議員数という話になっています。これでビックリしたのが連立離脱した公明党です。表のように公明党衆議院議員24人のうち比例選出が何と20人です。同様に国民民主も28人中17人が比例、共産党は8人中7人が比例です。れいわの9人、参政の3人は全員比例選出です。

 これらの政党がこれから比例議員削減に猛反対運動を展開することは間違いありません。と言って小選挙区選出議員数の削減に手を付けるとなったら与野党問わず全員が反対することになると思います。既存政党の中でも小選挙区に最も強いのが自民党ですが、自民党が企業団体献金の廃止について絶対譲れないのがこの政党支部への寄付金の禁止です。これが小選挙区の選挙資金の根幹をなしているので絶対譲るわけにはいきません。

 ということで、今国会で議員数の削減は絶対実現しないと思います。自民党のシナリオとしては一応法案を提出して審議未了に持ち込み、継続審議とすれば維新に対して顔も立つと考えていると思います。「審議未了」で「継続審議」を維新が認めるかどうかポイントですが、与党気分に浸っているうちにだんだん「連立離脱」を言い出せなくなって来るのではないかと思います。

 と言っている間に後述のように維新の藤田共同代表について交付金の不正支出問題が発覚しました。このまま行くと議員辞職までは行かなくても共同代表を辞職することになるかも知れません。そうなると維新としてもあまり強気な態度に出ることは出来ず、自民党に丸め込まれていくような気がします。




■維新藤田共同代表の印刷物不正支出?問題■

 しんぶん赤旗が維新の藤田共同代表が自身の公設第一秘書が代表を務める会社に7年間に渡り2000万円以上の印刷物を発注していたことが明らかにして大騒ぎとなっています。この資金の原資は政党交付金等が使われているので「税金の還流ではないか?」との指摘がなされています。しかも藤田氏の秘書はこの会社から年間720万円の給与を受け取っています。



 藤田氏は「適正適法の取引だ」と主張していますが一切の資料を公開していません。一切を公表しないで「適正適法」と言い張っていても疑惑を招くばかりです。しかも「適正適法」と言いながらこの取引が誤解や疑念を招くので今後秘書の会社には一切発注しない、と表明しました。適正適法な取引なら自信を持って継続すれば良いと思います。私は多分通常より高い金額を支払って中抜きしているのではないかと思います。

 またこの会社が発行した売上代金5万円以上の領収書17枚に印紙が貼付されていないこともしんぶん赤旗によって明らかになりました。印紙法違反は間違いないようです。

 しかも藤田氏の釈明会見での人を小馬鹿にしたような態度が問題になり、吉村代表を始め庇う人がいなくなりました。共同代表の辞任は確定的かと思います。 それにしてもこの藤田氏への追及が最も厳しいのが大阪維新の会創立者の橋下弁護士というのが面白いですね。




■大転換の米政策で農家は大混乱■

 石破政権でこれまでの減反政策を見直し増産に舵を切ったコメ政策を鈴木農水大臣がひっくり返しました。非常に優秀な農水官僚であったことはよくわかりますが、政策的には最悪です。

 石破政権は米を増産し、余った米は備蓄するなり輸出するなりすれば良いという考え方でしたが、鈴木農水相は米を減産し、その結果米の価格が高騰することになったら消費者におこめ券を配るという古典的な政策に転換しました。市場原理からすれば時代に逆行する愚策ですが、これが農水省と自民党の農林族が行って来た米農家に寄り添った政策です。と言うことは全く消費者のためにならないという政策です。

 石破前総理は「コメ価格は5キロ3000円台であるべきだ」と発言しましたが鈴木農水相はこれを真っ向から否定して、農家のために米価格を高値に保ち農家を保護するという自民党の大支援者である農家に寄り添った政策に他なりません。

 国民に寄り添った政策でなく、特定の支援者層に偏った政策を行うからこんなちぐはぐな政策になりますし、前政権の真っ当な米政策を大転換する猫の目行政になります。何とか「諸悪の根源」と言われ続けた減反政策をやめて増産の方向に持っていかなくてはなりません。国会審議に期待したいと思います。

 巷では流通在庫が膨らんでいるのに米価格が一向に下がって来ません。鈴木農水相は「政府は米価格に関与すべきでない」と石破発言を真っ向から否定しましたが、今後突き上げを食うことになると思います。




■徒然思うこと■

・やっと決まったガソリン暫定成立の廃止・

 1年近く前からすったもんだしていたガソリンの暫定税率の廃止がやっと決まりました。今月の13日から1リットル当たり5円、27日から5円、12月11日から5円下がり、平均158円になる予定です。ガソリンの暫定税率が導入されたのが昭和49年と言いますから50年以上前です。50年間も「暫定」を続けた役人の面の皮の厚さに驚きです。

 同じように日本の高速道路も2005年には無料になるはずでした。それが無料になるどころか2005年に50年間有料期間が延長されました。その後2014年にさらに15年延長され、全線無料となるのは2065年になりましたが、そう言っている間にコンクリートの寿命が来ますから絶対永久に無料にならないと思います。国って本当に嘘つきですね。

・N党立花党逮捕・

 やっと猛暑のエジプトから帰って来てスマホのニュースを開いたとたんに「N党の立花党首逮捕」の文字が飛び込んで来ました。罪状は亡くなった兵庫県議に対する名誉棄損です。「名誉棄損で逮捕」とは大げさですが、「死者に対する名誉棄損」というあまり聞いたことのない罪も含まれての逮捕となりました。執行猶予期間中の逮捕ですから有罪となれば実刑間違いなしです。これであの聞くに堪えない大声の暴言を聞かないで済むようになるかも知れません。ありがたいことです。

・富山出張・

   出張で生まれて初めて富山県に行って来ました。ちょっと足を伸ばして白川郷にも行ってきました。行ってみて初めて知りましたが、富山ICから白川郷ICまで僅か1時間しか掛かりません。すれ違う観光客の9割以上は外国人でしたが、驚いたことに食事をした食堂のお婆さんが堪能な英語をしゃべっていました。その中でも一番きれいな発音は「キャッシュオンリー」でした(笑)

 夕食は寿司にしましたがネタは富山名物の白エビ、バイ貝、紅ズワイガニを中心にのどぐろ、ホタルイカと様々な絶品を堪能しました。県立美術館の屋上に上ってみる と、高層ビルもなく、市内を川が流れ、市内のどこからでも立山連峰がくっきり見えて本当に良い街だと感じました。

 しかし富山市内も外国人だらけで、泊ったのはヒルトンホテルでしたが、ロビーも大浴場も外国人でいっぱいでした。極めつけは朝食で、私は一休で朝食付きプランを予約していましたが、レストランがいっぱいで朝食を食べることが出来ず、外のスタバで朝食を済ませました。チェックアウト時に文句を言うと客室マネージャーからレストランマネージャーまで出て来て平身低頭でした。そりゃそうですよね。サイトに「朝食付きプランを予約したのにレストランがいっぱいで結局朝食を食べられなかった」なんて書き込まれたら信用ガタ落ちですもんね、と言いながら書いてしまいました。完全なオーバーブッキングだと思います。富山でこれですからこれからの京都の紅葉シーズンでは恐ろしいことになるかも知れませんね。



・エジプト旅行・


 今月上旬にエジプトに旅行に行って来ました。何十年も前から行きたいと思っていましたが、今年の初めに腰の手術を受けてから「動けるうちに行っておこう」と思って決めました。

 聞く話、見る物全てに圧倒され続けました。65歳以上限定のツアーでしたので年寄りでも楽々回れるかと思ったら、セティ1世の墓とかクフ王のピラミッドの中を見るのに高齢者向けの対策をしてあるわけではないので大変ハードな日々でした。

 8月にNHKスペシャルでクフ王のピラミッドの内部の様子を放映したのでご覧になった方もいるかも知れません。案内役の堺雅人がちょっと腰を曲げてピラミッドの中に入って行く様子が放映されましたが、これが大変な難行苦行で膝と腰を曲げて何十メートルもの急坂を上り下りしなくてはなりません。その細くて狭い急坂で反対側からくる巨大な外国人とすれ違わなくてはなりませんから行きも帰りも大変です。「もう少しかな?」と思って頭を上げると頭を上の壁にぶつけてしまいます。気を付けて上ったつもりでも10回近く頭をぶつけてしまいました。出て来てみれば全身汗びっしょりでした。左下の写真が下から見上げたクフ王のピラミッドです。
  

 セティ1世の墓は長大な階段を上らなければならずクタクタになりました。入る前に奥まで行くのはどれぐらい大変か説明があればいいのですが、そんなものはありませんから、上っている途中で後悔する羽目になります。

 エジプトではあちらこちらに大王と呼ばれたラムセス2世の像があります。事前に有明で開催されているラムセス大王展に行きましたが、現地に飾ってある展示物の方が数倍素晴らしいと思いました。

 しかし直前まで入れるかどうかわからなかった大エジプト博物館は、私たちがエジプトに到着する直前にオープンして最終日に入ることが出来ました。2時間も観覧時間がありましたが、見たのは吉村作治氏が発掘した古代の船と紀元前1300年に作られた右の写真のツタンカーメンの黄金のマスクだけでした。何しろ完成までに20年以上かかっただけあって陳列物が膨大です。それにも関わらずイヤホンガイドどころか何の閲覧資料も見当たりません。何がどこに陳列してあるのか全くわからない状況で結局殆ど見ないで出て来てしまいました。

 しかし国中が遺跡だらけで、まだまだ未発掘の遺跡が山ほどあるというのは凄いことです。今回見た遺跡は紀元前1300年から2500年前後の物が中心ですが、4500年前に重さ2.5トンの石を100万個も積み重ねて作られたクフ王のピラミッド、左下の写真は巨大な像が並ぶアプシンベル神殿、右下の写真は本来2本あるはずのオベリスクの1本をパリのコンコルド広場に持っていかれてしまったルクソール神殿、ただただ驚きです。

  

 建造物ばかりでなく4500年前の内部の壁画に圧倒されます。右下の写真はツタンカーメンの墓で見たミイラの実物です。

  

 スフィンクスでは何故か私たちのツアーだけが足元まで入場出来るという裏技も見せてもらいました。ギザの3大ピラミッドの中のレストランに行くには普通はシャトルバスに乗り換える必要がありますが、何故か私たちのバスだけが現地まで乗り入れることが出来ました。文章の中の「何故か」という部分は「わいろのおかげ」という意味です。大っぴらにわいろが使えるのはありがたいです。  

 しかし、エジプトではせっせとピラミッドを作っていた時代に、日本はと言えば縄文時代で縄文式土器や石器が使っていた時代です。よく縄文時代から現代に追いついたものです。


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