■2017年スケジュール■

1月20日 トランプ大統領就任式

1月    英国最高裁がEU離脱の議会承認の要、不要を判断
      ・不要ならば3月に離脱交渉、必要となれば下院採決。そこで否認されたら大混乱

3月    オランダ総選挙
      ・EU離脱、反イスラムを掲げる極右政党の自由党がどれだけの支持を集めるかに注目
      (昨年末の調査では第1党に躍進も)

3月末   英国EU離脱通知期限

4~5月  フランス大統領選挙
      ・現職のオランド大統領の支持率は朴大統領と殆ど同じ4%、これはフランスで大統領制が始まって
       以来最低
      ・EU離脱、反移民政策を掲げる極右政党の国民戦線のルペン党首がどこまで支持を集めるかに注目

5月    イラン大統領選挙
      ・1月8日に穏健派のロウハニ大統領の後ろ盾であったラフサンジャニ元大統領が死去したことで、
       過激派が勢いを増し、米国等と締結した核合意の先行きに不安

6月    東京都議会選挙 小池新党や如何に?

9月    ドイツ連邦議会選挙
      ・EU離脱を掲げる「ドイツのための選択肢」がどこまで支持を伸ばすか注目
      ・メルケル政権維持でも難民政策の変更は必至

      中国共産党大会
      ・習近平主席が江沢民派を一掃出来るかに注目

秋     衆議院選挙の予想

 こうやって見ると、今年は政治的に大変な年になることが予想されます。もちろん一番注目が集まるのはトランプ新大統領の政策ですが、ヨーロッパにおける政治不安の波がどのように他のヨーロッパ諸国に波及するかが大きな問題となります。

 主要国において難民排斥の動きが強まることは間違いありません。中東における大量の難民発生の原因は米国の中東政策の失敗ですが、トランプ新大統領がそれを認めるわけがありません。難民にとってさらに辛い時代の始まりです。



■どうなるトランプ政権■

 トランプ政権の主要メンバーが固まってきたことで政権の性格が明らかになって来ました。政権の主要メンバーはビジネスマン、特に金融マンと軍出身者です。

・国務長官レックス・ティラーソン
 エクソンモービルのCEOで、ロシアと最も太いパイプを持つビジネスマン、ロシアから友好勲章を授与されている

・商務長官ウィルバー・ロス
 投資会社のオーナーで資産2900億円

・商務副長官トッド・リケッツ
 父親はシカゴ・カブスの共同オーナーで資産2000億円

・教育長官ベッツィー・デボス
 アムウェイ創業者の娘婿でデボス家の資産総額は5800億円

・財務長官スティーブン・ムニューチン
 ゴールドマン・サックス出身で資産はたった46億円(笑)

 トランプ氏は格差に不満を持つ米国中産階級の支持を集めたはずでしたが、この閣僚メンバーを見ると格差解消とはほど遠い人事だということがわかります。米国の有権者は「ヒラリーはウォール街の回し者」だと言ってトランプに投票しましたが、この閣僚メンバーを見てどのように感じているでしょうね?

 そして国防長官も内務長官も国家保安担当補佐官も軍出身ですし、首席戦略官スティーブン・バノンは白人至上主義者で女性差別主義者です。司法長官のジェフ・セッションズは共和党最右派で、不法移民排斥を強く主張している保守政治家です。また新たに国家通商会議を創設し、そのトップに対中強硬路線を唱えるピーター・ナバロを指名しました。

 こうやって見るとある意味わかりやすい政権です。まず不法移民排斥は間違いありません。対中貿易の不平等解消と中国の為替操作を問題視することも間違いないでしょう。問題は軍出身者とウォール街のマネーゲーマーのコラボレーションをどのように行って行くかですが、単純に考えると「戦争をいとわず」です。他国に政治介入することを散々非難してきたトランプ氏ですが、政権に多くの軍人と保守強硬派を揃えたら、自ずとその政権は好戦的な政権になると思いますし、その政策はマネーゲーマーである商務長官や財務長官に指示されると思います。具体的な動きは20日の所信表明演説でその一端が明らかになると思いますが、片時も目を離せない政権であることは間違いありません。

 しかしトランプ氏も筋違いの非難をしますよね。トヨタのメキシコ工場進出をツイッターで非難しましたが、別にトヨタがどこの国に工場を作ろうと米国には全く関係がありません。「メキシコに作るなら税制面で優遇するから米国に工場を作ってくれ」というのならわかりますが、全く筋違いの非難です。大統領就任日が近づいているのですからそろそろ思い付きのツイッターも止めたら良いのにと思います。大統領になってもこんなことばかりつぶやかれたら世界中が迷惑します。



■上に行くのか下に行くのか2017年相場■

 本年の予測を見渡してみると強気の見方と弱気の見方と極端に分かれています。割合で行くと強気7割、弱気3割という感じですが、久しぶりに強気論が台頭しています。こんなことは何年ぶりでしょうか。上に行くのか下に行くのか主張している人々にとってはそれぞれ論拠があるのでしょうから「予想は反対から読めばうそよ」の格言に従って特にコメントするのはやめでおきます。

 1月6日のNY市場ではダウ平均がとうとう2万ドルまであと37セントの1万9999.63ドルまで急伸しました。1月20日のトランプ氏の大統領就任が一つの相場の大きな転換点になることは間違いありません。そこで従来通りの過激な発言をするのか、あるいは現実的な路線を取ると表明するのかによって相場は上下に大きく動きます。とりあえず20日の直前には様子見の利益確保の売りが出ると思いますので、もし大統領就任後の相場に期待する人は良い買い場かも知れません。

 今のところ日本の株式市場は、トランプ政権に期待される米国の減税と財政投資という2大要因に根ざしたNY相場に引っ張られた感じの上昇ですが、11月以降の円安で国内企業の業績も悪くありません。但し、トランプ政権の政策によっては米国が一気に保護貿易主義に走り、日本の輸出産業も大きく影響を受けるかも知れません。先行きどうなるかわからないのに投資するのもリスクを伴います。それよりはFXで小刻みに儲けた方が無難かも知れません。長期的に見ればトランプ政権がいつまでもドル高を放置しておくとは思えません。円高の趨勢の中で小刻みに円安を拾っておくと良いと思います。ボラタリティ(変動率の大きさ)が激しいので何回も儲けのチャンスがあります。

 株価上昇の陰で目立ちませんが、直近の為替のボラタリティが凄いです。1月5日に2円近い円高となり株式相場も下落しましたが、その後も激しい動きを示しながら円高に進んでいます。6日の朝にはあわや115円割れ間近の円高となりましたが、その後僅か1時間半で1円以上の円安となりました。それから1時間でまた50銭の円高となりました。このような激しい動きが1月20日のトランプ氏の大統領就任まで続くのでしょう。

 トランプ氏の就任演説は日本時間の21日の午前1時過ぎに始まる予定です。この演説の最中に為替相場は動きを見せるはずです。もしFX投資をするのなら土曜日の朝まで徹夜で臨むべきです。昨年はFX投資家は予想外の出来事の連続にかなりの痛手を被ったようですが、現在のような短期的に激しい動きのある相場では本来のFX投資家はかなり儲かっていると思います。FX投資は長期的な投資ではありません。何も材料が無い時にFXをやっていても意味がありません。今回のように必ず為替相場がどちらかに動くときに流れを捉えて短期勝負するのがFXの本来の投資方法です。



■セルフメディケーション■

 今年からセルフメディケーションという税制が始まりました。これは医療費控除の特例として薬局で販売される市販薬の一部に関して生計を一つにする家族の分と合計して年間10万円を限度に所得控除の対象となる制度です。通常の10万円を超える医療費に適用される医療費控除との選択適用ですが、これまで10万円の足切りにあって何の節税にもならなかったものが所得控除の対象になるのですから納税者にとっては朗報です。

 但し市販薬なら何でも対象となるのではなく厚労省の指定した82の主成分を含んだ市販薬(正式にはスイッチOTC医薬品と言われます)となります。具体的にこの対象となる市販薬は全市販薬の約4分の1にあたる1555品目となります。しかし同じような名称でも対象となるものとならないものがあるので面倒です。例えば同じベンザブロックでものどの痛みに効くと言われるベンザブロックLプラスや発熱や寒気の時に飲むと良いといわれるベンザブロックIPプラスは対象ですが、鼻水鼻づまりに効くといわれるベンザブロックSプラス(右のパッケージ)は対象ではありません。



 このように対象品を自分で選択するのは困難ですからパッケージの外側の表示を見て下さい。対象品では「セルフメディケーション税控除対象」との表示がなされています。この共通識別マークの表示がなされている市販薬がこの制度の対象です。



 と言ってまさか「対象品ならば購入するが、対象品でなければ買わない」ということはないでしょうが、「同じような効用ならば対象品を買いたい」という人は出てくるかも知れません。なお、この対象市販薬の領収書及びレシートにはこの税制対象品目であることの表示が求められています。

 この税制をきちんと説明すると、購入した10万円の対象薬品全額が所得控除の対象となるわけではありません。10万円から1万2千円を控除した8万8千円が所得控除されます。たとえば5万円しか購入しなかった人は1万2千円を控除した3万8千円しか控除されません。

 セルフメディケーション税制は医療費控除の足切りとなってしまう10万円未満の支出のうちスイッチOTC医薬品と言われる物が1万2千円以上あった場合に所得控除の対象とする制度ですが、この税制に関して混乱するのは一定の市販薬しか対象にならないからです。

 この制度は出来るだけ医者にかからないで欲しいための制度ですから、より効用の高い処方箋によって購入された医薬品は対象となりません。

 一方医療費控除はどんな医薬品でも(健康増進等の効用の物を除きます)控除の対象となります。例えばセルフメディケーションの対象とならない漢方薬の葛根湯は病院で処方されたものはもちろん薬局で購入したものでも医療費控除の対象となります。

 またこの制度は、健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人が対象と規定されているので、健康診断の結果や予防接種の領収書の添付が申告には必要となります。

 ところで先ほど薬局に行って、本当にパッケージに表示があるかどうかチェックしてみたんですが、どの商品にも表示も無ければシールも貼ってありません。まだ現場では全く表示が間に合っていないみたいです。在庫が捌けるまで無理でしょうね。



■本当にお得な雑誌読み放題■

 ドコモを始め携帯各社やネット会社が定額の雑誌読み放題のサービスを提供していますが、これは本当にお得なサービスです。もし読み放題の雑誌の中に一冊でも毎月買われている雑誌があれば、それ一冊分で元が取れます。

 ドコモのDマガジンでは432円で170誌が読み放題です。auのブックパスは月額562円で270誌、楽天は380円(税抜き)で200誌が読み放題です。数だけ比べると楽天がお得なような気がしますが、Dマガジンは週刊現代、ポスト、文春、新潮に加えて経済誌の週刊ダイヤモンド、東洋経済、エコノミストと主要な雑誌が洩れなく読めるので使う価値が最も高いと思います。auは飛び抜けて高いですが、5000冊以上の書籍の読み放題の特典が付いています。ただ、この書籍も色々偏りがあるので、どのような本が読み放題の対象なのかチェックされてからプランを選ばれた方が良いと思います。

 ちょっと気になるのが、実際の雑誌のページ数と読み放題のページ数が異なることです。現物に比べると3割近く読み放題プランの同じ雑誌の方がページ数が少ないんです。どのような部分が少ないのかチェックするために、週刊ポストの最新号を購入して比較してみました。そうしてみたらわかったことは、いかがわしい記事や写真は全部読み放題の雑誌からカットされていました。巻末の方のヌード写真は1枚も見られません。但し記事に関しては殆ど丸々読めるのでやはりかなりお得だと思います。それともう一つ問題なのが、雑誌によっては発売日より1日遅れて配信されることです。例えばゴルフ週刊誌は発売日の翌日の配信となります。この点を問題にされない方は是非ご利用下さい。

 こんなサービスが始まったせいか、最近発表された2016年の雑誌の推定販売金額が7200億円と41年ぶりに書籍の販売額を下回る見通しになったとのことです。

 しかし毎月何十冊も雑誌を購入する私のような人間にとって読み終わった雑誌をゴミ捨て場に捨てに行かなくて済むのは大変ありがたいです。そしてこのサービスを受けるようになってから暇を持て余すことが全く無くなりました。幾らでも時間がつぶせます。



■1月から国税でもクレジット払いが可能に お得なカードは?■

 今月から国税でもクレジットカードでの支払いが可能になりました。何億円もの相続税をカードで支払ってポイントがゲット出来ます。と思いましたがそうは都合よく行きませんでした。国税をクレジットカードで支払う場合には0.82%の手数料を取られます。ですからこれを上回るポイント率のカードでないと意味がありません。そしてクレジットカードで納付できる限度額は999万円までです。

 ですからカード会社のポイント還元率が最低でも1%以上のカードを使わないと意味がありません。REXカードのように還元率1.5%以上のカードを使うとか、誕生月はポイントが通常の5倍の2.5%になるライフカードを使うとか、面倒ですが新規入会後半年間は還元率2%のオリコカードのようなカードを使うと良いと思います。

 東京都の場合には、税金のカード払いは「100万円未満の納付書に限る」ということになっているので高額の税金の支払いには使えません。また「都税クレジットカード支払いサイト」では手数料が0.73%取られますのでこちらも最低でも還元率1%以上のカードを使わないと意味がありません。

 なお、以前にもお話しましたが、火災保険料や自動車保険料はカードで支払っても手数料は取られませんのでカードで支払う方がお得です。また生命保険料もネット会社はもちろん純日本系の会社も保険によってはクレジットカードでの支払いが可能です。一度銀行の口座振替の金額をチェックして、クレジットカード払いに出来るものがないかどうか調べてみてはいかがでしょうか?

 今の時代に最も得な方法はクレジットカードでふるさと納税をして貰ったお礼の品をヤフオクで売り飛ばすことでしょうか。例えば小田原市に25万円のふるさと納税をすれば12.9インチのiPadProが貰えます。これは最も安くても10万円で売られていますから新品ならば6、7万円では売れるでしょう。

 またポイントサイトを経由してクレジットカードでふるさと納税すれば、ポイントサイトのポイントとクレジットカードのポイントとお礼の品の獲得という3重取りが可能になります。

 こんなことばかり書いていると新年早々あまりにせこい話になりますのでこれぐらいでやめますが、このような裏技で得をする方法というのは世の中色々あるようです。



■エンターテイメント■

 本当に今年の正月映画は面白くありませんでした。12月のメッセージでお薦めした「この世界の片隅に」も私にとっては大したことはありませんでした。14日封切りの「本能寺ホテル」に期待しましょう。



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