■大事になった桜を見る会■

 先月のメッセージの締め切り直前に持ち上がった「桜を見る会」の招待客問題ですが、幾つもの問題点が指摘されています。そもそも各界の功労者が招待されていた行事において功労者の後に「等」をつけて、国会議員が自分たちの後援者を招待できるようにしたのが姑息ですし、850人もの後援者を招いた安倍晋三事務所は公職選挙法に抵触していると思います。私が安倍総理の答弁で論理的に破綻していると思うのは桜を見る会の前日に開かれた安倍総理の後援会の前夜祭の経理です。安倍総理は安倍事務所の関係者がホテルニューオータニから預かったニューオータニの領収書をそれぞれの参加者に一人5千円の会費と引き替えに渡したと答弁していますが、一流ホテルが宛名の無い金額だけ入った領収書を会の幹事に1000枚近く渡すとは考えられません。もし参加者とのお金のやりとりに安倍晋三事務所が関わっていたとすると政治資金報告書に記載しなければなりません。これが無いために苦肉で考え出した筋書きだと思いますが、あまりに無理があります。ニューオータニが「そんなことはあり得ない」と一言発言すれば安倍総理の説明は破綻します。さもなければ野党が国会を通じてニューオータニに対して明細書の提出を要請すれば良いと思います。それを与党が拒むとすれば、やはりそこに何らかの不正が行われている証拠だと思います。何と言っても不思議なのは850人の参加者から1枚もニューオータニの領収書の提示がなされないことです。いくら何でも一人ぐらい領収書を保存している人がいるはずですがそれが出て来ません。本当は領収書の発行人は「安倍晋三事務所」だと私は思いますけどね。

 直近では安倍昭恵さんの関係者が多数招待されていることが明らかになりました。以前わざわざ昭恵夫人を「私人」であると閣議決定までしたことが今になって裏目となって来ました。何故私人が公金で開催されるイベントに知り合いを多数招待できるのか安倍総理に明らかにしてもらいたいと思います。

 「国会でこんなくだらないことをいつまでやっているんだ!」という声がありますが、それなら早く関係者に資料を提出させれば済むと思います。内閣府が廃棄したとしている今年の参加者名簿に関しても必ずどこかに保管されていると思います。名簿を破棄した時には桜を見る会は来年も開催予定でしたから、来年のために必ず今年の参加者名簿を保存していたはずです。

 安倍総理が焦っているのは事実です。この問題が公になって以降、あれだけまずいことがあるとマスコミから逃げ回っていた安倍総理が「桜を見る会」に関してはぶら下がり会見を20分もやったり、11月20日には内閣記者会加盟報道各社のキャップと懇談したり説明に躍起です。また突然来年の桜を見る会の中止を決めたりと、これまでにない動きをしています。きっとこれ以上追及されては困ることがあるのだと思います。それが公職選挙法違反なのか、政治資金規正法違反なのか、反社会勢力とのつきあいなのか、マルチ商法で多数の被害者を出した会社との関係なのかわかりませんが、かなり焦っていることは間違いありません。

 野党は相変わらずパフォーマンス的な動きが多く本質的な追及に至っていません。特に内閣府のシュレッダーを見に行って書類がシュレッダーで裁断される様子を調査に行っているようでは今後が思いやられます。例え共産党の宮本議員からの資料提出を求められて慌てて参加者名簿をシュレッダーにかけたことがはっきりしても、内閣府の役人が処分を受けるだけで安倍政権を窮地に追い込むことにはなりません。安倍総理が責任を取って退陣する必要がある事象に限って追及すべきだと思います。直近では「マルチ商法のジャパンライフの山口会長と1対1で会ったことはない」との安倍総理の揚げ足取りを狙って30年以上前に父親の外遊に秘書官として同行したときに面識があったはずだとか騒いでいますが、それがどうしたという感じです。「会ったかも知れないが1対1ではなかった」と言われて終わりだと思います。日本の政治レベルの低さは野党のレベルの低さに支えられていると思います。と言っていたら国会が会期終了を迎えてとりあえず安倍総理は逃げ切ってしまいました。ただ会期中でなくても新たな事実が出てくれば大きな問題になると思います。何しろ850人も参加者がいるのですから一人ぐらい正直者が出て来ても良いと思います。

 ところで就任1ヶ月で辞任した二人の大臣は説明責任を全く果たしませんね。河井前法務大臣の場合には妻の河井案里参議院議員も本会議を欠席し続けています。いい加減な診断書は提出されているようですが、公職選挙法違反をしておいて具合が悪くなったとは何ともいい加減な人達です。しかも公職選挙法違反に問われているのは何と前法務大臣ですからね。これに関しては安倍総理は普通の大臣の任命責任では済ませて欲しくないですね。お隣の国のチョ・グク法相と同じ構図ですね。あちらも奥さん絡みですからね。



■今年の10大ニュース■

 「今年の10大ニュース」と言ってはみましたが、なかなか10も思いつきません。

 私にとっての今年の一番のニュースは渋野日向子選手の全英女子オープン優勝です。昨年の秋のプロテスト合格で、今年からツアーに参戦を始めて、初の海外トーナメント、しかもメジャー競技で優勝を成し遂げました。それだけではありません。各国のメディアから「スマイルシンデレラ」と名付けられた明るくニコニコした表情と共に、そのプレーの早さとギャラリー、特に子供のギャラリーに対する優しさが絶賛されました。日本の女子プロゴルファーの評判を一気に引き上げてくれました。これまで海外で活躍した女子プロは沢山いましたが、そのプレー態度を絶賛された選手はいませんでした。最終ホールでは殆どのギャラリーを味方に付けてしまいました。英国のゴルフファンは来年の渋野選手の全英女子オープンの参加を楽しみにしていると思います。

 なお、最終戦までもつれ込んだ女子ゴルフの賞金女王争いですが、日本女子プロ協会が独善的に海外トーナメントの賞金を加算していないためにこのような茶番が起きました。男子ゴルフでは海外トーナメントの賞金の二分の一を国内賞金に加算していますが、女子ゴルフでは1円も加算されません。これは日本女子プロ協会が有力選手に出来るだけ海外のトーナメントに出場して欲しくないので海外の賞金を加算していないのだと言われています。渋野選手は全英女子オープン優勝で賞金7500万円を獲得していますから、男子と同様の加算が行われていたらぶっちぎりの賞金王でした。しかしこのことについてはスポーツ新聞もテレビも全く触れないで大騒ぎしていました。とんだ茶番劇でしたね。なおタイガー・ウッズがマスターズトーナメントで復活優勝したこともこのニュースに付け加えておきたいと思います。それもあって日本初のPGAツアーのZOZOチャンピョンシップは我が国ゴルフ史上でも有数の出来事となりました。

 2番目はラグビーワールドカップで日本がスコットランドに勝利して決勝トーナメントに進出したことです。「にわかラグビーファン」にはそれがどれほど凄いことかわかっていませんが、世界においてラグビー強豪国と言われるティア1のアイルランドとスコットランドを破って全勝で予選リーグを1位で突破したのは初めてだそうです。テレビドラマの「ノーサイドゲーム」との相乗効果も相まって日本中にラグビーブームを沸き起こしてくれました。

 3番目はやはり令和と即位でしょう。特に即位に関しては伝統的な宮中行事が滞りなく行われたことに感動しました。世界中を見てもあれだけ優美で細かい儀式が手間暇掛けて行われている国は無いと思います。日本の国の歴史と重みを感じさせてもらいました。

 4番目には日韓関係悪化を挙げたいと思います。これまでも決して良好な関係ではなかった日韓関係が過去最悪となりました。きっかけは徴用工問題に関して韓国の大法院が日本企業の責任を認めたことでした。その後様々な出来事がありましたが、韓国政府は当該判決が日韓請求権協定に違反しているとの日本の主張に対して明確な回答をしていません。あれは保守派の政権が締結した条約であって我々は守る義務はないとは口が裂けても言えないと思います。朴槿恵前大統領だったら絶対あのような判決は出なかったと思います。何と言っても日韓請求権協定を結んだのは父親の朴正煕元大統領ですからね。

 5番目は香港民主化運動です。金融商業都市として有名な香港がこれだけ長期間抗議行動に包まれているのは珍しいことです。特に香港島中心部が抗議活動の中心地であるためにビジネスも観光業も停滞を招いています。

 米国議会で「香港人権・民主主義法案」が可決され、トランプ大統領がこの法案に署名したことで法案が成立しました。この法案は「香港の一国二制度が機能しているか、米国政府が検証する」「香港で人権侵害した者に、米国への入国禁止や米国内の資産凍結といった制裁を科す」という殆ど内政干渉のような法案ですが、本来この法案は英国議会で可決されるべきでした。1997年に香港の主権が英国から中国に返還されました。この返還の条件として香港で50年間に渡り高度な自治が認められることになっていましたが、この取り決めを中国がなし崩し的に破ってきたことが今回の問題の根底にあります。従って英国が中国に対して返還交渉の取り決めにあるように、香港に高度な自治を認めるように働きかけるべきですが何故かそれが行われません。英国政府は全く香港の民主化運動に対してコメントしていません。最近では話題に上りませんが、以前は英国と中国は蜜月の関係にありました、キャメロン政権の有力議員であったオズボーン前財務大臣を中心とした親中国の動きが広まり一時は英国が中国に原子力発電所の建設を発注する直前まで行ったこともありました。しかし、その親中政権も終焉を迎えました。その原因の一つにはエリザベス女王に対する習近平主席の失礼な態度があったからだと言われています、それに加えてEU離脱問題が勃発しで英国国内がそれどころでは無くなってしまいました。

 本来は今年の最大のニュースは「英国のEU離脱」のはずでしたが相変わらずグズグズしています。「10月末離脱」を宣言して首相に就任したジョンソン首相も結局口先だけに終わりました。ただ今月行われる総選挙で下馬評通り保守党が勝利すればかなり離脱が近づくと思います。情けないのは労働党で、未だにEU離脱に関して「合意無き離脱」に反対しているだけで離脱に関して党としての態度を明らかにしていません。まさに「煮え切らない態度」です。ただ、もしEU離脱が現実のものとなった時に心配されるのがスコットランドの分離独立です。スコットランドではEU残留支持が3分の2を占めており、もしイングランドがEU離脱となったら再び分離独立の動きが再燃するかも知れません。

 6番目は東京オリンピックチケット抽選です。5月の第1次抽選、9月の追加抽選に続き、11月には2次抽選が行われました、第1次抽選の時には大フィーバーが巻き起こりましたが、あまりに当選率が低かったせいかそれ以降の抽選では目立った動きは見られませんでした。第2次抽選の結果発表は今月18日ですが期待している人はあまり多くは無いようです。私は相変わらず柔道の決勝にこだわっていて、皆さんに「当選したら連れて行って下さい」とお願いしまくっています。私のリクエストを聞き届けてくれて、私の切望する柔道の決勝のチケットを申し込んでくれた人が10人以上いますから、うまくいけば行けるかも知れません。

 来年の春には公式チケット販売サイトとリセールサービスのサイトがオープンします。「当選し過ぎてチケットが余ってしまった」という人がそれほど多くいるとは考えられないのでリセールサービスには期待しない方が良いでしょう。公式チケット販売サイトで購入出来るのは不人気種目の予選しか無いと思っていましたが、実はマラソン以外にも2次抽選で販売されない種目がありました。それは「水泳(マラソンスイミング)」と「綜合馬術」と「トライアスロン」です。興味のある方にとっては狙い目かも知れません。また、ボクシングについても多少販売が行われると思いますので注目です。

 と言うことで、結局10大ニュースと言っても私には以上の6つのニュースぐらいしか思いつきませんでした。



■徒然思うこと■

・ながら運転罰則強化・

 12月1日からながら運転に対する罰則が大幅に強化されました。そもそも、ながら運転とはスマホやカーナビなどの画面を注視(おおむね2秒以上)したり、携帯電話で通話をしながら自動車等を運転することを言います。ここ数年携帯電話を使用中の交通事故が激増していることから今回の罰則強化となりました。

 今回の改正において違反は大きく二つに分けられます。「保持」と「交通の危険」です。「保持」とは運転中に通話したり画面を注視する違反で、「交通の危険」とは運転中の通話や画面の注視によって交通事故を生じさせる違反です。交通違反に関する罰則は「違反点数」「反則金」「罰則」等に分かれますが、反則金、免許停止、免許取り消しが行政処分でそれ以外は刑事処分となります。それぞれ今回の改正で右のように罰則が強化されました。「保持」の場合には点数も反則金も概ね3倍となり、「交通の危険」の場合には反則金では済まなくなります。そして「交通の危険」の場合にはいきなり懲役刑、「保持」の場合でも違反を繰り返すと懲役刑になる可能性があります。

 よく話題になるのが赤信号で停止中にスマホをいじっても良いのか?と言うことですが、これは明確に法律で認められているので問題ありません。ながら運転を禁止した道路交通法第71条 第5号の52は「自動車等が停止しているときを除き」と規定されています。一方道路交通法では「赤信号で停止しなければならない」と規定されているので赤信号で停止している時にスマホをいじっても「ながら運転」にはなりませんので安心して下さい。と言っても安心していじって下さい、という意味ではありません。警察官によっては注意をする人もいるかも知れません。揉めたらこの条文を提示してあげて下さい。

・さすがに見かけることが少なくなったガラケー・

 そろそろ人前でガラケーを使うのが恥ずかしくなって来ました。エレベーターの中でガラケーを手にしていると若い女性から宇宙人を見るような目で見られてしまいます。そういう時は慌ててスマホも手にすることにしています。私にとってはガラケーを使う最大のメリットは「iモード」が利用出来ることですが、そもそも若い人達に「iモード」と言っても話が通じなくなって来ました。「iモード」はNTTドコモが始めたガラケー用のインターネット接続サービスですが、携帯電話の走りであるNTTならではの豊富なコンテンツを誇ります。サービス開始から何と20年も経過していますが、今でも熱心な愛好者によって支えられています。使うと本当に便利なサービスなんですけどスマホでは利用できません。

 そして何と言ってもガラケーの使い安さは通話です。電話がかかってきても右手の人差し指でバカッと画面を開いて親指で通話ボタンを押せば速やかに通話出来ます。二つ折りですからマイクが口元に来て雑音も入りにくいです。さすがに長文メールを打つのはきついですが年寄りでも片手で総て済むので、いつもビジネスバッグを片手に持っている私には非常に便利です。一番つまらないのは「ガラホ」で、これはガラケーの形をしたスマホで、スマホより使いにくく、ガラケーのようなコンテンツもありません。これだけはやめて下さい。

 iモードサービスもあと数年で終了しますので、そのときには私もガラケーを手放すことになります。

・お奨めのイルミネーション・

 イルミネーションの季節になって来ました。関東の有名イルミネーションと言えば、最も都心に近いよみうりランド、他には足利フラワーパーク、さがみ湖イルミリオン、千葉県のドイツ村が挙げられます。この中で電球数が最も多いのはよみうりランドで650万球、次がさがみ湖イルミリオンの600万球、そして足利フラワーパークの500万球と続きます。ドイツ村はぐっと落ちて300万球ですが、ドイツ村をイルミネーションランキングの1位に挙げているサイトもありますから、一概に電球数が多ければ良いというわけでもなさそうです。

 と言っても私が今シーズン行ったのはよみうりランドジュエルミネーションだけです。ここは電球数だけではなく様々な動きと広がりがあって本当に素晴らしいです。京王よみうりランド駅からすぐですから是非いらして下さい。

 



□冬期休業のお知らせ□

12月28日(土)~1月5日(日)は年末年始休業とさせていただきます。
本年も有り難うございました。皆様よいお年をお迎え下さい。




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