■東京五輪チケット申し込み開始■

 とうとう東京五輪のチケット申し込みが開始となりました。総数780万枚の争奪戦です。 5月8日時点で295万人がID登録しているそうですから(と言っていたら一晩で24万人も増えました)壮絶な争奪戦になると思います。まずセッション情報とチケット価格表をプリントアウトしましたが、何と55枚もありました。字も小さくて年寄りは苦労します。早速A3に拡大しました。「セッション」とは競技(会場)と時間帯の組み合わせのことでこれが申込み単位となります。単に会場と日にちだけではチケットは特定されません。これに関しては前述のセッション情報が無いと申し込みは出来ませんからまずそれを入手して下さい。

 さて皆さんはいったいどの競技のどの日のどの時間帯に申し込みますか?私は個人的に、

 ①帰宅が楽な会場
 ②採点競技ではなく相対で戦う競技
 ③日本がメダル獲得の可能性が高い競技
 ④真夏なので炎天下での観戦でない

 この4つの条件で申し込みました。まず①の条件を満たすのはオリンピックスタジアム、東京体育館、国立代々木競技場、日本武道館、国技館、東京国際フォーラムそしてちょっと足を伸ばして有明か幕張メッセぐらいまででしょうか。①と②及び④の条件を満たすのは水泳、水球、陸上競技、ボクシング、ハンドボール、柔道、空手、卓球、バレーボール、レスリングに絞られました。そして最も大事な③の条件ですが、上記の種目のうち最もメダル、特に金メダルの可能性が高いのは日本武道館で行われる空手と柔道、そして幕張メッセで行われるレスリングでしょう。金メダルでは無くともメダルの可能性が高いのは水泳と卓球ぐらいでしょうか。

 私がまず申し込むのは7月25日の日本武道館の柔道ですが、この日は男子60kg級と女子48kg級の予選から決勝まで行われます。日本の金メダルの可能性の最も高い競技と言えるでしょう。この日のチケットは10時半から14時半と17時から19時40分の二つのセッションに分かれています。前半のセッションは予選と準々決勝までしか行われません。それ以降の競技は総て後半のセッションで行われますからチケットの価格が全く異なります。前半のセッションはA席が1万5500円ですが、後半のセッションは5万4千円です。最も安いD席は前半のセッションは4千円ですが、後半のセッションは1万円です。まあ価値からすればこれぐらい価格が違ってもやむを得ないと思います。ただ後半のセッションはC席でも3万円しますから家族4人で申し込んだら12万円というとんでもない金額になってしまいます。

 なお、申し込んだ席種の抽選結果が落選となっても、一つ下の席種のチケットが販売予定数に達していない場合、その席種のチケットについても抽選対象とするカスケードサービスと言われる制度がありますが、人気種目で販売予定枚数に達しないことはあり得ませんから人気種目のチケットを狙っている方には全く意味の無い制度だと思います。第2希望についても人気種目についてはまず当選の可能性は無いでしょう。

 またチケットの受取り方法としては入場時にスマホなどを提示する「モバイルチケット」と事前に印刷して持参する「プリント@ホーム」及びチケットを郵送で受け取る「紙チケット」という3つの方法があります。なお「紙チケット」は手数料が1枚324円と配送料がかかりますし「モバイルチケット」はスマホを紛失した場合には面倒なことになると思いますので「プリント@ホーム」がお勧めです。でも手数料や配送料が8%の消費税率になっているということは7月2日までに購入手続きを済ませれば9月末迄にチケットは入手出来るということですね。後述するように観戦者の変更は認められているので、紙のチケットの場合にはおそらく当初の観戦者名が記載されていると思いますのでやはりお奨めしません。

 東京五輪チケットに関しては他人への譲渡が認められないことが事前に大きく報道されているので、「当選したチケットは絶対自分が行かなければならない」と考えられている人が多いようですが、友人や家族に譲ることは認められているそうです。また購入時に観戦者の登録をしなければなりませんが、実際に入場する人の名前は変更も認められているので「申し込み時点で同行者まで絶対決めておかなければならない」ということではありません。でも友人がどこまでの範囲かわかりませんし、友人から現金ではなくお礼の品物を貰ってもよいのならこの規制は骨抜きのような気がします。要は転売益を求める行為を禁止すると言うのがこの規制の骨子のようです。

 今後も申し込み締め切りまでチケット申し込みに関する情報が続々と提供されると思いますので、真剣に購入を考えている方は情報に気をつけて下さい。

 スポーツ新聞の中ではサンケイスポーツの情報量がぶっちぎりで、他のスポーツ紙はチケット申し込みに関して殆どページを割いていません。しかもどの新聞も申込者の立場で説明されていないので、まだまだわからないことがあります。例えば各セッション毎の申し込み上限枚数は決められていますが、全体としての申し込み枚数限度は決められていません。それなのに最大当選枚数は30枚と決められているのはどういうことなのでしょう?30枚以上当選した場合にどうやって30枚に限定するのでしょう?また各座席の販売枚数も公表されていませんのでどの席が当選する可能性が高いのかもわかりません。大体の座席数のイメージはシートマップを見れば推測できますが、そのうちどれぐらいのシートが販売対象であるかがわからないので困ってしまいます。

 またネットでも早速申し込みのコツのような記事が出始めました。こちらも目を離せません。今のところ役に立つと思う情報は、

 ①出来るだけ多くの人の名義で申し込む(これは当たり前ですね)
 ②特に競技にこだわりの無い人は人気競技の日と同じ日の不人気競技を申し込む
 ③一番高い席と安い席はそもそも販売枚数が少ないので中間の席を申し込む
  特に一番高い席はVIPや関係者に割り当てられる可能性が高いので初めから諦める
 ④3人とか4人で申し込むと後回しにされてしまうかも知れないので出来るだけ少人数で申し込む
 ⑤どうしてもチケットを取りたいなら平日の遠方を狙う(これも当たり前ですね)

 と言うことで、私は大本命の7月25日の日本武道館柔道の決勝のB席かC席を一人で申し込むことにします。次に26日の午前10時半からの水泳の男子と女子の400メートル個人メドレー決勝を申し込んで午後は17時からやはり柔道の女子の52キロ級の決勝と男子66キロ級の決勝を申し込むことにします。それと、もしタイガーウッズが参加することに備えて8月2日の男子ゴルフ最終ラウンドも申し込んでおこうと思います。

 なお東京五輪のチケットについては今年の秋に先着販売、来年春に直前期販売が行われることが発表されていますが、全体の枚数のうちどれぐらいがそれぞれの発売に割り振られるのか明らかにされていませんのでとりあえず今回の抽選に全力を傾けるべきだと思います。



■10連休■

 史上初めての10連休でしたがどのようにお過ごしでしたか?メディアでは大きく取り上げられた10連休でしたが、本当に10連休を取れた人は全体の4割しかいなかったそうですね。でもサービス業の人はともかく普通の会社勤めの人は10連休のうちいつ出勤したんでしょうね?不思議です。4月30日と5月2日は治療を行った病院は多かったようですが、一般の会社で10連休の間に出勤しても仕事にならなかった人が多かったのではなかったのでしょうか。

 メディアでは大混雑スポットだけを取り上げるのでどこもかしこも混雑しているような気がしてしまいます。もちろん関東で言えばネモフィラで有名なひたち海浜公園は通常以上の大混雑となったようです。私は偶然5月3日に飯能のゴルフ場に行きました。車は渋滞が予想されたので西武線で行きましたが、改札を出たところからムーミンバレーパーク行きのバスに乗るための行列が始まっていました。バスに乗るために1時間半、バスに乗ってから渋滞のために1時間半かかったそうです。普段ならば12分で着くところを3時間です。距離にすれば3キロちょっとなので歩いた人も多かったようですが、小さな子供連れの人はひたすら並ぶしかありませんでした。タクシーの運転手さんに訊いたら、絶対渋滞しない道があるそうですが、遠回りするために3キロちょっとの行き先に3千円以上かかるそうです。ムーミンバレーパークは3月にオープンしましたが、GW前は土日でもそれほど酷く混雑したという話は聞きませんでしたが、やはりGWは「どこか有名スポットに行かなくては」と思われた方が多かったようです。

 また5月4日の一般参賀には14万人が集まったそうですが、先頭の人は前日の夕方から並んだそうです。東京ビッグサイトで連休中に開かれた女性向けの同人誌即売会にも数万人が押しかけたようですが、私には全く理解出来ない世界です。行列に耐えられる日本人の感性と前日から並ぶというお宅ぶりに感心してしまいます。

 ただ、渋滞予測に関しては帰りの渋滞で外れたケースが多かったようです。上りの渋滞のピークはどの渋滞予測でも5月5日の午後としていましたが、多くの高速道路では5日よりも4日の渋滞の方が酷かったようです。これは予測が外れたと言うよりも、情報社会にあっては渋滞予測を参考にするドライバーが以前に比して格段に増えていますから、渋滞予測をみて行動を変えるという現象が出たのだと思います。すなわち「5日がそんなに混むのなら4日に帰ろう」と考える人が多かったのではないでしょうか?これからは事前に提供される渋滞や混雑の予測とそれを受け取る人間心理を考えながら自分の行動を決定する必要がありそうです。ただ人々の行動の傾向を見ていると前倒しはあっても後ろ倒しは殆ど見られませんでした。どういうことかと言うと、5月5日に上りの渋滞がピークになるが6日は渋滞の予測は無いと言われていても、予定を前倒しして4日に帰る人はいても「6日に渋滞が無いのなら5日帰るのはやめて6日に帰ろう」と考えた人は殆どいなかったということです。やはり後ろ倒しはギャンブルだと皆さん考えたのではないでしょうか?もし帰りを6日にして大渋滞に巻き込まれたら目も当てられませんからね。

 ところで10連休が終わったばっかりなのに旅行業界は早くも夏の9連休に合わせた商戦を始めているようです。今年の8月は11日の日曜日が山の日の祝日のために12日が振替休日となります。そしてお盆の時期は13日~15日はお盆休みとする会社が多いので、16日を休みにすれば9連休となります。旅行業界では「10連休では予約がいっぱいで旅行に行けなかった方は是非夏の9連休に長期旅行を!」と呼びかけているようです。また今年の9月は敬老の日と秋分の日がともに月曜日なので2週連続で3連休となります。敬老の日は毎年9月の第3月曜日と決まっているので必ず3連休となりますが、今年は偶然秋分の日が月曜日となりましたので3連休が続くことになりました。

 また9月の敬老の日と同様にハッピーマンデー制度で10月14日が体育の日となりますのでまた3連休となります。そして今年は11月3日の文化の日が日曜日と重なりますので4日が振替休日となりここも3連休となります。ハッピーマンデー制度と振替休日制度のおかげで日本は3連休が本当に多くなりました。なお言い忘れましたが、7月の第3月曜日は海の日で祝日ですからこれも3連休です。今年は建国記念日の2月11日が偶然月曜日だったので今年は3連休だらけです。サラリーマンの人が土曜日が祭日と重なって損をしたと思うのは11月23日の勤労感謝の日ぐらいですね。

 ところで私はGW中の目標として重厚なハードカバーの本を読破しようと思って今話題の百田尚樹氏の「日本国紀」を買って来ました。全編で508ページにも及ぶ大作です。悪くても「幕末から明治維新」ぐらいまでは行けると思いましたが、残念ながら戦国時代で休みが終わってしまいました。情けない話です。



■徒然思うこと■

・米中貿易摩擦激化?・

 日本では10連休が終わろうとする時にトランプ大統領が中国に対する貿易関税率の引き上げを予告しました。おかげでNY市場ばかりか連休明けの東京市場も暴落状態です。

 米中貿易協議は結局何らの合意も得られず米国は中国の去年9月に10%に引き上げた食料品や家電2000億ドルの関税を20%に引き上げました。更に残りの3250億ドルの輸入に対しても25%の関税に引き上げる準備を始めました。もしそれが現実的なものになると米国の中国からの輸入品5300億ドル全部に対して25%の高貿易関税が適用されることになり過去に例の無い事態となります。

 確かに米国側の主張するように、中国の外国企業に技術移転を求める政策や、国や地方が多額の補助金を出して中国企業を援助する政策は世界の貿易にとって害をなすものであることは間違いありません。ですから今回の米中協議の内容は単に米国の対中国貿易赤字額の削減ばかりで無く、世界の貿易ルールから逸脱している中国政府と企業を押さえつける交渉でもあります。前者については単なる数字の問題ですが、後者については中国企業が成長してきた原動力とも言える重要な政策ですから中国もそう簡単には譲れず、交渉は長引くでしょう。しかしこのような状況を招いてもトランプ大統領の支持率は就任以来最高の46%となりました。ロシア疑惑についてもまだ色々疑問が指摘されているのにこの数字はビックリです。しかもトランプ大統領はこの支持率に加えて国内の好景気に支えられて政権維持に自信を持っていますし、来年11月の再選に向けた動きも始まっているので中国に対してはますます強気な態度で臨むと思われるので米中貿易問題は長引くばかりでなく、ますます激しさを増すと思います。これはもう貿易問題ではなく貿易戦争です。そしてこれは単に貿易問題に止まらず両国の覇権争いでもあります。

 またトランプ大統領がイランに対する経済制裁を強めているのに対してイランが核開発を再開する動きを示しています。それに対して米国は中東に空母やミサイル部隊を展開させようとしています。単なる米中貿易問題だけではなく、地政学的リスクを世界の各所で高める動きを見せているトランプ大統領ですが、ますます支持を高めていることは米国民以外には全く理解出来ません。

 一方我が国は北朝鮮が大胆にも短距離弾道ミサイルを発射しているというのに、安倍総理は昨年までの「圧力をかけ続ける」から一転して「条件をつけずに金正恩委員長と向き合う」と全くノー天気なコメントしています。先方が応じる気配は全くありません。また「ウラジミールとは良好な関係を維持している」とは言っていますが、プーチン大統領と20回以上会談したにもかかわらず北方領土問題は何の進展もありません。要するに安倍総理は在任中何の外向成果も上げていないのです。安倍総理自体が我が国にとって「外交リスク」なのではないでしょうか?

・懲りない面々・

 新聞の社会面のローン詐欺のニュースを見ていたら(と言ってもネット上ですが)懐かしい名前を見つけてしまいました。と言っても懐かしい友人の名前を見つけたわけではありません。このメッセージを読まれている方でも1割ぐらいの方しか記憶に無いでしょうが「リキッドオーディオジャパン」という会社をご存知でしょうか?東京証券取引所が新興企業のために1999年に作った東京マザース市場の第1号上場銘柄です。その会社のオーナーだった黒木正博氏(?)がローン詐欺で逮捕されました。

 この人物は今世紀初めのベンチャーブーム時代を生きた人なら「ああ、あの黒木」と誰でも知っている人物でしたが未だにこんなことをやっていたんですね。しかもこの人物はいつも陰のオーナーとして君臨していて表舞台には決して出て来ません。リキッドオーディオジャパンの時も大神田正文という人間を前面に出して株式を公開して本人は巨額の資金を手にしましたが、後にこの大神田という人物は暴力団と親密な関係にあり、様々な暴力事件に関わり、リキッドオーディオジャパン上場後暴力行為で逮捕され結局刑務所行きとなりました。

 今回のローン詐欺事件でも黒木正博はラポールというフラワーインテリア会社の売り上げの粉飾という古典的手口で複数の金融機関から20億円以上の融資金を引き出しましたが、ラポール社の社長には鈴木忍という人物を充てて自分は表に出ていません。尤もこの時代に粉飾決算に騙されてしまうようなショボい金融機関にしても貸付先の関係者に「黒木正博」の名前があったら手を引いてしまうでしょうから本人は表に出るわけにはいかないでしょう。

 黒木正博は2008年のトランスデジタル社の32億円の架空増資事件でも大活躍(?)して民事再生法違反と金融商品取引法違反で逮捕されています。

 昔から不動産業と宝石業に従事するとその業界から抜けられないと言われていますが、ブラック金融業の世界も一度入り込んでしまうとその世界で生き続けることしか無いのかも知れません。しかも黒木正博は以前から暴力団との関係も深かったと言われていることからそちらの関係も切れないのだと思います。

 金融界としては、これだけ同じ人間に何回も食い物にされていることに猛省が必要だと思います。やはりセキュリティに関するデータベースを充実させるなり、専門の調査機関を設けるなりして二度とこのような人間を暗躍させないようにしなければなりません。



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