■安保法案■

 当初はこのメッセージが発送される9月11日に参議院で安保法案が決議されると言われていましたが、審議時間が足りなくなって結局14日の週、16日に採決される見通しです。多くの人が今後よほどのことが無い限り参院でも強行採決されてしまうと考えていると思います。9月8日告示の自民党総裁選で野田聖子元総務会長が立候補していればスケジュール的に安保法案の審議が面白くなりましたが、結局自民党幹部に潰されてしまいました。自民党総裁選を見ていると自民党って民主主義の本質から外れているようです。安倍総理も「女性活用」とか言っていたのに果敢に総裁選に挑戦しようとした女性議員を葬り去ってしまいました。正々堂々と挑戦を受け止めて欲しかったですね。

 しかし山田元最高裁長官までもが「憲法違反」と指摘したのに、違憲論を全く無視して審議を進めてしまう自民党の体質が次の選挙で審判を受けることになります。8月30日の国会議事堂前に集まった10万人以上の大衆と9月6日の雨の中、新宿に集まった1万数千人の群衆の力は本物です。ここ何十年間で最も激しい大衆の政治行動であることは間違いありません。たとえ安保法案が強行採決されても、この国民感情を無視した政治に対する憤りは収まらないと思います。来年の参院選が楽しみです。場合によっては今回採決されるであろう安保法案の修正案が審議されることになるかも知れません。



■乱高下が続く株式・為替相場■

 激しい乱高下が続く株式・為替市場です。現在抱えている大きな材料は米国FRBによる利上げと落ち込みが指摘される中国経済です。また、必ずしも中国経済と結びついてはいませんが、バブルの崩壊が続く上海市場の動きにも市場は神経を尖らせています。

 何しろ凄かったのが日本時間8月24日午後10時過ぎの為替相場です。NY市場で円がドルに対して一気に3円以上も上昇して1ドル116円台に突入するという大激変が起きました。私もAsahiデジタルからの円高のニュースを見てすぐにドル買いの注文を出してみましたが、その時の市場が異常で、通常ならば1銭か2銭しかない売り買いの幅が何と40銭近く離れていて市場の混乱を見せつけられました。しかも116円台は一瞬で117円台も11時前には消え失せ、11時過ぎには為替相場は118円台に戻って平穏を取り戻しました。様々な原因が考えられますが、今回のようなことがまた起こるかも知れないということは頭に入れておかなくてはなりません、株式市場よりも為替市場の方がボラタリティ(価格の変動の激しさを表す尺度)が高く、常に世界のどこかの市場が開いているので目を離せません。私も117円台で購入したドルを翌日の午前中には119円台で手放して利確(利益を確定すること)しました。株式相場はこれほど大きな変動とはなりませんでしたが、日経平均の先物オプションで売りのポジションを持っていた人は大儲けしました。先物オプションの仕組みを説明するのはあまりに難しいというか私もよく理解出来ていないのですが、投資のやり方によってはローリスクハイリターンが期待出来ます。

 市場の不安材料の第一である米国の利上げはFRBのイエレン議長が「当分利上げはしない」と表明すれば世界中の株式市場が高騰すると思います。イエレン議長にしても、もしかしたら世界恐慌の引き金になりかねない利上げのスイッチを入れることには躊躇するのではないでしょうか?尤も米国債の第一位の所有者である中国がその所有する米国債の1割を最近売却していたことが明らかになりました。この動きが続けば米国債の金利は上昇し、あえてFRBが金利を上げなくてもよくなるかも知れません。

 不安材料第二の中国経済については中国当局が経済の減速を示すような数字の公表を控えているために、一気にこの懸念が去ることは考えられません。それよりも今後ますます悪い情報が出て来る可能性が高いと思います。今回のG20でも今後5年間の需給ギャップが指摘され、回復には時間が掛かることが示されました。と言っていたら中国が1992年以降のGDPの算出方法を見直すと発表しました。これでますます中国の発表する数値が信じられなくなりました。

 一方我が国経済は8月17日に発表された4~6月期の実質GDPがマイナス0.4%となったことで先行き不安感が持ち上がって来ました。但し日本の株式市場には日銀の黒田総裁という強い味方がいます。日銀によるETFの更なる買い入れの他に、いざとなったら第三次の異次元緩和という最後の手段もあります。相場的にはそこが天井で売りに入りたいところですが、我が国には一つ特殊事情があります。11月4日の日本郵政の上場です。国は何とかこの上場を成功させなければなりません。日本郵政上場に伴う売り出し額による歳入を当てにしている人達が沢山います。もしこの最初の上場に失敗すると後に控えている第2次、3次の売り出しに影響してしまいます。1単元13万円~21万円と予想されていますが、常識的には「買い」です。

  そのような中で下落が続くのが金とプラチナです。株式市場がこれだけ下げているのは将来に対する不安があるわけですが、それでも貴金属に対する投資は戻って来ません。自動車の触媒に使われるプラチナがなかなか価格が上昇してこないのはわかりますが、金はやはり主要需要国の中国経済の影響が大きいと思われます。「爆買い」の勢いが鈍ると心配されている状況ではなかなか金投資にまでお金は回らないと思います。ただかなり下がりましたので、余裕のある方は少しずつ買っておいても良いと思います。

 そうこう言っている間に日経平均は17500円を割れて今年の初めの株価に戻ってしまいました、と書いていたら9日に21年ぶりに1300円高してあっという間に19000円近くまで戻してしまいました。と言っていたら(と言っていたらばかりですが)10日の日経平均は一時800円も下げてしまいました。本当にボラタリティが高くて相場から目を離せません。



■下流老人■

 最近「下流老人」という言葉をよく聞くようになりました。週刊現代も週刊ダイヤモンドも大きく取り上げています。新潮社からはNHKスペシャル取材班の「老後破産」という本が出版されていてよく売れているようです。しかし「下流老人」って嫌な言葉ですね。

 現在国民年金の満額年金額は月額65000円ですが、もちろんこれだけで暮らしていくことは無理です。そもそも国民年金は農業や漁業や個人事業主等の定年の無い人達のために作られた制度だそうですから、年金が貰えるようになっても働いている人が殆どのはずですからこの金額になっているのだと思います。

 ですから我が国の年金制度は、定年のある人たちは厚生年金を受け取ることを想定しています。現在の厚生年金の満額の最低額は夫婦で20万円以上ありますから、住宅ローンが無ければ何とかやっていける金額だと思います。雑誌等で取り上げられている悲惨な例は厚生年金を満額受け取ることが出来ていないケースです。

 ただ私達は殆どの人が厚生年金を満額受け取れると錯覚しがちですが、そうでは無い人が沢山いることに目を向けなければいけません。団塊の世代が就職したときは終身雇用で定年まで勤められるのが当たり前でしたから、まさか定年前にリストラされる人が今ほど沢山いるとは考えられなかったんでしょうね。

 しかし「団塊の世代」と言われる第一次ベビーブームの世代の人達って最初から最後まで本当に気の毒ですね。生まれてすぐは食糧不足、教室はぎゅうぎゅう詰め、厳しい受験戦争、大学生になったら学生運動で勉強不足、就職難を突破したら同期は山ほどいてこれまた厳しい出世競争、定年までは安心かと思いきや、この世代から中高年のリストラや出向が始まりました。やっと定年まで勤め上げたと思ったら再就職もままならない中、今度は年金支給時期が先に延ばされ、世の中はリーマンショックの不況のまっただ中。しかも寿命がどんどん延びて老老介護に追いまくられ、年金はその上の世代に比べれば大幅に削減されています。今後の年金保険料の負担者に対して受給者の数は増加の一途ですから、年金水準が引き下げられることはあっても引き上げられることは絶対ありません。なにしろ昨年の出生数が100万人なのに対して団塊の世代は毎年270万人が生まれたわけですからその数の差は甚大です。

 そもそも今「下流老人」などということが言われているのは団塊の世代に焦点を当てているからです。戦後の全ての動きは団塊の世代を中心に回って来ました。「・・・ブーム」と言われる中心には必ず団塊の世代がいました。今騒がれている「下流老人」の話も実は団塊の世代向けです。あと20年もすれば葬儀の話ばかり話題になると思います。

 ただ団塊の世代の人が就職する時に予想していなかったことが二つあります。一つは定年が延びたことです。団塊の世代の人が会社に入った時は、世の中の半分以上の会社の定年は55歳でした。しかし団塊の世代の人たちが定年を迎えたときには殆どの会社の定年は60歳でしたから、その面では老後の不安が多少減少したはずです。ただ、予想しなかったことのもう一つは平均寿命が10歳も延びたことです。そのおかげで老後の生活費をより多く蓄えなくてはならなくなってしまいました。平均寿命の伸びと、定年年齢の延長が一致していればもう少し楽な老後がおくれたと思います。



■徒然思うこと■

・来年度予算要求にみる官僚の感覚

 先日来年度予算要求が締め切られましたが、一般会計の要求額は100兆円を超えています。各省庁の要求はとどまることを知りません。特に図に乗っているのが厚労省と防衛省です。

 厚労省だけで予算要求額は30兆6600億円です。このうち医療費と年金で23兆円です。厚労相の要求額と国債の償還と利払いに充てる国債費の26兆円を足しただけで国税収入と同額になってしまいます。すなわちそれ以外の支出は全て国債の発行で賄っているという異常事態になります。それなのに防衛省は要求額を圧縮するどころか過去最大の5兆911億円の要求を出しました。前述のようにGDP値から見ると、景気は全く回復していません。それどころか中国経済の不振に我が国経済も引きずられてしまうかも知れません。このような中でよく臆面もなくこんな予算要求をすることが出来るのか私には理解出来ません。こんな連中に国の舵取りを任せていては日本の財政赤字は減るどころか増えるばかりです。

・私達には理解出来ない欧州事情

 シリア難民を始め多くの難民がドイツを目指しています。今年ドイツに難民保護申請をする人は80万人と言われています。ここ1ヶ月でも20万人以上の難民がドイツに入国する予定です。この難民の受け入れを法律で認めているドイツって凄い国ですね。最終的に何人の移民をドイツが受け入れるかわかりませんが、年間70万人の出生数の国が何万人もの移民を受け入れるというのは凄いことだと思います。他の欧州諸国も続々と追加の難民受け入れを表明しています。それに対して安倍首相は何もコメントしません。マスコミも何も質問しません。「積極的平和主義」には難民救済は含まれていないのでしょうか?

 しかしこのままドイツを中心とするEU諸国が難民を受け入れ続けることは出来ないでしょう。現在トルコにいるシリア難民だけでも150万人と言われています。その他の国々の難民も合計すると数百万人もの難民がEUを目指すものと考えられます。これだけの難民の受け入れは不可能です。やはり国連が難民を発生させない動きを強めないと根本的な解決には至りません。

・スタバの方が断然お得な追加の一杯

 スタバやタリーズに行かれる方はご存じでしょうが、スタバもタリーズもレシートの下の方に「one more」の記載があり、そのレシートをカウンターに持って行くと、100円(タリーズは150円但し税込)でコーヒーがもう一杯もらえます。但し、スタバは当日中であればスタバのどの店でも同じサイズのコーヒーがもらえるのに対し、タリーズでは同一店舗でなおかつショートサイズのドリップコーヒーしかもらえません。職場の近くの店にしか行かない人は良いですが、出先でタリーズに入った人はこのワンモアサービスを受けられることはないので損する感じです。大きさ、価格等を含めるとスタバの方が断然お得です。

 またスタバの方が「one more」に関してサービスがこなれていて、レジで「ワンモアでもう一杯」と言えば本日のコーヒーの場合、最初の一杯の302円と追加の一杯の108円の合計の410円でコーヒーを2杯出してくれます。なおワンモアサービスは1枚のレシート毎のサービスですので、当初2杯購入する場合にレシートを2枚に分けてもらわなければなりません。

 ちょっと面倒なサービスですがお得なサービスですので知っておいて損はないと思います。

・この1ヶ月で二つも人生で初めての経験をしました

 一つはこれまでの人生で最も高価なお茶を飲んだことです。その価格はボトル1本で何と15000円。僅か700ccです。



 もう一つは過去見たことも無い悲惨な花火大会です。それは8月16日軽井沢駅前の矢ヶ崎公園の花火大会で起きました。夕方まで小雨が降っていて開催が危ぶまれましたが、19時半に無事始まりました。しかしガスが酷くて音はすれども何も見えません。たまに火花のようなものが見えることもありましたが、とても「花火」と呼べるようなものではありません。本当に気の毒な花火大会でした。長岡や大曲のように一人何千円ものチケットを購入するような花火大会でこんなことが起きたら大変でしょうね。



・あまりに酷い麻生財務大臣の態度

 公明党が政府に強く求めていた消費税率10%にアップ時の食料品の軽減税率の詳細が固まって来ました。それが何と還付方式に決まりそうです。消費者がアルコールを除いた食料品の購入時に個人番号カードを提示して国税庁のデータ管理センターで集中的に管理して4000円、すなわち食料品購入額20万円を限度として還付しようというものです。年金制度とのリンクが当面見送られたために多少色あせてきたマイナンバー制度ですが、食料品の還付税率分還付制度によって一気に脚光を浴びることになりました。早速街頭インタビューではお年寄りが「そんな大事なカードを買い物の度に出すのは嫌だわ」とコメントしていると、それに対応した形で麻生財務大臣が「カードを持って行きたくなきゃ持って行かなければいい、その分減税が受けられないだけなんだから」と記者会見でうそぶきました。おそらくこのメッセージが皆さんの手元に届く頃には陳謝して取り消していると思いますけどね。

 しかし買い物情報まで国が把握することに対する国民の嫌悪感は相当強いでしょうからこのまま決まるとは思えません。また、もしこの制度が実現すると政府が予定している個人番号カード発行数が1千万枚どころでは圧倒的に不足してしまうことでしょう。

 でも1人当たり4000円が還付の限度額だと、「情報が漏れるリスクもあるし、いちいち個人番号カードを持ち歩くのも面倒だから還付請求なんか止めた」と言って還付を放棄する人も続出するかも知れません。まさか財務省はそれを期待してこんなけち臭くて面倒な制度にしたわけではないと思いますけど。しかしこのような制度で「食料品に軽減税率導入」と公約していた公明党は納得しているのでしょうか?

・エンターテイメント

 アンフェアthe endを見て来ました。回を重ねる毎に雪平夏美役の篠原涼子の凄みが増してくるような気がします。お薦めはしたいと思いますが、「絶対お薦め」ではありません。

 ただ配役に問題有りで、準主役の永山絢斗は今回初登場で、役を積み重ねてきたベテラン陣に比べるとあまりに存在感が無さ過ぎでした。最悪だったのは悪徳検事役で影のボスが何とEXILEのAKIRAなんです。これはお粗末でした。主演ドラマのHEATが低視聴率だったのも納得です。

 それから色々な映画の予告編を見ましたが、来月公開予定の三谷幸喜の「ギャラクシー街道」は絶対見ない方が良いと思います。くだらなくて、気持ち悪くて全くお薦め出来ません。綾瀬はるかは超イメージダウンです。

 しかし平日の午前中とは言え、封切りされたばかりの人気映画なのに、130人が座れる映画館に観客が僅か11人とはあまりに寂しいと思います。最近映画って人気無いんでしょうか?

・フライデーはあんまりです

 4日発売のフライデーに酷い写真が載りました。人気アナウンサーの不倫ベッドシーン写真です。発売から僅か数時間後にはフジテレビの早朝番組の司会を務めるMアナウンサーと特定されてしまったようですが、それにしてもアナウンサーとは言えども未婚女性のあられもない姿の写真を掲載するとはあんまりだと思います。本人にとっては一生の屈辱です。親族の方含めて耐えきれない思いだと思います。読者の興味を引くとは言っても何でもかんでも掲載して良いとは思いません。人の人生を狂わせるような記事や写真の掲載は慎むべきだと思います。当のアナウンサーが自殺でもしないかと私は心配してしまいます。

 こんな写真が載るようでは検閲制度を復活すべきではないかとさえ考えてしまいます。



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