■裏金問題■

 裏金に関する課税が行われていないことへの国民の怒りが爆発しています。自民党議員にとって不幸だったのは、この話が佳境を迎えている時期が所得税の確定申告時期だということです。納税に関して負担を一番大きく感じる時期に国会議員が課税されないお金を何千万円もポケットに入れていると知ったら怒り倍増だと思います。

 世論調査で「裏金に対して税務調査をすべき」という意見が9割を超えています。9割を超えるということは全国民がそう思っているということです。過去にない国民の怒り沸騰です。と言って岸田総理は国税に対して積極的に調査を行うよう指示はしません。せめて山谷えりこ元国家公安委員のように「手元にキックバックされたお金が残っている」と回答した議員にはきちんと所得税の申告をするように促せば良いと思います。

 誰もがあまり期待していなかった政治倫理審査会ですが、予想通り「知らぬ存ぜぬ」のオンパレードで終わりました。逆に国民の不満は募るばかりです。安倍派5人衆は全員が「私は知らなかった」では何のための政倫審かわかりません。それならそれで野党も5人衆が責任を押しつけている安倍派の事務局長を証人喚問すれば良いと思いますがそのような動きはありません。

 キックバックされたお金についても誰からも納得出来る説明はありません。政倫審に呼ばれなかった3000万円近いキックバックを受けた萩生田前政調会長などは全く説明責任を果たそうとしません。そう言っていたら今度は別の問題が出て来ました。使途が厳格な「政治資金団体」から使途の明確化を求められていない「その他の政治団体」への資金の付け替えです。これがまかり通るなら政治資金規正法は何の意味も無くなります。特に茂木氏幹事長が10年間で3億2千万円をその他の政治団体に移し替えていた件ではその使途が殆どわからない状態になっているそうです。

 更に別の問題も出て来ました。以前から問題視されていた岸田総理の「総理就任パーティー」が「闇パーティー」だとして刑事告発されました。問題とされたのは岸田総理が総理に就任した際に地元で開かれた「内閣総理大臣就任を祝う会」で、主催した任意団体が後日パーティー収入の一部を総理が代表を務める政治資金団体に寄付したというものです。この任意団体の責任者と政治資金団体の会計責任者同一人物で、総理の事務所の人間だったということで、実質的には政治資金パーティーだったのではないかとの訴えです。総理は「主催した団体と自分の事務所は関係ない」の一点張りですが、これも突っ込まれるとゆくゆくは謝罪する羽目になると思います。

 もうあまりに多くの不正の手口が出てきて、何が一番罪が重くて、何が最も罪に問いやすいのかわからなくなって来ました。それにしても、良心に基づき色々話してくれる議員がもっといてもいいと思いますが出て来ませんね。

 残された楽しみは下村元文科大臣が政倫審に出て思いのたけを語ってくれることですが、森元総理を始め安倍派の5人衆から「余計なことしゃべるな」と言われて敵前逃亡するような気がします。それも無くなったら最後の楽しみは裏金議員に対して岸田総理がどのような処分を下すかということだけなりました。




■日経平均最高値■

 2月22日に日経平均が34年ぶりに最高値を更新し、その後も高値を更新し続けています。3月4日にはとうとう4万円を超えました。だからと言って国民の資産がそれほど増えたという実感はありません。そもそも日経平均が株式市場全体の動きを示しているわけではありません。元々日経平均では市場全体の動きを見るのに適していないということでTOPIXが設定されたのですが、頭の古い証券マンは未だに日経平均に拘っています。TOPIXでは未だに新高値にはなっていません。

 何故この時期にこれだけの株価が上昇したかについては諸説ありますが、米国市場の牽引及び中国市場からの逃避資金が日本市場に投入されたための株高という意見が多いようです。と言っても全般的に買われているわけではありません。極めて限られた半導体株が市場をリードしているだけで、日経平均新高値の中で株価を下げている大企業も数多くあります。しかも、「34年ぶりの高値更新」と言っても高値を更新するのに34年間もかかったということです。まさに失われた30年です。その間に海外の株式市場は何倍にも高騰しています。この34年間に韓国は3倍、ドイツは9倍、米国は14倍にもなっています。「失われた30年間」が少しだけ取り戻されたに過ぎません。しかも株高とは言っても異次元の金融緩和と公的資金から多額のお金が株式市場に投入されていることを忘れてはいけません。日銀とGPIFが株式市場に突っ込んだお金は86兆円と言われています。こう考えて見ると、株が上がるのは当たり前で、これまで上がって来なかったのはよほどの悪材料が根底にあったからに他なりません。今回の上げ相場で儲かったのは外人投資家だけだと言われますが、日銀が金融引き締めに走ったら一挙に市場からお金が無くなるかも知れません。また、GPIFの様な投資目的の資金が利食い始めたらあっという間に相場は崩壊してしまうかも知れません。残されたのは高値掴みをした個人投資家だけというようなことにならなければ良いのですが。

 とりあえず今年の1月からインデックス投信で新NISAを始めた方にはお祝い申し上げますが、このまま株式相場の好調が続くかと言われると首を傾げてしまいます。ご注意下さい。日銀も金融引き締めの動きを始めました。真っ先に反応したのは為替相場で7日は1日で2円近く円高となりました。注意が必要です。と言っていたら11日に日経平均がいきなり1100円以上暴落しました。これまで株価の上昇に関して能書きを垂れていた人達がどういうコメントをするか楽しみです。きっと「一時的な調整」とか「上げ過ぎの反動」とかもっともらしいコメントでこれまでの自分のコメントをごまかすのでしょうね。

 そう言えばこのメッセージの11月号でお奨めしたインド株が過去最高値を記録しています。お薦めした時期より4ヶ月で2割も上がりました。私のお奨めにしては久しぶりのヒットです。やはり人口が増え続けていて経済も成長を続けている国の株価は間違いないですね。




■徒然思うこと■

・岸田総理の大まやかし・

 岸田総理が、また国民を大きく欺くような政策を打ち出しました。「異次元の少子化対策のために増税はしない」と言っていたら、いつの間にか健康保険料に「子ども。子育て支援金制度」のための金額を上乗せして徴収すると言い出しました。しかもそれが当初は「1人平均500円」と言っていたのが、国民が支援金制度によって負担する金額は1500円を超える人が多く生じることが明かになって来ました。共働きだったら2人で年間4万円近くなる可能性もあります。

 そもそも保険料とは将来の自分に対する給付のために支払うもので他人のために支払うものではありません。ですから「保険料」の名目で支援金制度の財源を徴収することは筋が通りません。これは名前を変えた増税に他なりません。私は少子化対策の費用を負担することにやぶさかではありませんが、「増税ではない」という岸田総理の発言には納得出来ません。しかも岸田総理は「歳出改革と賃上げによって国民に実質的な負担は生じない」と発言していますが、歳出改革によってどれぐらい国民の保険料負担が減るのか未だに示されません。また賃上げは国が行ったのように言っていますが、それは民間ベースの話で国は何の関係もありません。しかも国民全員が賃上げされる訳ではありません。

 それにしても2023年の出生数は何と75万8千人と出生数ピークの昭和24年の249万人の7割減です。婚姻数も49万組で戦後初めて50万組を割り、前年から3万組以上減少しました。異次元の少子化対策を行っても出生率が2を上回るようになるとは到底思えません。これまでこども家庭庁は何をやっていたのでしょう?
 

・EV市場の先行き・

 さすがトヨタですね。EV市場に積極的に取り組まずハイブリッド車に拘り続けた戦略が大成功でした。世界の自動車市場においてEVが急減速しています。米国市場でEVの大幅値引きが行われています。大幅減収のテスラは日本から撤退の見込みです。アップルは電気自動車の開発からの撤退を発表しました。メルセデスベンツは2030年に販売する新車を全て電気自動車にする目標を取り下げました。豊田章男会長の経営判断の大勝利です。現在米国ではトヨタのハイブリッド車が飛ぶように売れているそうです。

 確かに環境問題を抱えると、都市部においては充電設備も充実しておりEVは最適かも知れませんが、全国的に考えた場合には充電設備を網羅することは不可能に近いと思います。広大な土地の米国ではなおさらです。私は経験がありませんが、高速道路のSAでは充電を待つ車の渋滞が起きているという話も聞きます。これまで高速道路でバッテリー切れで止まってしまったという話は聞きませんが、EVに乗っている人はそういう不安は感じないのでしょうか?

 尤も後述したように災害時において最も早く復旧するインフラは電気ですから、都市部においてはEVの活躍する余地はあるのかも知れません。災害時にガソリンや軽油の配送が行われ始まるのには時間がかかると思います。

 EVが再び日の目を見るのはトヨタと出光が研究している10分の充電時間で1000キロ走れるという固体電池が3~4年後に実用化された時かも知れません。

・金価格1グラム1万円超え・

 私が皆さんにお薦めした投資で唯一正しかった金投資がとうとう1グラム1万円を超えて来ました。私が最も強く金の購入をお薦めしたのは2008年の10月です。あのリーマンショックが起きた時です。この月は月初から月末にかけて金価格も暴落しました。月初の金小売価格は1グラム3192円、それが月末近くの10月28日には2381円でした。私がお薦めしたのは10月の中旬ですから多分1グラム2500円ぐらいだったと思います。それが何と16年で4.5倍になりました。これまでの金価格の上昇の最大要因は円安です。因みに2008年10月中旬の円相場は1ドル101円でした。5割も円安になったのですから、純粋な金価格としては3倍ぐらいしか上昇していないことになりますのでそれほど大騒ぎするほどのことではないかも知れません。と言っていたらNY市場の金価格が連日高値を更新しています。円安が146円台まで修正されて来ているのに円ベースの金価格の上昇が止まりません。

 今回の金価格の上昇の最も大きな原因は中国を始め各国中央銀行による大量購入です。特に中国は近年在外資産の組み替えを行い、米国債の売却を進める一方、金の購入を増加させて来ました。特に最近は金の購入のペースが上がり、世界の中央銀行の金の購入量の2割以上を中国が占めています。中国は15ヶ月連続で金を買い増し、保有量はこれまでより1割増えて2245トンと日本の3倍近くに達しています。これはウクライナ侵攻によるロシアへの経済制裁を見て、将来在外資産を凍結されることに備えての行動だと思われます。

 またこれは中国の動きと関係があるかどうかわかりませんが、仮想通貨も暴騰しており、ビットコインがこの1年間で4倍近くに暴騰して1000万円を超えました。200万円ぐらいの時に買っておけばと思いましたが、もし買っていたとしても300万円の時に売ってしまっていたでしょうね。

・インフラの復旧までの日数を考えた防災用品・

 千葉県東方沖で地震が頻発しています。房総のスーパーではペットボトルが飛ぶように売れているようです。能登半島地震発生以来ネット上では防災用品や防災食品の納期がだいぶ延びています。

 今回の能登半島地震で地震発生時に何を備えておくべきかはっきりして来ました。表をご覧頂くとインフラの中で電気だけが最も早く復旧することがわかっています。ですから地震発生時から1週間もすればエアコンが使えるようになるので石油ストーブやカセットコンロストーブは殆ど必要無いと言えると思います。必要なのは電気コンロのような調理器具です。ご自宅のキッチンがIHの場合にはそれも必要無いかも知れません。

 やはり問題になるのは上下水道です。能登半島地震では地域性の問題もありますが、断水が復旧するのにまだ2ヶ月近くかかる地域もあると言われています。ただ地震発生から1~2週間も経てば給水車が活動が出来るでしょうから、それまでの間の飲料水の準備は必要です。1人1日2リットルとして4人家族で最低でも100リットル近い水の確保が必要です。

 それだけの量の水をペットボトルで確保するのは大変ですから、我が家では常にバスタブに水を張っておき、いざというときにはアウトドア用の浄水器を使って飲料水として使うことにしています。

 そして何と言っても困るのはトイレです。これだけ騒がれているので防災用トイレを準備されている方は多いと思いますが、どれだけの数を準備しているでしょうか?人は1日に7~8回はトイレに行くと言われています。もし水道の復旧までに2ヶ月もかかったら500回分も必要になります。一家4人で考えたら2000個です。さすがにこれだけの量の防災トイレを準備されている家は無いと思います。尤も男性が小便の度に防災用トイレを使うことは無いと思います。オムツでもペットシーツでも利用できる物は沢山あると思います。

 それにしても皆さんが考えているのと桁違いの数の防災トイレが必要になりますので心して下さい。皆がそう考えるせいかネット上では防災トイレが品薄になっています。物によっては納品までに1ヶ月以上かかる物もあります。腐らないので早めにご準備下さい。ちょっと備蓄するのは恥ずかしいですが大人用オムツは備蓄品として必須だと思います。

 また防災食品にしても「栄養のバランスを考えて」という話もありますが、私は食料に関してはそれほど心配していません。南海トラフ地震のように広範囲に津波の被害が出た場合はともかく、首都直下地震では極めて限定的な範囲での被害となると思います。阪神淡路地震の時にも大阪は殆ど被害はありませんでした。以前(30年前ですが)にもお話しましたが、私は震災2週間後にセミナーの講師として大阪に行きましたが、大阪市内は屋根にブルーシートが掛けられている住宅が散見される程度で市内ではいつも通りの生活が送られていました。

 もし首都直下地震が起きたとしても経済活動がストップするのは23区が中心で隣接県は殆ど被害がありません。東京被害想定マップによると近隣の市川、松戸、草加、川口、朝霞辺りは殆ど被害が無いと考えてよいと思います。東京駅から市川まで17キロ、川口まで23キロ、となれば、いざという時にはそちらまで買い物に行くことが出来ればそれほど大仰な準備はしなくてもよいということになります。さすがに歩いて行くのは無理かと思いますが自転車かバイクがあれば十分行き来出来ると思います。

 こう考えてみると、やはり準備が必要なのは食べ物よりもトイレだと思います。

・関西出張で大阪見物・

 久しぶりに関西に出張したので最近まで日本最高の展望台だった「あべのハルカス」に初めて上って来ました。流石に高いですね。外国人観光客が多かったので上るのに時間がかるかと思ったら殆ど並ばずに上ることが出来ました。外国人はあまり高い所には興味が無いのでしょうか?しかし東京と違って大阪と言う都市は東西南北にそれほど目立つ建物があるわけではなく、梅田の方向の高層ビル群以外は特に目立つ方向がありません。ただはっきりとは見えませんでしたが大阪万博会場夢州(ゆめしま)は中心部から近いですね。梅田から本町で乗り換えて30分ぐらいで行けるそうです。昭和45年に開催された前回の大阪万博にも行った私としては今回も必ず行こうと思っています。生きている間に2度見られると思っていた東京オリンピックは妙なことになってしまいましたので大阪万博は是非その雪辱をと考えています。

 帰りがけに通天閣と道頓堀にも寄って来ました。こちらは外国人観光客が溢れかえっていました。以前は通天閣周りは治安が悪いという話がありましたが、今は観光客だらけでそんな感じは全くありませんでした。レトロ気分で満ちあふれていて昭和の時代に戻った様な雰囲気でした。飴や串に刺した肉のお店を多く見かけましたが不衛生な感じも昭和のままでした。60年ぶりに射的をやって全弾命中でお店の人に褒められました。こういう腕は落ちないものですね。道頓堀は道の幅が広いだけあって列をなして飲食店に並ぶ人ばかりでした。

 食べ物に関しては、通天閣がC級グルメで、道頓堀がB級グルメという感じでした。

・テレビ出演と東京マラソン・

 久しぶりにテレビ出演しました。と言ってもNEWS23のニュースの中でインタビューされただけですが。私は後日知人から「映ってたよ」と言われたぐらいでしたが、その後、誰が拡散したのか当日のNEWS23の録画がネット上で誰でも見られるようになっています。もしご覧になりたい方は「NEWS23 首都高 雪で通行止め」で検索されると出て来ます。なかなか首都高の入口閉鎖が解けないので文句を言っている小父さんが映っています。

 もう一つのイベントは東京マラソンです。娘婿が参加するというので一族郎党で日本橋に応援に行って来ました。今は科学技術の力でゼッケンにチップが埋め込まれており、登録したランナーが5キロポイントを通過するとちゃんとわかるようになっていて、応援場所にあと何分ぐらいで到達するかわかるようになっていますし当人が最終的に何時間何分でゴールしたかまでわかるようになっています。応援もしやすくなったものです。右側の黄色のウェアのランナーが娘婿です。



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