■消費税率10%決定■

 大した波風も立たなかった参議院選挙ですが、ところどころ有権者の怒りが表面化した選挙区がありました。秋田県と新潟県です。イージスアショアで問題になった秋田選挙区ではまさかの大逆転で自民現職が敗れました。また、新潟県では忖度発言で国交副大臣を辞任した塚田氏が新潟県に何も関係が無い東京の弁護士の打越氏に敗れました。また、宮城県では4選を目指していた愛知揆一元大蔵大臣の孫の愛知治郎氏が政治経験ゼロの地元ラジオ局のアナウンサーに敗れました。とは言っても国会の大勢は選挙前と全く変わっていません。立憲民主党が伸びたと言っても票数が増えたわけではありません。確実に伸びたと言えるのは日本維新の会ぐらいでしょうか。国民民主党はあと1,2年で消えてしまうと思います。

 大方の予想通りの結果となった参議院選挙でしたので10月からの消費税率10%が決定したと言って良いと思います。実施されるまで2ヶ月しかありません。事業者の方はともかく消費者にとって9月までに是非とも購入しておいた方が良い物の筆頭は不動産、と言っても建物です。居住用でない建物とローンを使わない居住用の建物は必ず9月迄に購入した方が得になります。ローンを使って居住用の建物を購入する方は建物価格やローン額によって有利不利が異なるので注意が必要です。

 2019年10月から2020年12月の間に居住を開始した居住用の建物については所得税の控除期間、一般的に「ローン控除」と言われている制度の控除期間が10年から13年に延長されます。建物価格×2%と10年後のローン残高×控除税率の3年間分と比較して検討する必要があります。高額の建物の場合には9月までに購入した方が有利でしょう。と言っても今から建物を建てても9月までには完成しませんから、今お話しているのは完成済みの建物の話です。ただ住宅の中に入れる家具や家電製品は今のうちに購入しておいて業者に預かっていてもらうのが良いと思います。家屋の修繕も9月までに終わらせておいた方が良いですね。

 次に自動車については車種によって課税されている税金が異なるので何とも言えません。10月からは自動車取得税が廃止され「自動車税環境性能割」という税が導入されます。これについては環境性能によって税率が異なるので、購入しようとしている車が何%エコカーとして軽減されているかによって9月までに購入した方がよいかどうか決まります。少なくとも現在取得税がゼロのエコカーは単純に取得価格が2%アップするので9月までに購入した方が得になると思います。

 家電では何と言っても値が張るのはテレビ、冷蔵庫、洗濯機の御三家でしょう。まず最も値が張るのは大型薄型テレビです。私も前評判の高かったパナソニックの4Kチューナー内蔵の65インチの有機ELテレビを発売日の7月19日に購入してしまいました。店頭価格は税抜き59万9千円となっていましたが、値引きやらポイント付与やら合計すると10数万円値引きしてもらうことが出来ました。同時に新発売のHDが4テラのレコーダーも購入しました。これでパナソニックが募集している2020枚の東京オリンピックに90口申し込めることになりました。テレビにもレコーダーにも4テラのハードディスクを付けましたので当分容量に困ることは無さそうです。

 また、最近では冷蔵庫でも40万円を超える物が数多く見られるようになりました。機能と言うよりも冷凍室やら野菜室の容量や配置が各社によって大きく異なっており迷うところです。耐久性の高い家電ですのでじっくり選んで欲しいものです。

 その他で特に9月までに購入しておいた方が良いと思うのは各種の回数券です。有効期間に注意は必要ですが、新幹線や航空券についても多めの購入を考えて下さい。英会話教室のチケットのようなものも買いだめしておくと得になるでしょうし、他にも色々前払いしておけるものがあると思います。

 なお、食料品については軽減税率が適用されるので買いだめする意味がありません。そういう意味では軽減税率適用外の酒類については買いだめしておいて良いでしょう。また9月までに葬儀を行うのは無理としても結婚式は挙げられるもののなら挙げた方が良いですね。



■東京オリンピックチケット追加抽選■

 東京オリンピックの追加抽選が8月8日申し込み開始となりました。当初「セカンドチャンス」と呼ばれていましたが、「第2次抽選と混同しやすい」との理由で「追加抽選」と呼ばれることになったようです。この「追加抽選」については私と同じく様々な人から「売れ残り物の販売」と嘲りの発言が相次いでいました。そんなこともあって「セカンドチャンス」という表現を改めたようです。

 改めたのは名称だけではありません。組織委員会は7月4日の説明では追加抽選の対象となるセッションにはメダル決定戦などの人気セッションは販売しない見込みとしていましたが、今回の発表では予選だけでなく決勝トーナメントも含まれ、メダル決定戦には人気の陸上競技等も含まれることが明らかになりました。今話題の極楽とんぼの加藤浩次は「第1次抽選の未購入分のチケットを出さないのはやり方が汚い」と口汚く罵っていましたが、世間の「売れ残り」とか「在庫処分」といった揶揄の声がよほど気に障ったのだと思います。但し決勝はマラソンだけで、野球とソフトボールとサッカーが3位決定戦までが対象となっています。第1次抽選で開会式や閉会式のチケットも残ったはずですが、全席種のある競技しか今回の対象とならなかったために入りませんでいた。しかし組織委員会の判断があまりに行き当たりばったりなことに驚かされます。大衆の意見によってチケット販売の仕組みがコロコロ変わることは驚きです。ネットの書き込みに等よって非難が巻き起こるとすぐ方針変更する組織委員会の姿勢は問題だと思います。

 今回の追加抽選に関しては第一希望で二つのセッションを申し込むと自動的に無効になりますので注意が必要です。但し第二希望は申し込むことが出来るようで、相変わらずわかりにくい申し込み方法です。しかも第一次抽選で当選した人は追加抽選は申し込むことが出来ないはずなのに、申し込むことだけは出来てしまうことは問題です。

 また今回初めて第1次抽選の結果が明らかになりました。何よりも驚いたのはID登録者750万人のうち512万人しか購入申し込みをしなかったことです。3人に1人は申し込まなかったのは何故なんでしょう。申し込み方法が難しかったとか、なかなかアクセス出来なかったので嫌になってしまったとか言う方が多かったのではないかと思います。と言うことは多くの人が申し込みやすいシステムを提供出来なかった組織委員会にその責任はあると思いますが、会見ではその点については何の反省の弁もありませんでした。役人らしいです。

 そして512万人の申込者に対して当選者が96万人だと言うことも明らかになりました。

 これはどのように考えればよいのでしょう?この96万人は当選して購入した人数でしょうか?それとも単純に当選した人でしょうか?単純に当選者数だと考えると当選枚数360万枚に対して96万人の当選者ということになると1人4枚弱と言うことになりますがちょっと信じられません。私は5枚当選しましたが、私の周囲でも5枚も当選した人は皆無です。殆どの人が「1枚当選した!」と喜んでいます。本当は10枚も当選した人が何人もいるということでしょうか?本当に公正な抽選が行われたのかどうか疑わしい気がしてしまいます。

 今回の追加抽選では予想通り68万枚のチケットが抽選の対象となります。これで第1次抽選と併せて390万枚のチケットが販売済みとなります。当初780万枚と発表されていたチケット販売総数が最終的に900万枚を超える見通しとなりましたので残りは約500万枚です。海外分が過去のオリンピックと同じように3割の270万枚だとすれば第2次抽選対象チケットは230万枚となります。やはり第1次抽選以上の激戦になることは間違いありません。と言っていたら、私が誤解していたようで、900万枚は国内向けの枚数だったようです。しかし3割は関係者及びスポンサーに配布となっていますからやはり残り枚数は同じです。

 ところで7月23日JTBが東京オリンピックの最高峰のチケットの抽選販売を発表しました。オリンピック競技を16日間観戦する18泊19日のプランです。宿泊は新宿の京王プラザホテルのスイートルーム、柔道や水泳、陸上等の人気競技が楽しめるそうです。観戦者誰もが心配する交通の便もきちんと確保されそうです。金額は1人当り450万円とのことですが海外の富豪はもちろん地方のお金持ちにとってはお勧めかも知れません。申込期限は8月15日迄です。もし「どうしてもオリンピックを生で見たい」という地方のお金持ちの知り合いがいる方は教えてあげて下さい。

 と言っていたら東京オリンピック組織委員会が超高額の「公式ホスピタリティパッケージ」の販売を公表しました。これは富裕層向けの高額パッケージで最高額は635万円です。これには開閉会式や陸上男子100メートル決勝、400メートルリレー決勝など11枚の観戦チケットが含まれているそうです。観戦だけではなく、ラウンジで高級料理が楽しめるサービスもついているようです。日本も格差社会になって来ました。

 ところでタイガーウッズの来日が話題のゴルフPGAツアー競技の「ZOZOチャンピオンシップ」が10月24日から開催されますが、このチケットも高倍率になりそうです。今年のマスターズトーナメントで復活優勝を遂げたタイガーウッズを東京オリンピックで見たいと思っているゴルファーの方も多いと思いますが、マスターズ以降の成績を見ていると東京オリンピックの米国代表になれない可能性もあるので是非今回見ておきたいものです。こちらのチケットも高額でホスピタリティテントに入ることが出来て特設駐車場を利用できる4日間チケットが何と60万円とのことです。通常のチケットでも駐車場付きの4日間チケットが6万8千円ということで現在ローソンチケットで抽選受付が始まっています。



■妙な方向に向かいそうな日本の政治■

 過去最低から2番目の48.8%の低投票率となった参議院選挙です。とりわけ問題と思われるのは未成年者の投票率です。未成年者の合計で31.33%、19歳に限ると28.05%と30%を切っています。これでは何のために未成年者に投票権を与えたのかわかりません。と言うよりも国が投票する意味をきちんと教えずに投票権を与えたことが問題だと思います。テレビ番組で橋下徹氏が「投票しないと自分達に向けた政策が行われない。今の政治が高齢者向けになっているのは高齢者の投票率が高いからだ」と発言していましたがその通りだと思います。まさか未成年者も投票に行かないといつになっても自分達のための政治が行われないということは考えていないと思います。

 議席を得ただけでビックリさせられた「N国」(NHKから国民を守る党)ですが、その後の動きにはそれ以上に驚かされます。何と維新の会を除名となった丸山穂高議員を入党させたばかりか、維新を除名になった渡辺喜美議員と統一会派を組みました。しかも統一会派の名前が何と「みんなの党」、何が何だか分からなくなってきました。節操も無い政治家集団となってしまったN国ですが、選挙中にはこんなクズ政治家集団を作るなんて一言も言わずに、当選したとたんにこのような暴挙に出るのは公約違反ではないでしょうか?いくら政党助成金が欲しいからといってやることがメチャクチャです。

 N国といい、れいわ新選組といい、今回の参議院選挙を見ていると我が国でもEU諸国のようにポピュリズム政党が伸びる余地を秘めているように感じます。特に何の政策も無く「NHKをぶっ壊せ」だけのワンイシューで当選者を出したN国のような政党が出てきたことがその証です。尤もその原因は野党として全く期待感を抱かせない旧民主党、すなわち今の立憲民主党と国民民主党、そして希望の党を立ち上げ野党勢力を大混乱に陥れた小池東京都知事にあります。



■徒然思うこと■

・後戻り出来なくなった日韓関係・

 3品目の輸出規制に続き8月2日に韓国をホワイト国から除外する閣議決定がなされたことによって日韓関係はもう双方が後戻り出来ない険悪な状況となりました。ホワイト国から除外するということは韓国を友好国と認めないということですから韓国が激怒するのも当たり前です。多くの人が本当は輸出規制は徴用工問題への対抗手段だと考えているのに、我が国が「輸出管理の不適切な事案」を理由として輸出規制を続けていることは世界的に理解は得られないと思います。具体的に「不適切な事例」を把握しているのならば早急に明らかにすべきです。この場合の挙証責任は我が国にあります。

 ホワイト国除外の閣議決定を受けての文在寅大統領の「盗人猛々しい」とか「人類の普遍的な価値と国際法の大原則に違反する」などの発言はとても今後友好関係を回復することは難しそうだと感じます。そもそも国家間で相手国をこれだけ口汚く罵るのは北朝鮮以外の国ではあまり記憶にありません。もちろん外交関係を悪化させた原因は韓国側にありますが、韓国側は政治的に自分たちの非を認められない状況にあり、韓国側から譲歩することはあり得ません。左派の文在寅政権が続く限りもう日韓関係が回復することは無いでしょう。つまり少なくとも2020年の5月までは日韓関係の悪化は続くと考えなければなりません。有機ELパネルの生産には我が国の輸出規制品であるフッ化ポリイミドとフッ化水素が必要です。先月私が心配したLGからの有機ELパネルの輸入が確保出来るのか本当に心配になって来ました。

・祝 渋野日向子全英女子オープン優勝・

 8月5日の夕刊や6日の一般紙の朝刊の一面に載りましたのでさすがに知らない方はいないと思いますが。20歳の渋野日向子選手が全英女子オープンゴルフで優勝しました。日本選手のメジャー競技の優勝は昭和52年の樋口久子選手以来42年ぶりですが、彼女が凄かったのはそのことだけではありません。

 順に列挙してみますと、

1.昨年の7月にプロテストに合格したばかりのルーキーであること。

2.これまでの海外渡航経験はタイのゴルフ合宿しか無く、今回の全英女子オープンが初めての海外ツアー競技だったこと。

 次に今回の全英女子オープンで彼女の何が凄かったかを列挙してみると、

1.優勝を決めた最後のパットを含めてずっとニコニコ笑い続けていたこと。

2.初の海外メジャー競技であるにも関わらず初日からずっと上位をキープしたこと。

3.3日目の9番で6位まで落ちながら最終的に2位と2打差の首位に浮上した精神力。同様に最終日の3番で4パットのダブルボギーを叩いて2位に後退しながらも15番のバーディーでとうとうトップに復活した精神力。

4.ハイタッチや記念写真を含めてずっと観客とのコミュニケーションを取り続けたこと。特に驚いたのは3日目の17番から18番への移動中にインド人の子供の「グローブ」という小さな声を聞き逃さず「グローブ?」と言って自分のつけていた手袋を外してサインをして彼に渡して記念写真まで取ったこと。一般の競技でもプレー中にボールや手袋をファンにプレゼントする光景は見たことがありません。それがメジャー競技の3日目の自分が首位に立っている時にですよ。考えられません。

5.メジャー競技に関わらず最終日の最終ホールで入れば勝ち、外れたらプレーオフというパットを2メートルもオーバーしそうな強さでドカーンと入れてしまったこと。「外れたらどうしよう」なんて全く考えていなかったことは誰の目にも明らかでした。同じ最終組で回って優勝争いをしていた南アフリカのブハイ選手が、渋野選手の優勝パットが入った時に両手を挙げて勝利を祝福したこと。こんな光景も見たことありません。

 私も「3打差つけられたら寝よう」と思っていましたが結局最後まで見ていて本当に良かったです。あの感動は何物にも代えがたいものでした。しかも優勝の瞬間の視聴率は午前2時50分にも関わらず何と6.2%とのことでした。私はあまりに感動して月曜日の夕刊タブロイド紙と火曜日のスポーツ新聞は全紙購入して読み漁り「歩く渋野日向子辞典」と自称しています。それにしても海外初メジャーであの天真爛漫さ、あっけらかんとした表情、備え持ったひょうきんさ、樋口久子さんが言うようにまさに「新人類の面目躍如」です。ただ私が彼女に関して心配しているのは、コース上での飲食の話です。今は彼女のプレー中の飲食は好意的に受け取られていますが、東京オリンピックが開催される霞ヶ関カンツリー倶楽部は日本でも有数の名門コースでマナーの厳しいゴルフ場です。コース上の飲食など認めるわけがありません。バナナなどの栄養補給ならともかく駄菓子は無理でしょう。今のところ誰もこの点を彼女に注意していないのが気になります。

 渋野選手には7月の資生堂アネッサレディースゴルフから注目していました。7月7日、ちょうど石川遼君が日本プロで大逆転勝利を納めた同じ日に渋野選手は風雨の戸塚カントリーで15番からの4ホールで4打差を追いつき、プレーオフで逆転勝利しました。7月に私のホームコースで行われた「サマンサタバサレディース」にも出場し、優勝には関係無い位置で回っていましたが人気は一番で大ギャラリーを引き連れていました。こんなことならその時に記念写真を撮っておけば良かったと思います。これで東京オリンピックの女子ゴルフがいきなりプラチナチケットになりました。今回の追加抽選にも3日目が含まれています。私は第一次抽選で当選していて本当に良かったです。

 ただ一つ残念だったのは、決勝に残った日本人選手5人が一人も決勝ラウンドの最後まで残っていなかったことです。翌週のスコティッシュオープンに出場予定の上原彩子選手はともかく他の選手は何で便を変更して居残って渋野選手を応援してあげなかったんでしょう。ちょっと冷たいなと思いました。それにしても初日で世界を驚かせ、2日目で世界に認められ、3日目に世界を味方にし、最終日に世界を歓喜させた渋野日向子、これからも注目です。

■□ 夏期休業のお知らせ □■

下記期間を夏期休業とさせていただきます。
8月13日(火)~16日(金)


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