■驚天動地のマラソンと競歩の札幌実施■

 10月16日に突然IOCが東京オリンピックのマラソンと競歩の札幌開催を発表しました。これに激怒したのが直前まで知らされていなかった小池東京都知事です。怒りのあまり「涼しいところでと言うのなら、北方領土でやったらどうか」と発言して物議を醸しました。この逆上した発言に対してロシア大使館から「北方領土は日本の領土ではない」と抗議を受ける始末です。どうも小池知事ってエキセントリックな性格のせいか一言で物事をぶっ壊すことがよくあります。前回の衆議院選挙直前に希望の党ブームが盛り上がっていたときに旧民主党の重鎮を「排除します」と言ったばかりに一気に流れが自民党に戻ってしまいました。今回も「東京でのマラソンを心待ちにして沿道にマンションを買った人までいる」等と余計なことを言って顰蹙を買っています。とは言え今回の騒動で大活躍した小池知事の来年の都知事選挙での再選は間違い無いでしょうね。しかしIOCも都知事が小池さんでまだ良かったと思います。もし石原慎太郎さんだったらぶち切れて一挙に開催返上まで口にしたかも知れません。

 小池知事の怒りは半端なく、とうとう「合意無き決定」という流行語まで編み出してしまいました。しかし今回の決定が「アスリートファースト」とは到底思えません。IOC決定のきっかけはドーハの世界陸上の女子マラソンで全選手の4割近くが暑さのためリタイアしたことでした。東京でもっと悲惨な事態に陥った時に自分たちに責任が及ばないようにしたための措置だと思われます。まさに「IOC役員ファースト」です。しかし幾ら何でも開催都市の了解を得ずに遠く離れた都市での競技開催を決めるのはあまりに越権行為だと思います。開催9ヶ月前に突然コースを変更された選手達、特に日本人選手は青天の霹靂だったと思います。頭の中は東京のコースのことでいっぱいだったと思います。ただ日本人選手にとって僅かな救いは女子の内定選手二人は過去の北海道マラソンで優勝していることで、これはかなり有利かと思います。

 しかし現時点でコースも実施日も決まっていなくて本当に札幌で開催出来るんでしょうか?コースだけの問題ではありません。東京都医師会は選手や観客の健康保持に様々な準備をしていたそうです。札幌でマラソンは出来るでしょうが、選手や観客の体調のケアまで行える準備が整うとは到底考えられません。瀬古利彦さんが言うように河口湖か山中湖でやった方が良かったのでは無いでしょうか?

 何はともあれ、これでやっと競技日程が決まり(まだマラソンの実施日が決まっていませんが)チケットの2次抽選を行えることになりました。第2次抽選販売の概要が発表されましたが今月13日開始で26日の午前11時59分締め切りです。抽選結果は12月18日に発表され、購入手続き期間は発表から1月10日までです。今回発売されるチケットは32競技743セッションで100万枚以上ということですので第1次抽選の3分の1以下ですから大激戦になると思います。開会式と閉会式は初めから諦めた方が良いと思います。

 今回の目玉はボクシングです。国技館の収容人員7300人に対して27セッションというと20万人分のチケットがあることになります。このうち何枚が今回の抽選対象となるかわかりませんが少なくとも10万枚以上が抽選対象となると思います。ですからどうしても競技が見たいという人はボクシングの平日11時からのセッション、そして日本人が活躍しそうもない女子の重量及び中量級の予選、すなわち7月27日と28日のセッションが最も不人気かつ販売枚数が多いと思うので狙い目だと思います。具体的にはセッションコードTOBOX06の7月27日11時からの女子フェザー級と男子フェザー級と男子ウェルター級の予選です。遠出しないでオリンピック競技を是非とも生で見たい方にお勧めです。しかしボクシングで10万枚も発売したら残りの競技は90万枚しか発売されないということですかね?

 今回初めて第1次抽選時の申し込み状況の傾向も発表され、「申し込みが比較的集中しなかった種目とセッション」も発表になったので、「何でも良いから1枚でも当てたい」と思う方はそちらを狙うのもありかと思います。「遠出してでも競技が見たい」という方は福島あづま球場で行われる野球とソフトボールのオープニングラウンドのチケットなら楽に取れると思います。また第1次では最上位と最下位席の申し込みが多かったということなのでB席が狙い目だと思います。

 私は今回も格闘技の決勝を第1順位として申し込みたいと思っています。ただ先日の世界選手権で柔道の金メダル予想がだいぶ変わってきていて、男女最軽量級のアベック金メダルの可能性が低くなってきました。現在柔道で金メダル確実と言えるのは男子73キロ級の大野將平選手ですので、このチケットを中心として申し込もうと思っています。チケットの枠が残っている方は私の分までお願いします。特にお願いしたいのはセッションコードTOJUDO6です。



■首都圏の不動産価格に大きな影響を与えそうな台風19号■

 10月12日の夜に関東を襲った台風19号の水害が首都圏の今後の不動産相場に大きく影響を与えそうです。特に最近タワーマンションブームの中心だった武蔵小杉駅前で最大級のマンションの地下に多摩川から溢れた水が流れ込み、地下の電源室が冠水しマンション全体が電源喪失した事故には驚かされました。

 多くの人が勘違いしていたのはマンションの高層階は地震の時でも水害の時でも安心だと思っていたことです。浸水の危険性の高い地域に建てられたマンションはやはりタワーマンションでも水害に弱いと言うことがはっきりしました。これから水害に弱い土地の価格が動きを見せて来ると思います。2011年の東日本大震災の時に大規模な液状化現象が起きた千葉県の新浦安地区ではその後じわじわと不動産価格が下落し最終的に3割近く下落したと言われています。

 現在武蔵小杉周辺では6棟のタワーマンションの建築が計画されているそうですが、今回の浸水被害が売れ行きに影響を与えることは必至です。また今回浸水被害を受けた2棟はもちろんその他のマンションでも購入に二の足を踏む人が出て来ることは間違いありません。

 一方都内でもあわやという事態に陥りました。今回の台風19号については東部低地帯の江東5区(墨田、江東、足立、葛飾、江戸川)の住人のうち250万人に対して避難勧告が発せられる恐れがありました。特に足立区千住地区に関して水深5メートル以上が想定されあと一歩で避難指示が出されるところでした。

 また江戸川区は単独で10月12日9時45分に区内の一部地域に避難勧告を出しました。対象人数は40万人以上だったようです。と言って数時間の間に40万人以上が移動したら大混乱になったでしょうし、いったいどこに避難しろというのでしょう?区内の避難所では到底収容出来る人数ではありません。

 今回の災害は江東5区にとっては予行演習になったとも言えますが、もし今後こういう事態に陥ったときの対処については全く展望がありません。「心配なら引っ越した方が良いですよ」と言うしかありません。今後江東5区に一戸建てを建てようとする人は激減するのではないでしょうか。今回の大災害未遂を見て今後江東5区から引っ越そうと思う人も多いと思います。特に賃貸住宅に済んでいる人は身軽ですから賃貸住宅の空室も多くなっていくと思います。今回のことで今まで何となく水害に対する漠然とした不安を持っていた人達の不安感に一気に火がつくと思います。逆に言えば、地盤が強固で地震に強く、水害の被害が及ぶ可能性の無い地域の需要は高まるということです。

 ただちょっと不思議だったのは江東区のハザードマップを見ていると、最も海に近い豊洲地区は水害に対しては避難地区に指定されているんですね。地震による津波では真っ先に被害を受けるかも知れませんが、川の決壊には晴海や豊洲は関係ないみたいです。でも今回の色々な被害を見ていると海沿いや川沿いに住みたいと思う人は減ってくるでしょうね。

 またこれは世の中にとっては大した被害ではありませんが、荒川や多摩川の河川敷に位置したゴルフ場も大きな被害を受けました。都心から最も近いゴルフ場と言われた東京都民ゴルフ場は復旧不可能ということで閉鎖されることになってしまいました。環状7号線の鹿浜橋の脇にあり私も昔何回かプレーしたことがあります。このゴルフ場は今月のメッセージで後に登場する青木功プロが昭和33年に中学を卒業してキャディとして就職したゴルフ場だそうですが東京の名物が一つ減ってしまいます。



■元号と文字の不効率■

 元号が代わって、ますます元号利用による不効率さを実感します。特に現在40歳以上の人にとっては昭和、平成、令和と西暦の関係を常に意識しておかなければなりません。今後生年月日を記入する時にR、H、S、T(さすがにMは不要でしょう)と選択肢を4つも挙げなくてはなりません。「何年?」と訊かれた時に常に元号を意識しなければならないのは本当に不効率です。令和元年は平成31年、平成元年は昭和64年、昭和元年は大正15年、それではそれぞれの年は西暦では何年?いつまでこんなことを続けなくてはならないのでしょう?せめて公的な書類については西暦に統一してはどうでしょう?

 またこれも以前からお話していたことですが、我が国の多様化した文字による不効率はグローバルな観点からは大変なマイナスになっているのではないでしょうか?世界中で平仮名、カタカナ、漢字と三つもの文字を駆使しなければならない国は無いと思います。英語圏の国では僅かアルファベット26文字で全て事足ります。私達は平仮名とカタカナ51文字と何万もの漢字を覚えなくてはなりません。漢和辞典に記載されている漢字数だけでも5万字と言われています。

 もちろん英語でも一つの文字あるいは語句に多様なニュアンスがあるとは思いますが、日本語では英語の「I」に対して「俺」から「朕」まで何十もの一人称を使い分けなければなりません。日本語の表現の多彩さはそれだけ理解するのに困難さを伴います。日本語では微妙なニュアンスの違いが具体的な文字列の違いとなりますからわかりやすいと言えばわかりやすいですがそれぞれ正確なニュアンスの違いを理解しなくては使いこなせません。

 よくテレビのクイズでも多くの人が勘違いして使用している例が指摘されています。先日も文化庁が発表した「国語に関する世論調査」でも「憮然として立ち去った」について70%を超える人が本来の意味ではない「腹を立てている様子」で使っていることが明らかになりました。しかしこれは無理が無いと思うのは、間違って使われているのを見ることが多いので勘違いする人が多いのではないでしょうか?

 また漢字を使用するにあたって最も不合理なのは多くの画数から文字が校正されているのに正確性が要求されていることです。例えば「田」と言う文字の縦棒が上にちょっとはみ出ると「由」になりかねませんし、下にはみ出ると「甲」と見間違えますし、上下にはみ出ると「申」と見間違ってしまいます。こんな面倒くさいことが本当に必要なのでしょうか?アルファベットでちょっとした間違いというと小文字の「n」の左の棒がちょっと長くなってしまって「h」と混同するかどうかぐらいではないでしょうか?

 漢字のおかげで私達日本人は諸外国に比べて何倍も言語習得に時間を掛ける必要があります。西暦と英語に一本化してしまえばどれだけの時間を生み出すことでしょう。難解な日本語の習得に嫌気がさして日本への留学生もますます減少傾向にあります。私達日本人でさえこれだけ習得に苦しむ日本語を外国の人に習得を求めることは無理があると思います。世界から優秀な人材を集めたいと思ったら言語をもっと簡単にしないとますます世界の目が日本から離れてしまうと思います。漢字や平仮名は文化遺産として残しておけば良いのではないでしょうか?

 もう一つこれは文字の話ではありませんが我が国の地番と住所もどうにかして欲しいと思います。地番とは本籍や土地の所在を示す物ですが住居表示と似て非なるものですからいらぬ混乱を招くシーンが多々見られます。特に未だに住居表示が「何丁目何番何号」ではなくて地番と同じ「何々町何番」という場所もあるので混乱を招きます。また「何丁目何番何号」という住所にしても、1戸毎に割り当てられているわけではなく、1本の路地に面している家々が全て同じ住居表示だったりするので不便です。諸外国ならば全て「~通りの何番」で済むんですけどね。



■徒然思うこと■

・非常識なプロゴルファーの世界・

 先日兵庫県で行われた女子プロゴルフトーナメントで唖然とする事件が起きました。ある女子プロがスタート前に浴室にストレッチ用のタオルが置かれていなかったということでゴルフ場の副支配人に「頭が固い、死ね!」という暴言を吐いたというのです。これまでトーナメント中にバスタオルが紛失することが多かったので事前にゴルフ場側と女子プロ協会との打ち合わせでタオルを置かないと決められていましたが、女子プロ協会の不手際でそのことが選手に周知徹底されていなかったためこのような事件が起きました。それにしてもあってはならない発言でした。ゴルフ場に対して「プレーをさせて頂いている」という気持ちが少しでもあったら絶対このような発言は出なかったと思います。当該選手には当分の間出場停止処分が下ると思いますが、それだけで本人の思い違いがなくなるとは思えません。

 しかしこの事件は選手の暴言の問題だけではありません。まず浴室にタオルを置かなくなった理由が「これまで多くのタオルが紛失していたから」と言うのですからビックリです。女子プロゴルファーがこれまで多くのタオルを持ち帰っていたのでこのような措置が執られたのです。ゴルファーの見本足るべきプロゴルファーがゴルフ場のタオルを平気で持ち帰るという犯罪を多くの選手が犯していたということが問題です。ゴルフ場からこのような申し出を受けた時に女子プロゴルフ協会は全選手を集めて人間としての倫理観をきちんと教え込むべきでしたが、それをしないで場当たり的な対応をしたために問題を大きくしてしまいました。そもそも女子プロ協会の役員の責任も大変大きいと思います。

 男子プロゴルフ協会であるJGTOの会長である青木功プロも大トーナメントを主催してきたハンダグループの半田会長を怒らせてトーナメント開催から撤退という大失態を犯しました。尤も本人はそのような事態を招いたという自覚は無いようで、そのような人間を会長に祭り上げたJGTOの役員の責任です。この青木会長の無責任な振る舞いでJGTOは3試合で賞金総額3億円以上のトーナメントのスポンサーを失ってしまいました。プロゴルファーの世界はまだまだビジネスの世界と対等に渡り合える立場では無いようです。

・タイガー・ウッズのオーラ・

 これまたゴルフに興味の無い方には関係無い話ですが、あれだけスポーツ新聞の1面を飾ったイベントですから米国のプロゴルファーのタイガー・ウッズが参加した米国ゴルフツアー競技のZOZOチャンピョンシップトーナメントの話にお付き合い下さい。

 10月25日の大雨に翻弄されたZOZOチャンピオンシップですが、最終的に28日の月曜日まで競技が持ち越されたにも関わらず大興奮となりました。それも復活したタイガー・ウッズの勇姿があったからです。家庭の問題や身体の問題等多くの苦難を乗り越えて今年のマスターズトーナメントで復活優勝した大スターの勇姿には日本人プロの松山英樹を大きく上回る声援が送られました。今回の勝利でタイガーは米国ツアー最多勝利数に並びました。初めて日本で行われた米国ツアーでタイ記録を達成したことに感動を禁じ得ません。 生のタイガーはまさにオーラの塊で他のプレーヤーの追随を許しません。どんな動きをしても様になっています。タイガーは来年もZOZOチャンピオンシップに来たいと言っていますし、出来れば東京オリンピックにも出たいと言っています。今回私は最後の生のタイガー・ウッズの姿を見たいと思って行きましたが、まだまだ見る機会はありそうです。

 しかし1万8千人も一つのゴルフ場に集まったせいかネットが全く繋がらなかったことにビックリです。

 

・東京モーターショー・

 最近入場者100万人割れが続いていた東京モーターショーですが豊田章男自工会会長の尽力で今年は何と来場者数が130万人を突破しました。今年は外車メーカーの出展が少なく目立った外車メーカーとしてはメルセデスベンツしかありませんでしたがそれでもこの大賑わいです。最近は「草食男子」とか言われて運転免許を取らない若者も多くなってきているとのことですがゲート前の混雑を見ているととてもそうは思えません。展示も車ばかりで無く様々な近未来体験ゾーンも設けられていました。車しか興味の無い私はすぐ帰って来てしまいましたが、お子さん連れの方も楽しめたようです。

 ラグビーワールドカップといい祝賀御列の儀の沿道に12万人といい、元気で暇な年寄りが増えてきたせいか、最近様々なイベントの入場者数が増えてきたような気がします。



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