■違和感を感じる英中接近■

 英国と中国が異常接近しています。今回の習近平国家主席の訪英にあたって、英国は宿泊にバッキンガム宮殿を提供するなど最恵国待遇で迎えています。一方習主席も今回の訪欧は英国一国のみと英国重視の姿勢を示しています。まさに英中蜜月関係です。その裏には大の中国贔屓のオズボーン英国財務相の力が大きく働いています。将来の首相候補と言われるオズボーン財務相は西側の主要閣僚の中で最も中国寄りと言われ、彼の主張が通って英国が欧米で真っ先にAIIBへの傘下を表明し、それに欧米各国が追随しました。驚いたことに今回の習主席の訪英で英国の原子力発電所に中国の原子炉が導入されることになりました。先進国に新興国の原子炉が導入されるという前代未聞の事態です。本当に中国の技術力を信頼しての決定とは到底思えません。

 英国は中国の人権問題に触れることを一切止めてしまいました。世界の海を支配していた大英帝国が南シナ海問題にも触れようともしません。中国のお金に群がる他の国と同じになってしまいました。中国の経済力に屈した英国外交の今後が心配です。誇り高きジョンブル魂はどこへ行ってしまったのでしょうか?



■世界記憶遺産■

 南京大虐殺の世界記憶遺産登録について裏話が入って来ました。今回、日本が反対しているにも関わらずユネスコが中国の主張を認めた裏にはブルガリア出身のボコバ事務局長に政治的野心があったそうです。ボコバ氏は次期国連事務総長への立候補を表明していますが、それには中国の協力が必要と考えているようで、欧米首脳が誰も参加しなかった今年9月に北京で行われた抗日戦勝記念行事にもわざわざ参加しています。国連事務総長の選出には常任理事国全部が賛成する必要が有り、このうち1ヶ国でも反対すれば承認されません。そこで中国のご機嫌を損じるわけにはいかなかったボコバ氏が中国の意を汲んで今回の記憶遺産の登録を認めたようです。しかし今の国連事務総長の選出の仕組みが変わらない限り日本人が国連事務総長になれる可能性はありませんね。(中国が必ず反対するでしょうから)

 一方「中立であるべき国連の事務総長が出席すべきで無い」と言われる中、北京の戦後50周年抗日戦勝行事に参加した潘基文国連事務総長の行動も次期大統領選挙を目指すにあたっての選挙活動の一環だったと言われています。結局「何かおかしい」と感じられる裏にはこのような人々の野心があるんですね。自分の野心のために中国に擦り寄っている人が多くなって不気味で不愉快です。しかしこの中国にすり寄っている2人が次期国連事務総長と次期韓国大統領になったら日本の外交はますます苦労することになると思います。

 しかし「南京大虐殺」の世界記憶遺産への登録に伴うわが国の対応はみっともなかったですね。現在我が国はユネスコに対して拠出金37億円を負担していてこれは世界第1位ですが、今回のことに関して政治家達が「負担金の凍結」を言い出しました。自分達が気に入らないことをするならお金を出さないという姿勢は「そんなことをいうならお小遣いを減らすぞ」と反抗している子供を叱っている親のようです。お金で世の中を動かせると思っている浅ましい考えが見え見えです。これではアフリカで中国がやっていることと同じです。冒頭の英国を笑うことも出来ません。そんなことを言っていると中国が「日本が支出しない分は中国が負担するので減らしてもらって結構」と言い出しかねません。今回のことで日本は本当に男を下げましたね。

 しかし我が国は南京で「虐殺」があったことは認めていますが、30万人もの「大虐殺」あったことは認めていません。以前は「南京大虐殺」と表記されていた高校の歴史教科書は最近は「南京事件」という表記が多くなって来たそうです。いったい何人以上殺害されると「大虐殺」になるんでしょうね??



■何を考える黒田総裁■

 「やるかやるか」と言われていて結局何も行われなかった日銀の黒田総裁の「追加金融緩和」ですが、これも米国の利上げのように狼少年で終わるのでしょうか?

 「物価上昇率2%」の目標達成時期がどんどん先延ばしされ、とうとう2016年度後半になってしまいました。何と言ってもエネルギー価格が下げ止まりませんから目標達成は遠のくばかりです。しかし日銀も自民党も物価が上がるのを心待ちにしているというのも妙な構図です。一般大衆は誰も望んでいません。

 ただ、物価上昇率の計算には色々検討すべき問題もあるようです。私も消費者物価指数の算出にあたって、価格は据え置きで中身を減らすという実質的な値上げが考慮されていないという話を聞いて驚きました。また家賃を計算する場合、建物の経年劣化が考慮されていないそうですが、これらを来年から考慮する動きがあるそうで、もしこれが実現すると2年4ヶ月ぶりにマイナスとなった消費者物価指数が押し上げられる可能性があります。何だか数字のマジックみたいですが、「2%の物価上昇」に拘る黒田総裁にとっては大きな意味を持つようです。私はそれよりも現在の物価押し下げに大きな意味を持つ資源安を特に原油安を除いた消費者物価で指数を考えればよいと思います。

 国民が実感する物価は上昇を続けているのに、原油安に足を引っ張られて更に物価上昇を目指されてはたまったものではありません。



■郵政3社同時上場■

 11月4日に日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の郵政3社が同時上場しました。それぞれの初値は日本郵政が売出し値1400円に対して1631円、ゆうちょ銀行が売出し価格1450円に対して1680円、10倍以上の申し込みがあり、最も人気の高かったかんぽ生命が期待通りに売出し価格2200円に対して2929円で初値を付けました。当日の日経平均も前日に比べ300円近い高値で推移し上々の滑り出しとなりました。

 かんぽ生命は初値をつけた後僅か8分で3350円の高値をつけ、売出し株を手に入れた方は一挙に5割高となりました。かんぽ生命の売出し株数は5280万株ですから、売出し株を所有している人の財産は一時的に500億円も増えたことになります。翌日も株価は順調に推移し、特にかんぽ生命は一時4000円を超えました。

 年末には主要3社に対するTOPIX等の株価指数連動資金が自動的に投入されます。その金額は1400億円と言われていますので、抽選に外れた人も安心して寄り付きで買うことが出来ました。上場3日目の6日には流石に株価もダレて来ましたが、しばらくは強い動きが続くと思います。

 尤も1987年のNTTの時は人気沸騰で初日は値段がつかなかったことに比べればフィーバーしているとは言えません。しかし配当利回りが0.4%のNTTに比べれば郵政3社は配当利回りが平均3%と桁違いですから長期に保有しようと思って購入された人も多かったと思います。

 ただゆうちょ銀行だけはちょっと警戒が必要かも知れません。私は今回ゆうちょ銀行の上場にあたって初めて「ブタ積み預金」という言葉を知りました。これは銀行が日本銀行に開設した当座預金のうち法定準備金の額を上回る額を言うのだそうですが、この「ブタ積み預金」には年間0.1%の金利がつくそうです。貸し出しに制限を受けているゆうちょ銀行は当座預金残高が35兆円もあり、準備金の2兆円を差し引くとブタ積み預金は33兆円にも達しており、この利息は年間330億円にもなり、これはゆうちょ銀行の当期利益の1割近い金額になります。このブタ積み預金の金利に関して現在日銀内で検討が行われており、これ次第でゆうちょ銀行の業績が大きく左右されることになりそうです。しかし誰が「ブタ積み預金」って命名したんでしょうね?



■マイナンバー通知カード■

 一向に届かないマイナンバー通知カードです。地方では誤配のニュースが相次いでいますが、都内で届いたという人を1人も知りません。情報によると11月末までには全員に届くのではないかという話です。お年寄りからの催促の電話が殺到して窓口が混乱しているという話も聞きません。しかし私達のように「10月にマイナンバー通知カードが届いたら無くさないようにきちんと保管して下さいね」と騒いでいた人間からすると拍子抜けです。

 なにしろ全国で配達しなければならないマイナンバー通知カードは5641万通です。そのうちまだ郵便局に差し出されているのは1000万通ちょっとで、差出日から配達されるまでには最大20日もかかるそうですから、皆さんのお手元に届くのはまだまだです。因みに11月6日現在で都内23区で郵便局に配達済みの区は一つもありませんから、「11月中には届くだろう」という話はあてになりません。一方千葉県でも浦安市や我孫子市は10月20日に差出完了となっていますから、殆どのお宅に届いているようです。6日の朝のテレビでも「今日が不在配達の保管期限なので急いでとりに行きます」という人が5日収録の番組に出ていましたから、早い人は10月中に届いているようです。

 しかし殆どの地域で郵便局への差出が完了している北海道でも札幌市については全く完了していませんから都市部で通知カードを受け取った人は殆どいないということですね。しかし例え通知カードを受け取ったとしても「個人番号カード」の発行を希望する人は殆どいないというアンケート結果が出ています。確かに免許証を普段持ち歩いている人なら通知カードを提示すれば用は足りますので、わざわざ「個人番号カード」を発行してもらう意味はありません。

 そう言っていたら11月9日に東京23区の一部に通知カードの配送が始まりました。11月10日現在23区内で郵便局に差し出されたのは荒川区、北区、新宿区、中野区、台東区、品川区の6区です。新宿区に住む当事務所の職員の自宅にも通知カードが配達されました。やっと現実味を帯びてきた感じです。





■忘れ去られた福島第一原発■

 日本各地から相次いで原発再稼働の動きが伝わって来ますが、福一については10月27日にやっと海側遮水壁が完成したとのニュースが報じられました。しかしこれで海に流れる汚染水が完全に止まったかというとそんなことは無さそうで、毎日何百トンもの地下水が流入してきていて、汚染除去も思うように進んでいないようです。ですから海側遮水壁が出来たからといって汚染水の海への流出が完全に止まるということはなさそうです。と言うよりも、これまでもずっと汚染水の海への流出が続いていたということです。これについては大手マスコミはどこも報道していません。安倍総理が東京オリンピックの招致スピーチで「アンダーコントロール」とあれだけの大見得をきってしまったので、今更「実はまだ海への汚染水の流出は止まっていません」とは死んでも言えないでしょう。

 日本経済新聞の朝刊を見ていると、震災から4年半も経つ今でも毎週全国の放射線量が記載されています。このこと自体は大変良心的だと思いますが、いまに官邸筋から圧力がかかって記載が止められるようなことになってしまうのではないでしょうか。福島各地の放射線量は依然下がっていません。福島市も郡山市もモニタリングポストの放射線量は毎時0.1マイクロシーベルトを超えています。福島の地上1メートルの放射線量は毎時0.2マイクロシーベルトです。と言うことは国際的な基準である「年1ミリシーベルト」の年間許容量を上回ることになってしまいますが、誰もそれを大きな声で口に出せないでいます。もし一日8時間以上屋外にいれば更にこれを上回る放射線量を浴びることになってしまいますので、人々の不安は消えていないと思います。

 この放射線量が未だに続いていることは問題ですが、そのことを大きな声で言えないことはもっと大きな問題だと思います。「東北支援」を訴えながら東北、特に福島の農作物を口にしない人は沢山いますが、それを声に出せない雰囲気に日本中が充ち満ちています。

 震災の時に一躍時の人となった中部大学の武田邦彦教授もここ1ヶ月、放射能のことも原発のこともHPで全く触れていません。そろそろコメントして欲しいですね。



■東京モーターショー■

 今年の東京モーターショーがビッグサイトで行われるというので行って来ました。初日の30日金曜日は12時半開場でしたので1時間前に到着、早めに昼食を取ろうと思ったら殆どのレストランは会場内にあって入れません。唯一1軒だけ会場外にオープンしていた店に入り時間を潰して予定通り12時半にゲートに向かったら人、人、人でゲート前は長蛇の列です。何でオープン前から押し寄せる人がそんなに沢山いるのかわかりませんが、入口を通過するのに30分もかかりました。



 流石にVWのコーナーには人は群がっていませんでしたが、各社のコンセプトカーの周りには人が鈴なりでした。最近の若い人は車には興味が無いと言われますが、まだまだそんなことは無いようです。と思っていたら、大型の一眼レフを持ち歩いている若者を多く見かけました。どうも車よりもコンパニオンの撮影が目的のようです。

 しかしVWの不正問題はディーゼルエンジン車以外にガソリン車にまで波及し大問題になって来ました。系列のアウディブランドでもポルシェブランドでも不正が報じられるようになり、グループ全体の経営状態にまで波及することになりました。早くも10月の輸入新車販売台数でVWが前年同月比5割減、アウディが3割減となりました。韓国でもVWは4割減です。これは大変な兆候で、VWグループは赤字転落どころか経営危機にまで結びつきかねません。ことはVW1社だけでなくドイツ経済、あるいはEU経済にまで影響しかねません。何と言ってもドイツで国民の7人に1人が自動車産業に従事しているそうですから影響は絶大です。

 と言っていたらVWが米国内の不正対象車の所有者に一律1000ドルを支払うと発表しました。何となく口止め料みたいで嫌な感じですね。ドイツを代表する企業であるVWらしくない感じです。こういう小手先対応をしていると傷口を広げることになりそうです。 日本の自動車メーカーにとってはVW問題と円安でまさに「この世の春」状態が続きますが、これから心配なのはヘーベルハウスの旭化成グループですね。実は私は旭化成が分譲したアトラスシリーズのマンションに住んでいるのですが、管理組合の議事録にその話は全く出て来ません。皆さんあえて触れないようにしているのでしょうか?

スカイラインGT-Rのコンセプトカー




■今シーズンのドラマ■

 大体今シーズンのドラマが出そろいました。私の一押しの「無痛」が初回の11.6%から7.1%、8.4%、4.7%と大きく視聴率を下げましたが、第4話は日本シリーズが延長されてまさかの1時間45分遅れで開始だったので割り引いて考える必要があります。同じように日本シリーズとバッティングしたドラマは何割か割り引いてみてあげないと正確な比較にはならないと思います。

 前評判の高かった篠原涼子の「オトナ女子」ですが視聴率10%を上回ることは出来ません。沢尻エリカの「ファーストクラス」と同じように女性の出版系のドラマはドロドロとしているので好き嫌いがあるようです。それに何と言っても視聴者が篠原涼子に求めるのはアンフェアの雪平夏美のような格好良さですからね。それに対して私は全く面白いとは思わない新垣結衣の「掟上今日子」が予想外に健闘して、毎回10%以上の視聴率を記録しています。

 そして意外と健闘しているのが向井理の「遺産相続」と綾野剛の「コウノドリ」です。私は「遺産相続」の岸部一徳の演技が出来過ぎていてちょっと敬遠気味です。「コウノドリ」の綾野剛はまだまだ青臭さが抜けずしばらく様子見です。天海祐希の「偽装の夫婦」が健闘していますが何であのドラマが人気なのかわかりません。それでも毎回10%以上の視聴率を記録しています。

 私のこのクールのお薦めは1番が「無痛」2番が「サイレーン」でしょうか。「サイレーン」の橘カラ役の菜々緒の存在感は抜群で、まるで主役のようです。3番が「エンジェル・ハート」で4番が今後放映分が楽しくなることが決まっている「下町ロケット」でしょうか。それと朝の連ドラの「あさが来た」は大同生命や日本女子大の創業者の広岡朝子がモデルですが、これはなかなか面白いです。それと、あまりに滑稽なんですが「サムライ先生」も毎回見てしまっています。

 しかし今シーズンのドラマでも役者が被っていてあまり感じがよくありません。要潤が「サイレーン」では悪徳整形外科医を演じていますが、「コウノドリ」で平凡な父親役を演じていて、イメージが全く逆です。「サイレーン」で主役を演じる松坂桃李も今月中旬から始まる視覚以外の全ての感覚を失った探偵を演じます。そのクールで出演するドラマは一つだけにして欲しいものです。



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