

■安全保障関連法案■
安全保障関連法案の論議の中で安倍総理の傲慢さがますます目立って来ました。野党が自衛隊のリスクが高まると主張していることについて「木を見て森を見ない議論が多い」とか「総理大臣の私が言っているのだからこれらの法律は全く正しい」とか「そんなこと言うなら議論にならないじゃないか」と感じるような発言を乱発しています。
閣僚や自民党の間でも意見が色々分かれていて、自衛隊員のリスクについて安倍総理は明言を避けているのに対し、中谷防衛大臣は「自衛隊員のリスクは高まらない」と明言しています。一方「任務の拡大に応じた武器使用の権限も与える」ともしています。武器の使用を認めれば自衛隊員のリスクが変わらないと言っているように聞こえますが、武器使用が増えると言うことはそれだけリスクの高い状況に置かれるわけで、明らかに矛盾していると思います。また「危険性が増せば任務を中止する」と述べて米軍が活動を続けているのに、日本が独自の判断で活動を停止出来るとしています。しかし現実問題として米軍が前線で戦闘を続けているのに、後方支援している自衛隊が「リスクが高まったので撤退する」等ということが出来るでしょうか?そんなことをしたら米軍から裏切り者扱いか臆病者呼ばわりされてしまいます。枝葉末節ではありますが、安全保障関連法案の欠陥が次々に明らかになっている状況です。
ただ、谷垣幹事長が指摘しているように民主党の岡田代表がいきなり「自衛隊員のリスク」から議論を始めたことはあまり良いこととは思えません。自衛隊員のリスクが増すことは明らかなのに「リスクは変わらない」と言った大臣を追及しても何もならないと思います。「法案審議」ですからまず当該法案の必要性の議論から始めるべきだったと思います。一番大事なことは今回の法案は憲法9条に違反しているのではないかという点です。この点に絞って議論して欲しいと思います。
と言っていたら自民党がとてつもない大失態を犯しました。6月4日に行われた憲法審査会で野党が推薦した憲法学者はもちろん、自民党と公明党が推薦した憲法学者である早稲田大学の長谷部教授までもが憲法解釈変更による集団的自衛権の行使を含む新たな安全保障関連法案について違憲であると述べました。憲法審査会は、日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制について広範かつ総合的に調査を行い、憲法改正原案、日本国憲法に係る改正の発議又は国民投票に関する法律案等を審査する機関です。この場で自分達が提出した法案をこともあろうに自分達が推薦した憲法学者に「違憲」と言われてしまったのですからまさに「オウンゴール」です。菅官房長官を初め関係閣僚、自民党首脳は火消しに必死ですが、このような判断が示されたのに強行採決を行うことは極めて難しくなったと思います。野党は閣僚の言葉尻ばかり追及するのを止めて、「この法案は違憲だ」という一点に絞って政府を追及すべきだと思います。安全保障関連法案が違憲だということになれば憲法98条によりその法律は効力を有しないということになります。
しかしこの時期になぜ憲法審査会を開いたのでしょうねぇ・・。しかも事前に主義主張を確かめないで安全保障関連法案を違憲だとする学者を推薦してしまうとは。責任者の船田元議員はしばらく針のむしろ状態でしょうね。
しかし安全保障関連法案に関する議論を聞いていると安倍総理が「他人の意見に耳を貸す」気が全く無いことがはっきりしてきました。と言っていたら安倍総理がまたヤジで陳謝する羽目になりました。ヤジを飛ばす首相なんて聞いたことがありません。人間性が下劣なのではないでしょうか?野党は問責決議案でも出したらどうでしょう?

■ふるさと納税■
総務省が平成26年分のふるさと納税の寄付者の数と寄付金額を公表しました。東京都で平成26年にふるさと納税の寄付をした人は前年比28%増の2万8753人、その寄付額は13%増の38億1425万円でした。1人当たりにすれば13万円です。本年から寄付の枠が2倍になり、ますます国民に対する周知も行われたでしょうから、寄付額は3倍増になると思います。このまま他の地方自治体に対する寄付が広まっていって本当に良いものかどうかちょっと疑問に感じています。先月のメッセージでも書きましたが各自治体の予算に占める寄付の金額があまりに大きくなると弊害も出て来ると思います。
ふるさと納税のお礼の品と言えば、米、肉、果物、野菜、酒が代表ですが、そもそも私達ってそんなに米を食べているのでしょうか?私の子供の頃は家族4人で4合から5合の米を炊いていましたが、今では4人家族でせいぜい2合です。米1合は150グラムですが、炊きあがると300グラムになるそうです。お茶碗1杯の米は軽くよそって100グラム、中盛りで150グラムだそうですから、2合といえばお茶碗4~5杯ということになります。
最近は国民の米消費量も以前に比べてだいぶ減って来て、国民1人当り約60kgだそうですが、私に言わせると「ずいぶん皆さんお米を食べているんだなあ」という感じです。年間にお茶碗1000杯ですからね。
ふるさと納税のお礼としての米も量の多い自治体から品切れになって行きます。1万円の寄付に対して最もお礼の米の量の多い自治体では20キロのお米を送ってくれます。2年ほど前までは1万円の寄付で20キロもの米を送ってくれる自治体は一つか二つでしたが、最近ではずいぶん多くなりました。これからは量よりも味で寄付する自治体を選ぶ方が多くなると思います。またふるさと納税が普及してきて2年、そろそろ寄付者の目も厳しくなり、「送ってもらった牛肉がそれほど美味しくなかった」とか「ちょうど旅行中に届いてしまった」とか色々不満も聞くようになりました。今後は「お役所的」と言われないように各自治体はサービス精神を発揮して、もらう人の立場に立って特産品の送付サービスを考えてもらいたいと思います。

■マイナンバー■
国は国民に番号をふることに関して2回も大きな失敗をしています。一度目は主として納税管理のための番号で、1970年前後から検討されていた国民総背番号制ですが、国は埼玉県の朝霞市に巨大なコンピューターを用意しましたが日の目を見ずに終わりました。その後2003年から始まった住民基本台帳カード、いわゆる住基カードも発行枚数が僅か666万枚という大失敗に終わりました。これまでにいったいどれほどの費用を掛けてきたのでしょう。しかもマイナンバーも2012年に一度廃案になっています。それを性懲りも無くまた復活させて来たわけです。住基カードを身分証明書以外の用途で使った方はいないと思います。私自身も引き出しの奥に仕舞ってあります。本当に無駄な制度でした。しかし政府は過去の失敗に触れようとはしません。
今さら制度に対する反対意見を言っても意味が無いので、トラブル無くこの制度を利用出来るために何が必要かを考えてみたいと思います。先月のメッセージでご案内したようにマイナンバーが実際に登場するのは平成28年からですが今後は毎月マイナンバーに関して触れることになると思います。
私も色々な資料を読んだり、研修会に参加したりしていますが、マイナンバーについて詳しく知れば知るほど危機感が募って来ます。それは提出資料に記載するマイナンバーの収集についての困難さと、私の事務所におけるマイナンバーの管理の問題です。私がイメージするマイナンバーの収集に関して最も揉めるケースは会社が個人から駐車場を借りているようなケースです。自宅の敷地の一部を貸駐車場にしているようなお年寄りに「税務署に提出する書類に記載するのでマイナンバーを教えて下さい。それを証明する書類も見せて下さい」と言って本当に相手は「通知カード」か「個人番号カード」を見せてくれるでしょうか?マイナンバー制度を理解していない人が見せてくれるとは思えません。またライターやデザイナーに支払いの多い企業もマイナンバーの収集に困難を伴うと思います。政府は「マイナンバーの管理を厳格に」と言っておいて、色々な書類にマイナンバーの記載を求めているのでこちら側は大変です。
今後最も早くマイナンバーが登場してくるのが今年の12月の「扶養控除申告書」の提出時です。殆どの給与支払者は12月に「扶養控除申告書」の提出を求めますが、それは平成28年分です。ですから12月に配布される「扶養控除申告書」には扶養家族の分も含めてマイナンバーの記載が必要です。各人のマイナンバーが外に洩れたら大変ですから提出された「扶養控除申告書」を収受した側は厳格なルールを定めて管理しなくてはなりません。年末調整事務を請け負う会計事務所にもマイナンバーの厳格な管理が求められます。単に規程だけではなく、物理的にも安全と考えられる設備が必要になると思います。
なお平成28年になって退職された方は退職した企業等から「給与所得の源泉徴収票」を受け取りますが、その時に大きさがこれまでの2倍になっていることに驚かれると思います。来年からは源泉徴収票を添付するのも大変になります。
また税務署等への提出書類にマイナンバーを記載しなかったことによるペナルティがどうなるか注目です。また、マイナンバーが他人に知られるリスクについて政府はもっともっと国民に知らせるようにしないと国民の制度に対する理解は深まらないと思います。現時点では他人の番号を使ったなりすましで何が出来るかはっきりしませんが、今後金融取引等にもマイナンバーが利用されることになると、番号の管理がますます重要になります。となるとビデオレンタル屋で身分証明書として個人番号カードを提示することなどあり得ないと思います。
ところで先月のメッセージでマイナンバーの情報漏洩について誰が何の為に自分の個人情報がやりとりされたかわかる「マイナポータル」(「マイ・ポータル」が正式に「マイナポータル」と名付けられました)があるので安心ではないかと申し上げましたが、今回の年金受給機構の不祥事のように125万人分の年金番号流出事件が起きると、少なくともマイナポータルの稼働が開始する平成29年1月まではマイナンバー制度の運用を停止すべきだと思います。

■年金保険料を完納していない方にご注意■
今年の9月で年金保険料を後納出来る制度が終了します。以前は過去2年分しか納付出来ませんでしたが、後納制度によって時効で納めることができなかった国民年金保険料について、平成24年10月から平成27年9月までの3年間に限り、過去10年分まで納めることができる制度です。10年より遡って未納保険料を支払うことは出来ませんが、もし年金機構から送られた書類に未納額の記載がある方は是非支払って下さい。
年金は25年間保険料を支払わないと受給資格が得られません。公的年金は最高のインフレ対策商品ですから、これから予想される我が国経済の異変に備えて是非年金を受け取れるようにしておかなくてはなりません。
なお2017年4月に消費税が10%に引き上げられると総ての公的年金の受給資格が受けられる年数が10年に短縮されるそうですが、10年しか納付していない場合に受け取れる年金は雀の涙ほどですから、やはり25年間支払い、そして出来れば満額納付の40年間に出来るだけ近づくように納付しておくことがお得だと思います。
この件についてもう少し細かい情報を皆さんにお届けしようと思って日本年金機構のホームページを開こうとしたら「ホームページに脆弱性が発見されたために現在一時停止しています」となっていました。とことんダメな団体です。

■とうとう上りました25階■
皆さん5月30日の地震では大丈夫でしたか?多数の帰宅困難者が出たようです。特に山手線と京浜東北線がなかなか復旧しなかったために数十万人の人が影響を受けたようです。東京ディズニーランドでもその日のうちに帰宅出来ない人が沢山いたそうです。
私もあわや帰宅困難者になりかねない状態になりました。地震があった時には自宅の近くで食事していましたが何の問題もありませんでした。ところがいざ自宅に戻ろうとしたらエレベーターが動いていません。一定の震度以上の地震が起きるとストップして、技術者の人が確認に来るまで動かせないそうですね。私のマンションは非常時には非常用エレベーターが動くというので安心していたら、非常用エレベーターは停電の時しか作動しないとのことで真っ青です。私の自宅は地上83メートル、25階です。しばらく待っていましたが、復旧するどころかエレベーター管理会社に電話も繋がらないとのこと、というので勇気を出して階段を上りました。休憩4回、20分近くかけて25階まで上がりました。何度も息が切れて止めて降りようかとも思いましたが、何とか上りきりました。「大災害が起きた時のためにいつか本当に階段で自宅まで上がれるかどうかトライしなくちゃ」と思っていましたが、必要に迫られて実行する羽目になりました。おかげで月曜日になっても太ももが張ってパンパンでした。
六本木ヒルズでもエレベーターが2時間も止まって混乱が起きたそうですが、関東周辺で1万数千機のエレベーターが止まってしまったそうです。どこで閉じ込められるかわかったものではありません。しかし常に水や懐中電灯を身につけておくわけにも行きません。私も自宅には防災用品を色々用意してありますが、自宅まで辿り着けなくては何の意味もありません。女性ならばハンドバッグの中に多少なりとも防災用品を入れておけるでしょうが、背広姿の男性は手ぶらと同じです。災害はいつどこで起こるかわかりませんが、常に備えをしておくことは困難です。運を天に任せるしかありません。

■始まったアマゾンの本買い取りサービス■
アマゾンがまた面白いサービスを始めましたね。本を1冊から買い取りしてくれるだけでなく、予約すれば指定した時間に業者が無料で引き取りに来てくれます。アマゾンのサイトである本を調べたら中古価格が792円で買い取り価格が361円でした。面白いことに本の販売のページの右隅に買い取り価格が表示されています。つまり中古本を買ってすぐ売ればその差額で本が読めるのですが、その差額が予め表示されているのです。「中古」ということにあまり拘られない方にとっては非常にリーズナブルな買い物ではないでしょうか?面白いのは希少本の買い取りも行っていることです。例えば2000年に刊行された清水一行氏の経済小説「秘密な事情」という集英社の文庫本の買い取り価格は何と4783円です。この買い取りのページには販売のリンクが張られていて販売の価格も表示されているのですが、中古本の販売価格は何と1万3633円です。何故この本がそんなに希少本になっているのかはわかりませんが、アマゾンではこのようなレアの本の買い取りも行っています。なおこの希少本は電子書籍で良ければKindle版で僅か756円でした。
但しどの本もブックオフより買い取り価格が高いのかと思ったらそうではなくて「読むだけでどんどん入るスコアUPパッティング術」という本は新品で626円ですが、買い取り価格は何と1円でした。物の価格というのはよくわかりません。ただブックオフだとレア本や人気本に関係なく本の状態で値付けされて微々たる金額にしかなりませんから、真剣に本を売ろうと思っている方はアマゾンに連絡してみては如何でしょう?アマゾンの買い取りサービスで最も問題となるのは支払いが「アマゾンギフト券」で行われるという点です。普段アマゾンで買い物をしない人には意味がありませんからねぇ。アマゾンも商売上手ですね。
ところで最近このアマゾンに対抗しているのがヨドバシです。ヨドバシのネット通販では都内では配送料無料で6時間以内に配達されます。またヨドバシ・ドット・コムの商品なら注文してから30分以降なら梅田店とAkibaでは24時間受け取り可能です。ギョッとするようなサービスですね。世の中どこまで便利になるのか想像もつきません。

■エンターテイメント■
テレビのニュースで放映しているとすぐ行ってみたくなる私は西武ドームのバラとガーデニングショウに早速行って来ました。初めての西武ドームでしたが本当に駅前ですね。徒歩1分という感じです。しかし当日は真夏日だったのでドーム球場の中がムンムンしていてバラには可哀想でした。
目玉は二つで一つは女優イングリッド・バーグマンの名を冠したバラともう一つは「風のガーデン」をデザインしたガーデーナーがデザインしたバラ園です。鉢植え部門で大賞を取ったバラも見事でした。
しかし平日の昼間のせいかスーツを着ていたのは私1人で老夫婦かおばさん達のグループばかりでした。ちょっとどころか大変場違いでしたが、素晴らしいバラの数々で大変目の保養になりました。
しかし年寄りの男の人って帽子を被っている人が多いんですね。逆に帽子を被ると年寄り臭くなるので私は帽子を被らないことにします。


|