■米国大統領選挙■

 このメッセージをお届けするまでに米国大統領選挙の結果が判明しないのではないかと危惧していましたが、とりあえずバイデン候補の勝利ということになっています。このような混乱を起こした原因は何と言っても6524万票もの郵便投票です。隠れトランプの私としては残念ではありますが、どうやってもバイデン氏の勝利は間違いないと思います。しかし現在77歳のバイデン氏が任期を全う出来るかに関して民主党員の人は不安を感じないのでしょうか?

 と言っていたら、トランプ大統領はとてつもないことを考えているようです。それは何かと言うと、法廷闘争を続けて12月8日迄に選挙人を確定させずに下院の選挙で大統領を選出させることを目論んでいるようです。下院は民主党が圧倒的に優勢ですが、大統領を選出する下院選挙は50州の各州から1人ずつの下院議員を選出して投票します。現時点では共和党が半数以上の州で州の代表となりそうですので、そうなるとトランプ大統領再選の目が復活してくる可能性があります。米国の複雑な選挙制度を悪用した居座り術とも思えますが、法的に違法だとは言えないようです。私達日本人からすれば「そんなのありかよ?」という話ですが、何しろ落選したら倒産と脱税の訴追と離婚が待ち受けているトランプ大統領ですから恥も外聞も無く、ありとあらゆる手段を使ってくると思います。

 しかし毎日12万人以上がコロナウィルスに感染し、累計死者がベトナム戦争の戦死者40万人の半数を超える25万人に達しようとしているのにこんなアホな選挙騒ぎを続けられるアメリカ人はある意味凄いと思います。

 ところで11月8日のバイデン候補の勝利演説はこれまでになく力強く説得力のあるものでした。あんな話し方が出来るのならば何で選挙期間中にしっかり演説しなかったのか不思議です。




■さらに広がる感染拡大■

 これから毎月このタイトルのお話が続くのではないかと危惧しています。11月に入って我が国も欧米諸国も感染者数が急増して来ました。先月のメッセージで「毎日世界で30万人以上の人が感染し、5千人以上が死亡しています」と書きましたが、欧州の感染は更に広がっています。現在では毎日世界で50万人以上が感染し6千人以上が死亡しています。ヨーロッパ各国では再びロックダウンが始まりました。

 しかし11月5日からロックダウンが始まったロンドンの4日夜の街の様子が報道されていましたが酷い状態でした。多くの人々がパブで最後の夜を楽しんでいましたが、酷い密状態で、殆どの人がマスクをしていません。日本では食事中でも食べ物を口に入れる時以外は出来るだけマスクをして会話するように言われていますが、それとは桁違いのルーズさです。あれでは感染が広がるのもしょうがないと思います。あんな様子を見ていたらしばらく欧州に旅行することは難しいと思います。4週間の外出禁止措置でどれぐらいイングランドの感染が収まるか注視したいと思います。

 フランスでも全土で10月30日から12月1日までロックダウンが行われています。ギリシャでも7日の朝から3週間のロックダウンに入りました。イタリアも再感染が拡大しロックダウンに追い込まれ、午後10時から午前5時までの外出禁止措置がとられています。欧州諸国では何とかクリスマス休暇までに感染を抑え込もうとロックダウンに踏み切りましたが気温の低下で、その効果が危ぶまれます。

 先ほども書きましたが、大統領選挙で大騒ぎしている米国でも感染者数の増加は止まりません。毎日の感染者数が12万人を超え、大統領選挙の開票の真っ最中に3日連続で新規感染者数が過去最多を更新しています。一時収まっていたかに見えたニューヨーク州でも毎日3000人近い感染者が出ています。驚くべきは行われているPCR検査数で、なんと1日に16万件以上の検査が行われています。ニューヨーク州の人口は1945万人で東京都より500万人多いだけですが、毎日東京都の20倍以上の検査が行われていることは驚きです。やはり我が国ではまだまだ検査数が足りないのだと思います。報道番組でも濃厚接触者以外でも検査をしてみたら陽性だったという報告が数多く報道されています。保健所に「念のため」という発想がありません。キャパシティの問題なのか、何か意図的なものがあるのかわかりませんが他国との検査数を比較してみると、まだまだ我が国の検査数は少なく、検査数が増えれば感染者数は現在報告されているよりも遙かに多くなることと思います。

 政府も本当に感染を抑え込もうとするならば、過剰とも思われるほどに検査を広げて、完璧に感染者をあぶり出して、国民の感染に対する危機感を高めれば良いと思います。もし、来年の東京オリンピックの開催を意識して意図的に感染者数を抑えるような動きがあるとすれば今年の2月から3月にかけてのオリンピックと習近平主席の訪日に配慮した結果の感染拡大の二の舞になってしまいます。

 国内でも北海道や東北で感染者が増加しています。特に北海道については札幌のススキノを中心に連日過去最多の感染者数を更新し、9日には感染者数が200人を突破しました。

 北海道の鈴木知事はススキノの飲食店等に午後10時までの営業時間短縮を要請しましたが、これで感染が収まるとは到底思えません。

 これからの低温と低湿度というウィルスにとっての好条件をどのように私たちは乗り切っていけば良いのでしょうか?寒い時期になって難しいのは換気と温度の維持と加湿です。最近では湿度が30%台の日が多くなって来ました。換気をしたら例え室内で加湿器を稼働させていても、あっという間に湿度が低下してしまいます。対処方法としては強力な加湿器を利用することぐらいしか思いつきません。 気温が下がればウィルスの生存期間は延びます。気温とウィルスの生存期間の関係は以下のように言われています。

   40度  24時間
   30度   7日間
   20度  28日間

 米国の大学では今年の春の流行では平均気温が5度から11度で湿度が低い地域に感染者が多かったと発表しました。また北京大学は気温が1度上がると感染者が3%減少すると発表しました。寒い時期になっても換気をした方がよいのか、換気することによってウィルスの生息を長引かせてしまうことにならないのか、スーパーコンピューターの富岳の研究発表を待ちたいと思います。個人的には徹底的に加湿と暖房を行って、定期的に(30分に1回、約5分)換気を行うのが一番良いように思います。

 ところで先月私が特に心配していたインドは感染者数が世界第2位ですが、インドの隣国パキスタンでは最近、感染縮小の傾向が顕著で、累計の感染者数は33万人もいるのに最近の感染者数は1日に1000人前後で、死者も20人に満たない日が続いています。人口は日本の1.5倍の2億人以上で、医療体制は脆弱で、一族で密になって暮らしているパキスタンの感染者数と死者が何故これほど少ないのか不思議です。新型コロナウイルスに関してはまだまだわからないことが多すぎます。ウィルスの型なのかあるいは遺伝子が影響しているのか、一刻も早く解明されることを期待します。

 11月5日、我が国では2ヶ月半ぶりに感染者数が1000人を超えました。その後も全国の感染者数は連日1000人を超えています。しかしどのような場所で多くの感染者が出ているか細かな説明がありません。これだけの感染者が検出されているのですからどこかでクラスターが発生しているはずですが、職場で感染が広がっているのか、どのような飲食店で感染が広がっているのか明らかにされません。徒に「マスクをして3蜜を防ぐ」と言われても、私達としてはどのような場所がリスクが高いのか知りたいと思うのは当然のことだと思います。と言っていたら11月9日、政府の分科会が緊急提言を行いました。分科会が新たに設けられてから初めての緊急提言です。私の求めていたことも5つの提言の一つとして掲げられました。「対話のある情報発信」という訳のわからない表現ですが、「感染リスクが高まる5つの場面」としてかなり具体的に飲食店や旅行などでの注意が述べられています。自粛疲れによる気の緩みに対する大いなる警鐘となると思います。また、私が上で述べた「遺伝子解析の推進」も提言の一つとして取り上げられています。誰でも同じような問題意識を持っているようです。




■GoToトラベル絶好調■

 10月1日に東京がGoToトラベルの対象となってから旅行需要が爆発しました。特に1泊4万円以上の宿泊施設に対する予約が激増しています。たとえば紅葉シーズン真っ盛りの今月末の京都の予約状況を見ると1泊5万円以下の部屋は殆ど空いていません。年末年始の予約も例年以上に好調です。二階幹事長の思惑通りにGoToトラベルは観光宿泊業に大きな追い風となっています。しかし相変わらず低い価格帯の宿泊施設には恩恵が及んでおらず、業界全体の救済にはなっていないようです。

 また10月23日に解禁となった東京都民が都内に旅行する時に助成される「もっとTOKYO」については多くのプランが即日完売となっています。HISやJTBは助成枠を全て使い切っていますし、宿泊施設でもニューオータニなどは完売となっています。尤もこれは旅行会社や宿泊施設毎の状況であって、ネット旅行会社で12月から販売を開始する業者や宿泊施設もあるようですからまめにチェックして予約するしかありません。私は「もっとTOKYO」は諦めました。本当ならば今まで泊まったことの無いような外資系のホテルにでも1泊してみたいと思いましたがとても無理そうです。先月のメッセージで「うまくこの制度を利用すれば宿泊によってお金が戻ってくるケースもある」とお話しましたが、この恩恵を受けるためには相当の努力が必要なようです。

 それでもGoToトラベルだけでも十分恩恵に浴することは出来ます。やはり35%のポイント還元の効果は絶大です。また、予約サイトによって独自のポイントを上乗せしているサイトもありますので、トータルでどの宿泊施設がお得か比較してみる必要があります。私はよく一休のサイトをチェックしますが、宿泊施設によっては一休のポイントが23%も上乗せされているケースもありますので、まめにチェクすればずいぶんお得な旅行が出来ると思います。

 尤もGoToトラベルによる東京から北海道への旅行者がススキノの繁華街で感染を広げたという観測があるので注意も必要です。

 



■徒然思うこと■

・テレワーク助成金給付決定 お薦め楽天モバイル・

 仕事が遅い「東京しごと財団」と先月のメッセージで揶揄したテレワーク助成金の給付決定通知がやっと届きました。しかし予想した通り物品購入の時点で様々な問題が出て来ました。申請したのは7月末ですから、多くの機器についてモデルチェンジが行われました。しかしパソコンについてはニューモデルの方が価格も安く性能も上がっているのに旧モデルが購入できたので泣く泣く旧モデルを購入することになりました。本来の制度の趣旨から言えば少しでも低廉で性能の高い機種を認めるべきですが、審査する人の手間を考えて何しろ「可能な限り申請した物品を購入させる」という方針のようです。まさに「役所の鑑」です。

 ところで手に入れたiPhone12はSIMフリーモデルですからWi-Fiの無いところで利用するためには通信の契約をしなければなりません。幸い現在楽天モバイルがデータ使いたい放題で5Gも使えて何と1年間無料という料金プランを打ち出してくれているので契約しました。しかも楽天モバイルでは事務手数料も無料ですし契約も全てオンラインで行えるようになりました。しかも当日から利用することが出来るようになりますます便利になりました。SIMフリーのスマホをお使いの方は検討されてみてはいかがでしょう。

 問題は楽天の回線エリアの狭さというか少なさです。現行の4Gの基地局の数は大手3社は20万局を超えているのに、楽天の基地局は何と5700局しかありません。Wi-Fi以外では都市部の限られた地域でしか使えないと考えた方が良いでしょう。尤もこの回線エリアの貧弱さをカバーするために、楽天モバイルでは楽天回線以外の場所ではau回線で5ギガまで無料で利用することが出来ます。楽天モバイルの最大の弱点は地下やビル内や電車の中に殆ど基地局が設置されていないことですが、その場合にはau回線の利用でカバーすることが出来ます。通常の利用量が5ギガ以内の方は十分検討対象だと思います。

 しかも楽天モバイルでは今月末まで利用者に対して8000ポイントがもらえるサービスも実施中です。1年間無料で使い放題で、その上8000ポイントももらえるんですから三木谷さんて太っ腹ですね。また誰かを紹介すれば更に3000ポイントもらえます。1年後には毎月の利用代金が2980円に戻ることになっていますが、楽天のことですから必ず何らかの新たなサービス料金が設定されると思います。と言っていたら三木谷さんが「さらに値下げの余地がある」と発言しました。これで1年後には 2980円より安い金額で継続できることがほぼ確実になりました。また、2021年度の夏までに全国の人口の96%カバーする基地局を建設すると発言しているのでこちらにも期待です。

 私はとりあえず楽天モバイルを試験的に使用してみようと思いますが、何日か使用した感じでは特に不自由は感じません。しかしこれまでのiPhoneと新iPhoneとガラケーの3台を常時持ち歩くのは結構大変です。と言って回線エリアのことを考えると楽天モバイル1本に絞るほどの度胸はありませんし、サブに利用するau回線が本当にフル回線として使えるのか懐疑的です。来月のメッセージで利用報告します。ただスマホを試しに使ってみたいという方にはお薦めかも知れません。iPhoneだとちょっとお高いですが、楽天モバイルで最も安いアンドロイドなら1万円台の機種もありますので、1万数千円で1年間スマホを使いたい放題だと思えばこれほどお得な話は無いと思います。

・問題続出の「地域共通クーポン」・

 GoToトラベルのもう一つの目玉である「地域共通クーポン」について問題が続出しています。私もその仕組みがよくわからないのですが、ネット旅行業者経由で宿泊を予約すると「地域共通クーポン」は電子クーポンでしか入手出来ません。しかし「地域共通クーポン」が使える全てのお店で電子クーポンが使えるわけではありません。先月のメッセージで「地域共通クーポンはいざとなったらコンビニで利用出来ます」とお知らせしましたが使えないコンビニもあることがわかりました。地域共通クーポンが利用できる店の中でも最もIT化が進んでいると思われるコンビニで紙クーポンしか使えない店があるとはがっかりです。

 また「地域共通クーポン」の不正取得が相次いでいます。「地域共通クーポン」はチェックインしなくても宿泊日の午後3時からネットで入手出来ます。そこで宿泊予約だけ行って「地域共通クーポン」を入手して実際には宿泊しないという手口で「地域共通クーポン」を不正入手するという事件が多発しています。ネット旅行業者の中にはきちんとした本人確認をせずに予約を受け付けている業者もあるようで、このような業者が狙い撃ちされています。

 全ての「地域共通クーポン」をチェックイン時に紙で交付すればこのような問題は起きませんでした。スマホを持っていなければ「地域共通クーポン」を電子クーポンでしか受け取れないという仕組みも問題ですが、全ての利用店で電子クーポンが使えないのならば全て紙クーポンに統一すべきでした。

・続々と逮捕される持続化給付金不正受給者・

 これも先月と同じタイトルですが、不正受給者の摘発がますます増加しています。数千万円の不正受給も報道されるようになりました。給付金の返還を申し出た人が6000人に達しているそうです。今後も不正受給者の逮捕のニュースが流れる度に給付金の返還を申し出る人が増えてくると思います。

 中小企業庁は「逃げ得は絶対に許さない!最後の1人まで見つけ出す」とおよそ役所らしからぬ発言をして物議を醸していますが、国のそれだけ厳しい姿勢の表れだと思います。不正受給にも色々なレベルがあると思います。私達専門家の感覚からすると、最も罪の軽いのは今年のある月の売り上げを意図的にずらして計上して申請要件を満たして申請したケースです。一方最も重い罪に当たるのは元々事業をしていなかったのに、あたかも昨年から事業していたかのように偽装して申請して不正受給したケースです。この場合には明らかに刑事罰が下されることになると思います。

 確かに持続化給付金で何とか生き延びた事業者の方も多かったと思いますがいくら何でも審査が甘すぎたと思います。せめて前年あるいは前々年に申告をしていなかった事業者については審査を厳格に行うべきでした。

 しかしこの件で人生を棒に振ってしまった大学生が沢山いそうです。今回のことで前科がつけば一生その責めを負っていかなくてはなりません。簡単に人の口車に乗ってしまうことの恐ろしさを今回のことで学んだでしょうが遅すぎましたね。こういう話に乗ってしまう若者がオレオレ詐欺の片棒を担ぐことになってしまうのだと思います。しかし、この人間としての思慮の無さがこれぐらいの罪で済んだことは幸運かも知れません。「美味しい話には裏がある」ということを身をもって知ったと思います。

・「令和おじさん」が「意見差し控えおじさん」に・

 先月のメッセージでも指摘したように日本学術会議のメンバーの任命問題で国会の予算員会で菅総理が炎上しています。何を訊いても「意見を差し控えます」答弁で議論は全く深まりません。なんとか学術会議のあり方に問題をすり替えようとしていますが、その試みはうまく行っていません。答弁がしどろもどろになることも多く、とても総理大臣の答弁とは思えません。先行きが危ぶまれます。自分の言葉で語ることは少なく殆ど紙に書いてあることの棒読みです。これだったら時には感情的になることもあった安部前総理の答弁の方がよほど人間味を感じました。



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