■新年を迎えて■

 新年明けましておめでとうございます。19年ぶりの9連休で新年を迎えました。9日間も休みがあると何をしていいか困られた方も多いと思います。と言っていたら今年の年末年始も12月27日が土曜日なので9連休です。とは言え、いくら何でも12月26日で仕事納めでは世の中は困らないのでしょうか?企業によっては29日に出勤という会社もあると思います。でも27日から休みが取れる人は休みが5日間もあれば小旅行が出来ますね。私も今年の12月27日発の特典航空券を予約してしまいました。以前は特典航空券の予約は330日前からでしたが最近は360日前から予約出来るので、もし年末の9連休に海外旅行を考えている方はとりあえず予約だけでもしておいた方が良いと思います。ディスカウントチケットでキャンセルすると殆ど返金はありませんが、特典航空券ならば直前キャンセルでも大した手数料はかかりません。

 尤も海外旅行と言っても隣国の韓国では政治的混乱が極致の状態にあり、現職大統領に対する拘束令状が執行されるかと思ったら大統領警護隊に阻まれて執行を断念するという法治国家とは思えないような動きとなっています。これは事件なのか政争なのかわからなくなって来ました。本来ならばこの9連休に韓国旅行を予定されていたかたも多かったと思いますが、この混乱は当分続くことが予想され、とても観光に行ける雰囲気ではありません。韓国の観光産業は大打撃でしょうね。台湾有事もいつ起きてもおかしくありません。また最近東南アジアでも事件や事故に日本人が巻き込まれることが多くなりました。十分注意が必要です。

 となると今年は国内旅行が中心になるのでしょうか。国内旅行の目玉と言えば4月13日開催の大阪・関西万博です。開催に至るまで建設工事が間に合わないとか、予算が当初の2倍になったとかすったもんだしましたが、さすがに開催まで残り4ヶ月まで来ましたので開催は間違いないと思います。愛知万博と違って場所的には会場の夢洲はまさに「市内」にありますのでアクセスは抜群です。腰の具合が良くなっていたら一度は足を運んでみたいと思います。

 また夏には沖縄にジャングリアというテーマパークがオープンします。こちらはまさに「ジャングル体験」が出来ますので恐竜好きのお子さん連れにはぴったりだと思います。ただどちらもかなり歩き回ることになるので健脚の方でないと厳しいかも知れません。私自身も脊柱管狭窄症でしたから諦めていましたが、今月手術をすることになりましたので成功すれば行ってみたいと思います。

 それと旅行ではありませんが3月18日と19日のMLB開幕戦が何といっても一番の話題ですね。ドジャースのロバーツ監督のコメントを聞いていると大谷選手の二刀流を見ることは難しそうですが打者としての活躍には大きな期待が寄せられています。

 先日のマスターカードの先行チケット販売には30万人もの人が応募したとのことですが、今月10日にローチケの抽選販売が始まり、その後イープラスなども続きます。2月16日から各プレイガイドで一斉販売となりますからとてつもない騒ぎになりそうですね。

 既に販売済みのチケットもリセールサイトを見てみると恐ろしい価格が表示されています。1塁側の内野席と外野席の中間ぐらいの席ですが何と1枚265万円です。もちろんこんな価格で購入する人はいないでしょうが、65万円から90万円のチケットは何枚も売りに出されています。「転売ヤー」を儲けさせるのも癪に障るので手は出しませんが、あまりの人気チケットに驚かされるばかりです。

 私も色々チャレンジしてみるつもりですが「時間の無駄」に終わるんでしょうね。尤も昨年暮れはツキがあったようで、八重洲地下街のクリスマスセールで当選本数30本と言われる「ヤエチカ賞特賞:金券3万円」が当たりました。久しぶりの当選です。この勢いで何とかMLBチケットを当ててみたいと思います。念のため申し上げておくと、東京ドームではドジャースは3塁側です。




■少子化止まらず■

 昨年の出生数が70万人を切ることが確実となりました。厚労省の人口動態の推計によると2024年の出生推計数は68万7千人です。一昨年の出生数は72万7千人、その前の年の出生数は77万人でしたから毎年4万人ずつ出生数が減少して過去最少を記録し続けています。2024年の出生数は50年前の3分の1で、2050年にはさらに半分になるとの予想もあります。死亡数は相変わらず150万人台が続いていますので、毎年80万人以上人口が減っていることになります。政府が考える社会保険制度も根本から考え直さなくてはなりません。

 少子化の原因は未婚化と晩婚化です。その大きな原因は経済的な問題だと言われています。国も地方公共団体も様々な子育て対策を打っていますが、今必要なのは子育て支援ではなく婚姻支援だと思います。子育て支援金を幾ら増額しても既婚者が無制限に子供を増やすわけにはいきません。国も自治体も出産祝い金よりも結婚祝い金に重点をおくべきです。出産祝い金にしても現在の国と自治体の出産一時金は最大でも200万円程度です。これを500万円ぐらいに引き上げれば子育て不安も多少は解消されると思います。また結婚祝い金についても最低でも500万円ぐらい支給しないと経済的不安のために結婚をためらっている人の不安解消にはならないと思います。その前提として我が国の永続的成長を国民に感じさせなくてはなりません。日本経済が衰退の一途を辿っている中では結婚も出産も考えられないと思います。

 しかし昨年の衆議院選挙で国民民主党が「手取りを増やす」と言うことを強く主張してから世の中の雰囲気が変わって来たような気がします。若者たちの間で「少し手取りが増えるかも知れない」という期待感が高まって来ました。自分たちのことを考えてくれる政治になるかも知れないと感じ始めています。そのような雰囲気に水を差しているのが「ラスボス」の宮澤税調会長です。今政府が考えなくてはならないことは税収減を心配するのではなく、国民、特に若者たちに将来への希望を抱かせることです。

 また、いくら結婚祝い金を出したり、結婚後の将来のための手立てを考えても、そもそも結婚相手が見つからなければ話になりません。これまで幾つもの結婚紹介ビジネスが生まれました。大手ではツヴァイとかO-netがありますし、昔ながらの「結婚相談所」もあります。近頃はマッチングアプリで交際相手を見つける若者が多いそうですが、最も信頼がおけるのは東京都が主催する「TOKYO縁結び」です。自治体がこのようなシステムの必要性に気が付いたのは素晴らしいと思います。以前でしたら自治体が「出会い系サイト」を開設などとぶち上げたら非難囂々だったと思います。素晴らしい企画だと思いますので開設しただけでなく、どんどんブラッシュアップしていって欲しいものだと思います。

 出生数をこのまま放っておくと200年後には日本の人口は1000万人となり、300年後には450万人、500年後には僅か13万人と縄文時代の人口と同じになります。そして東北大の吉田浩教授によると696年後の2720年に日本の子供は1人になるそうです。

 どうしても子育て政策が実を結ばないときには大規模な移民政策を執るしかありません。米国でも白人の割合は6割を切っており、ヒスパニック系の人口が2割近くなるばかりか、過去10年間の人口増の半数をヒスパニック系が占めているという現状があります。そろそろ我が国も移民政策の転換を図る時期が来ていると思います。




■103万円の壁■

 結局税制大綱までには103万円の壁は123万円までしか引き上げられませんでした。ちょっと国民民主党も歩み寄りが少なかったかも知れません。宮澤税調会長が「国民民主党の言うグリーンがどこにあるかわからない」との発言に対してせめて「とりあえず2025年は150万円」と言っておけば140万円か150万円で決着していたかも知れません。

 ヒントが無かったわけではありません。大学生ら19歳から22歳の子を扶養する親の特定扶養控除の子供の年収要件を自民党税調は103万円から150万円に引き上げました。考えてみたらとてつもない大幅引き上げですが、これに合わせて「103万円の壁」も150万円に引き上げれば非常にバランスが良かったと思います。「178万円への引き上げを目指す」ことで合意したからと言って1年で引き上げることにこだわるのではなく、中間の140万円ぐらいで初年度は折り合っていけば良かったとも思います。ちょっと歯車が食い違ってしまったのですぐには元に戻せないかも知れませんが、早めに折り合わないとキャスティングボードを日本維新の会に持っていかれてしまいます。

 そもそも宮澤税調会長と財務省の官僚に玉木代表に対する反感と言うか馬鹿にした気持ちがあるために国民民主党に歩み寄る気持ちが無いのだと思います。宮澤税調会長にとっては玉木代表も古川副代表も財務省というか大蔵省の遥か後輩で「小僧っこ」という意識があるのだと思います。また、財務省高官からすれば玉木代表はある意味落ちこぼれと思っているのではないでしょうか?玉木代表は財務省では始めに主計局に入りハーバート大学に留学しましたが、その後はあちらこちらに出向している期間が長く、同期の中では決して出世頭ではなかったそうで、上司や同僚から見たら「何であいつが」という気持ちがあるのだと思います。

 ところで壁の議論が盛んに行われていますが、最低賃金との兼ね合いを忘れていると思います。石破総理は「2029年までに最低賃金を1500円に引き上げる」としていますが、最低賃金は昨年1000円を超えたばかりです。2029年までに1500円に引き上げるには毎年1割近く賃金を引き上げていかなければなりません。問題になっている学生アルバイトにしても自動的に年間1割近く時給が上がるとすると、これまでと同じ勤務時間数でも自民党の言う123万円は来年には超えてしまいます。その場合にどうするのでしょうか?国民民主党の言うように賃金のアップと税制をオートマチックにリンクさせていかないと、毎年のように「基礎控除を幾らにあげるか」という議論をしなくてはなりません。

 税制ばかりでなく政治資金問題でも自民党は苦しい立場に追い込まれています。政策活動費を廃止するにあたって、使途を非公開に出来る「公開方法工夫支出」とかいう訳のわからない例外規定を設けようとしましたが、結局立憲民主党の強い反対で撤回する羽目になってしまいました。残るは「企業団体献金の廃止」ですが、これは各党で色々個別事情を抱えているために簡単には決まりそうもありません。




■103万円の壁■

・雑知識・

 年末年始の特番を見ていると様々な知識が身に付きます。面白かったのは東海道新幹線のひかりの自由席の座席数が号車によって大きく異なるということです。ひかりでは1号車は65席、3号車は85席、5号車は90席なのに対して2号車と4号車は100席あるそうです。まさか号車によってこれほど席数に差があるとは思いませんでした。駅のホームで並ぶ時には頭に入れておかなければなりませんね。

 もう一つは「身長の伸ばし方」です。と言っても本当に身長が伸びるわけではなく、計測値を高める方法です。先日の人間ドックで身長を計測したら「171.9センチ」と言われて愕然としてしまいました。高校生以降の最低身長です。「そんなわけがない!」と言ったら「上半身で背伸びをするのではなく胃腸を引き上げるつもりで」と言われてそのようにしたら172.3センチと一瞬で0.4センチも計測値が上がりました。いいことを教えてもらいました。

・金融マンのモラル・

 昨年もメッセージで金融マンのモラルに触れましたが、こうしている間にも裏では金融マンの不正は続いているのではないでしょうか?

 かくいう私も昭和50年に入社した野村證券では人に言えないような仕事をさせられていました。達成不可能な目標を与えられ、そのノルマをこなすために全営業マンが不正あるいはモラルに外れた行為を行っていました。「1週間で新規口座を1人10口座作れ」と言われてもそう簡単に口座を作ってくれる人を見つけられるわけはありませんから、当時で言う「端株」という1株とか5株とかいう細かい株券をお客さんから借りてきてお客の家族の名前で口座を作ってノルマをこなしました。もちろん口座費用は自腹です。また「今日中にこの株を1万株売れ」と言われたら顧客の意向も確かめないでとりあえず買い注文を出して取引を成立させてからお客を説得に行くという、所謂「黙てん」と言われる違法売買でノルマをこなしていました。入社前は「野村は世界一のマーチャントバンク」になると言われて誘いに乗ってしまいましたが、実情はこんなもんでした。違法行為に嫌気がさして1年もしないで退職してしまいましたが、結局偉くなっていったのはそうやって違法にノルマをこなしていった人達でした。最近でも株価操作がらみでSMBC日興証券の幹部が起訴されて有罪判決を受けていますが、未だに昭和のような違法行為を続けていることに驚きです。

 しかし最近報道されている金融マンの不祥事は会社の事業に関わることではなく、全くの犯罪です。銀行員が顧客の貸金庫を勝手に開けて中の金の地金を売り飛ばすなんて聞いたことがありません。また入社数年の野村證券の社員が顧客から金銭を強奪して家に火をつける等々金融取引とは異なる次元の事件が多発しています。昔から「真面目」と思われていた金融マンとしてのプライドなんて全く無くなってしまったようです。

・春高バレー・

 ラグビー、バレーボール、バスケットボールと高校生スポーツ花盛りですが、私が最も注目していたのはバレーボールです。あまり大きな声では言えないのですが、私は実は慶応高校のバレー部に在籍していました。1年生でやめてしまったのですが、私が在学中には神奈川県大会の予選では「出ると負け」状態で勝った記憶がありません。その母校が今では春高バレーに出場しています。しかも今年は1回戦、2回戦を勝ち、3回戦で強豪の熊本鎮西に対しても最終セットに一度はマッチポイントを握りながら敗れてしまいました。しかしあの弱体の母校のバレー部が春高バレーに出るようになるとはビックリです。

・記念の海外旅行・

 腰の手術の前にどこか海外に行っておこうと思って突然グアムに行って来ました。本当は1月と2月に3回ほどグアムでゴルフをするスケジュールを立てていましたが、急遽手術となったために全てキャンセルして手術の前の週に駆け込みで行って来ました。このメッセージもグアムで書いています。グアムも一時に比べればずいぶん日本人が増えて来ましたが、相変わらず韓国人が圧倒的で様々な看板も英語と韓国の表示しかありません。日本人が行きたいリゾートと言うとまずハワイを挙げる人が多いですが、日本の冬に行くとすればグアムの方が天候的にも安定していますし、何といっても飛行時間3時間半で時差がありませんから本当に手軽でお薦めです。

 マイルによる特典航空券の予約もハワイに比べればはるかに取りやすいし、マイルも少なくて済みます。私の今回の旅行もビジネスクラスでわずか4万5千マイルで予約出来ました。ただ「ハワイの空気が好き」と言われてしまうと返す言葉がありません。確かにハワイの空気は独特です。華やかであり、爽やかであり何とも言えません。しかし年末年始はハワイでは冬であり雨季でもあるので勧められません。行くとすれば晴天率90%のハワイ島のコナ以外考えられません。

・伝染病大流行・

 インフルエンザが大流行しています。過去に無い感染者数です。コロナの時には皆さんがうがいと手洗いを励行したために、インフルエンザの患者は殆どいませんでした。しかしそのおかげで多くの国民がインフルエンザの免疫を3年間に渡って取得できませんでした。その反動が今になって出て来ているとのことです。インフルエンザによる幼児の死亡例も出て来ました。年末年始の帰省で流行が広まったようですが、新学期が始まったので更に流行は拡大すると思います。地道な手洗いとうがいが必要です。コロナの時にはあんなにワクチンを求めて走り回ったのにインフルエンザに関しては「今まで1回も打ったことが無い」と豪語している人が沢山います。この油断が感染を広めているのだと思います。そう言っている間にコロナの感染者数も増えてきました。まだまだ気を抜くわけには行きません。

・桜開花予想発表・

 ウェザーニュースが早くも今年の開花予想を発表しました。概ね平年並みで、昨年より早く一昨年より遅い感じです。ただどうも説明がわかりにくく「東京は3月21日開花」と発表しているのに「靖国神社は3月29日開花、4月4日満開」となっています。説明がおかしいのは東京だけで京都、大阪は3月26日~29日開花となっています。

 一昨年は異常に開花が早く東京も大阪も3月中旬に開花したために入学式の時には青々とした葉桜になっていましたが、今年は入学式の時に桜吹雪が見られそうです。

 しかし早くもこの発表に反応して京都のホテルの4月の部屋代の相場が上がって来ました。私はマリオットホテルグループのプレミア会員なので、毎年京都のホテルはポイントで予約していますが、宿泊に必要なポイントもどんどん増えて来ています。それどころか3月末から4月の初めについてはポイントで宿泊出来る部屋が殆ど無くなって来ました。

 私は毎年特典航空券のと同じで昨年の夏に今年の春の京都のホテルを予約していたので早い方では3月23日から、遅い方では4月7日まで6つの日程を予約しておいたので、桜がいつ開花しても対応出来ますが、3月23日からの予約はキャンセルすることになりそうです。特に桜のピーク時の高級ホテルのキャンセルポリシーがだんだん厳しくなって、例えばリッツカールトン京都の3月末の予約のキャンセル期限は2月の末です。インバウンドのせいか国内旅行も何かと早めにスケジュールを立てることが必要な時代になって来ました。


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