

■行って来ましたシンガポール■
F1グランプリを見にシンガポールに行って来ました。20年ぶりのシンガポールです。20年前のシンガポールと言えば「街は綺麗、大通りには偽物時計の客引きが沢山いる、ワニ園以外に特に見るもの無し」という感じでした。今回の旅行の目的はF1の観戦とソフトバンクのSMAPのCMでお馴染みのマリーナベイサンズという57階建ての豪華ホテルの宿泊です。3棟のホテル棟をまたぐようにして屋上に船のような物が乗っています。その中央にプールがあって、プールの端に寄ると200メートル下の地上に吸い込まれそうになります。
F1当日は前座レースとしてフェラーリのワンメイクレースがあったせいかコースに面しているホテルの駐車場はフェラーリだらけです。しかも総てが日本では殆ど見ることの出来ない右ハンドルのフェラーリなのでビックリしてしまいます。日本では右ハンドルのフェラーリを見かけることは殆どありません。しかしイギリスや香港ではフェラーリもランボルギーニもみんな右ハンドルです。それなのに日本では左ハンドルの外車が当たり前ですし、元々右ハンドルの国のイギリスからわざわざ左ハンドルのジャガーを注文して乗る人までいるのには驚かされます。大昔からの「外車は左ハンドル」という頭で凝り固まっているのでしょう。
しかし今回のF1はポールポジションをとったハミルトンが前半で早々とリタイアしてしまったためにそれほど盛り上がりませんでしたが、あの甲高いエンジン音だけで十分楽しめました。しかしホテルのベランダから見ていると、トップクラスのマシンと下位のマシンの性能差は歴然としています。あれでは小林可夢偉選手も上位に入るのはなかなか難しいですね。
シンガポールの街もF1騒ぎであちこちにバリアーがおかれ、自分のホテルに戻るのも大変でした。しかしグランプリ期間のホテル代が高いのには参りました。しかも3泊以上の宿泊が条件です。私は半年以上前に予約しましたが、予約した当日にカード決済されてしまってキャンセル不可です。しかもそのホテル代が高いこと高いこと。通常の3倍から4倍です。私は予選の行われた土曜日にチェックインしましたが、土曜日と日曜日に比べて月曜日の部屋代はいきなり三分の一になりました。

■政治と外交■
自民党総裁選は「領土を守る」オンパレードでしたが、結局あまりにも極端な防衛オタクの石破氏ではなく安倍氏が総裁に選出されました。しかし石破さんは頑張りましたね。党員票の半数以上を獲得しました。3年間の地方回りが功を奏した感じです。やはり一時は小沢一郎さんの側近と言われた人だけありますね。選挙上手です。
でも1位と2位の決定戦を国会議員票だけでやるのはおかしな話ですね。圧倒的な党員票を獲得した人が総裁になれないような選挙制度なら改める必要があると思います。しかし意味の無い発言を繰り返していた石原さんが総裁にならなくて本当に良かったと思います。もしなっていたら長老達の操り人形になっていましたね。
私自身の安倍氏の評価は決して低くありません。財務官僚であった高橋洋一氏や当時の渡辺喜美内閣府特命担当大臣と公務員改革を進めました。決して官僚寄りの政治家ではありません。しかし総務会長の細田博之氏にはがっかりです。町村さんの番頭ですからね。最も古い自民党の体質を引きずっている人です。原子力政策を積極的に進めたにも関わらず、今回の事故に関しては口をつぐんでいる甘利政調会長にもがっかりです。それにしてもマスコミも引退を表明した元首相のコメントをいつまでも大きく扱うのは止めて欲しいものです。
民主党はまたも内閣改造ですが、毎回私が言っているように「内閣改造」っていったい何のためにやるんでしょうか?内閣改造の度に「適材適所」とか「ベストな布陣」とか説明されますが、いつも大嘘で、これまでどれだけ多くの閣僚が就任直後に辞任したことでしょう。これまでの内閣が「ベストな布陣」であったのなら別に改造しなくても良いと思います。前回の内閣改造から僅か4ヶ月、結局「一度は大臣になってみたい」というつまらない議員達の願望を満たすためにやらなくてもよいことをやっているだけのように見えます。何しろ民主党の議員にとっては一生のうちで大臣になれる最後のチャンスかも知れませんので必死です。そのため「不適材不適所」の大臣が沢山生まれてしまいます。今回の内閣改造でもあれだけ野党から揶揄された前財務大臣に替えて、農学部卒業で労働組合出身の城島国対委員長をもって来ました。金融財政の素人を財務大臣に据えて何をさせる気でしょう?前国対委員長に比べて幾らかそつなく国対委員長をこなしたからといって畑違いの、しかも世界的に金融問題が生じている時の財務大臣はあまりに荷が重いと思います。また就任僅か4ヶ月で「高齢なので次回の改造で辞任したい」と言った法務大臣の後釜に同じ74才を据えました。と言っていたら、新法相は不正献金問題やら暴力団との交際やら大騒ぎになっています。こんな人事ばかりしていると結局「官僚主導だから大臣なんか誰でも良いんだ」ということになってしまいます。誰が一番先に問責決議案を提出されるか賭けをしてみたい内閣ですね。私の予想は第1位は法務大臣、第2位は財務大臣、第3位は文部科学大臣です。
尖閣問題については色々な見方があって考えがまとまりませんが、それ以前の問題としてやはり中国という国は国家の仕組みに問題があるように思います。例えば今回党籍を剥奪された前重慶市トップの 薄熙来(ポーシーライ)氏については妻が裁判で不正に蓄財した4800億円の海外送金を認めています。地方の首長とはいえ、4800億円という不正蓄財はどのように行われたのかこれまでの裁判では一切明らかにされていません。我が国でも横領だとか賄賂だとかで多額の資産を作り上げた人もいますが数千億円という金額は想像も出来ません。巨額な不正蓄財をしたのが彼だけとは考えられません。多くの官吏が不正蓄財したお金を海外に送金し、子弟を海外に留学させていると言われています。いったい幾らのお金が不正蓄財されているのか想像も出来ません。またこのお金の出所もわかりません。多くの不正蓄財が賄賂や不当に安く入手した土地の売却によってなされたことは容易に想像出来ますが、巨額の賄賂を使ってもビジネスが成り立つことが不思議です。このような不正蓄財が出来る仕組みがあることが先進国ではない証なのではないでしょうか?マカオのカジノの今年の収益は400億ドルと予想されていますが、その70%が中国本土の人々によるものだそうです。そのうちどれだけの金額がきちんと稼いだお金なのか疑問です。
また次期総書記に予定されている習近平氏が尖閣国有化を「茶番」だとか、国連総会で外相が「日本が中国から盗んだ」等と発言したり、とても国家を代表する発言とは思えない感情的な下品な発言が続いています。思い返せば僅か40年前の文化大革命で1000万人近い人が虐殺され、20年前の天安門事件では公的発表では死者はゼロとなっていますが実際は2万人近い人が虐殺されたと報道されている国です。やはり10億人を超える人々を施政していくにはとてつもない強権力を行使しなければならず、そのためには民衆の不満を和らげるための多くのガス抜きが必要とされ、今回の官主導の反日運動もその一つと捉えられます。このような国に我が国が依存していると、レアアース問題のように中国の突然の裏切りにあった時に我が国がどのようになるのか考えておく必要があります。輸出全体に占める中国の割合は20%近いですから縁を切るには相当の覚悟が必要ですが想定はしておかなくてはなりません。
我が国では今回の国慶節にあたって中国人の観光客や買い物客が激減して困っている業者も多いようですが、私は声が大きくてマナーの悪い中国人観光客が少なくてホッとしています。大体日本に来る中国人のあの懐の豊かさにも疑問を抱きます。平均月収5万円の国の人々のお金の使い方とは到底思えません。一方、中国在住の日本人は大変な苦労をしているようです。過去にも中国で反日の動きはありましたが、今回はこれまでにないレベルのようです。

■携帯電話とタブレット■
携帯電話市場は9月21日に発売されたiPhone5の話しで持ちきりですが、まだ持っている人が少ないためにどのように素晴らしいのか全く実感が湧きません。私は申込日の9月14日には間に合わずauで15日に予約したのですが、10月6日になってやっとauから連絡があり、iPhone5を入手出来ました。何と言っても速さが圧巻です。3Gで繋いでも素晴らしい速さです。サクサクとネットサーフィン出来ます。重さもiPhone4に比べてずいぶん軽くなりました。画面は大きくなったはずですが、タブレットを使うことの多い私にはずいぶん小さく感じます。しかし多くの利用者が問題にしているのはインターフェース(差し込み口)の変更です。これまでiPhoneもiPodも充電もスピーカーへの接続も総て共通であの薄いプラグで行って来ましたが、iPhone5では変更されてしまいました。と言うことはこれまでの充電器はアタッチメントを使わなければ使用出来ないと言うことです。真っ青になっているのはオーディオメーカーだと思います。最近では多くのコンポやスピーカーがiPhoneやiPod用のドックを装備しています。それらが総てそのままでは使えなくなってしまいました。もちろんそれらもアタッチメント(品薄ですが)を使えば繋ぐことは出来ると思いますが、ダイレクトに繋げなくなったということは大きなマイナスです。今後発売されるiPodもインターフェースが変更されてしまうのでしょうか?これまでiPhoneやiPodを使ってきたユーザーにとっては大変ショッキングな変更だと思います。「ユーザーインターフェース」を常に第一に掲げてきたアップルのすることとは到底思えません。
私がauを選んだ理由はやはり電波の繋がりやすさとテザリング(携帯電話を無線ルーターとして利用すること)が出来ることでしたが、その後ソフトバンクが来年1月15日からのテザリング提供を発表して追撃に出て来ました。それでもその時点では繋がりやすさではまだまだau優位だと思っていたのですが、10月1日にソフトバンクが現時点の時価総額の3倍という高値でイー・アクセスを買収すると共にテザリング開始を12月に早めることを発表しました。これでソフトバンクは4GであるLTEの1.7ギガヘルツ帯の周波数も手に入れることになり、iPhone5の繋がりやすさの争いの勝負が見えなくなって来ました。これまでプラチナバンドと呼ばれた900メガヘルツ帯の周波数に関しては大々的なテレビCMにも関わらず「ちっとも繋がるようにならない」という声が多く聞かれましたが、今後はソフトバンクが最も多くの周波数を割り当てられることになりかなり期待出来るようになります。但し、幾ら割り当てられる周波数が多くてもソフトバンクの場合にはそもそも「基地局の数が少な過ぎる」との指摘があり、この点が解消されないと巻き返しは難しいかも知れません。
ところでタブレット戦線も激烈を極めています。直近の大きな話題はグーグルのタブレットの「Nexus7」です。価格が何と19,800円です。7インチのディスプレイで重量は340グラム、9.7インチで660グラムのiPadよりもずいぶん軽くなります。iPadは確かに素晴らしいマシンですが常時持って歩くにはちょっと重すぎます。半分近い重量のNexus7は何とも魅力的です。バッテリーの持ち時間が10時間のiPadに比べると8時間とちょっと短い気がしますが何とか1日は持ちそうです。しかも最近はスマートフォンの充電もあちらこちらで出来るようになりましたから、外出先で充電も可能だと思います。またNexus7の大きな特徴はWi-Fi(無線LANによるインターネット接続)モデルしか用意されていないということです。世の中の多くの人々はどこでも使いたいということでWi-Fi+3Gモデルを購入される方が殆どですが、今後はWi-Fi専用モデルの発売が多くなると思います。今発売されている殆どの携帯電話はテザリング機能を搭載しておりルーターとして使用出来ますので常にWi-Fi 環境を構築出来るようになりました(テザリング機能を使うとバッテリーの消耗が異常に進むようですが)。小型のルーターも多くなって来ました。何と言ってもWi-Fi専用モデルでは通信費を一切気にする必要がありません。無料のWi-Fiスポットも続々増えて来ています。これからは殆どのタブレットがWi-Fi専用モデルになっていくような気がします。ただ海外のホテルに泊まるとインターネット接続料金を請求されるのに辟易としてしまいます。その料金も平均2,000円ほどします。最近ではWi-Fi料金まで考慮しないとホテル代も高いか安いか判断出来なくなって来ました。またホテルによってはまだ有線LANしか装備していないところも有り、海外に行く時にはルーターなり、最近よく見かけるようになった有線LANのケーブルを繋いで無線LANに変換する機器を持ち歩く必要があります。
ところで私は軽さが魅力の「MEDIAS TAB」を購入しました。まだ9月20日に発売されたばかりですが7インチのディスプレイで重量は何と240グラムと世界最軽量です。みっともなくて利用する人はいないと思いますがタブレットのくせに通話も出来ます。手の平よりちょっと大きいぐらいですから、ギリギリですが背広の内ポケットに入れることも出来ます(写真をご覧下さい)。この大きさと重量ならば常時持ち歩くことも可能だと思います。私はゲームをしないので7インチのディスプレイで十分なのかどうかわかりませんが、スマホでゲームをやっている人も沢山いるのですからこの大きさで十分なのかも知れません。最近「スマホかタブレットか?」という議論がなされるようになりましたが、来年2月に発売されると噂されるサムスンの「GALAXY S4」は画面サイズが何と5.5インチと噂されていますから、サイズ的には殆ど「小型タブレット」という感じです。5.5インチのスマホならば耳にあてて通話していてもおかしくないけれど、7インチのタブレットで電話しているとみんなに笑われるというのも妙な話しです。今後はスマホかタブレットか判断出来ないような機器が続々と発売されて来ると思います。
ところで噂のiPadミニは10月17日発表の噂が出ています。現時点では大きさも重さも全くわかりませんが、あの使いやすいインターフェースは魅力です。但し今後発売されるモデルはGoogle Maps見られないとかYouTubeが見られるソフトが搭載されないなどグーグル離れが進むと予想されます。もちろん新たにアプリをダウンロードすれば済む話しかも知れませんがユーザーとしては気になります。これからは世の中の人々はアップル派とグーグル派と大きく二分されることになるかも知れません。様々な面でアップルは魅力的ですが、数の上では圧倒的にグーグルが有利です。

■映画■
先月のメッセージでも書いた「最強の2人」は本当に素晴らしい映画でした。是非ともご覧になることをお薦めします。シンガポールへの機内で映画を3本見ましたが、1月に日本公開予定の宇宙刑務所での人質奪還作戦の「LOCKOUT」という映画はまあまあでした。機内ではレッドクリフとテルマエ・ロマエを見ている人が多かったですね。11月は「のぼうの城」と「北のカナリアたち」に期待します。

■快挙!■
10月7日という日は日本人にとって素晴らしい1日になりました。テニスの錦織圭選手が日本人として初めてジャパンオープンに勝ち、小林可夢偉選手がF1の日本グランプリで3位に入賞しました。残念だったのは、純粋な日本人ではありませんが(笑)三冠馬オルフェーブルがフランスの凱旋門賞で惜敗して二位になったことです。スポーツ新聞も8日の1面を何にするかで相当迷ったようで、錦織選手が2紙、小林可夢偉選手2紙、オルフェーブル3紙という感じでしたね。オルフェーブルも4コーナーを回ってからの仕掛けであっという間に他の馬を後方に追いやって圧勝かと思いましたが、ちょっと仕掛けが早かったのか、最後の最後で抜かれてしまいました。結果は2着に終わりましたが、英国やフランスのダービー馬に7馬身もの差をつけてその強さを世界に見せつけました。
小林可夢偉選手にとっては初めての表彰台ですが、その舞台が何と今年50周年を迎えた鈴鹿サーキットであるというのも「持ってるな」と感じさせます。特に最後の最後までジェンソン・バトンに追い上げられながらの入賞ですから、本当に価値のある素晴らしい入賞でした。それにしても日本選手達の母国での素晴らしい活躍でした。
と言っていたら8日の夜にはiPS細胞の研究者の京都大学の山中教授のノーベル賞受賞のニュースが飛び込んで来ました。山中教授の場合には何と50才という若い年齢での受賞です(でも利根川進さんは48才で受賞しているんですね)。しかも最初の発見から僅か6年での受賞です。これまでのノーベル賞というと過去の業績に対して贈られることが殆どでしたが、iPS細胞の研究のように日進月歩の研究が進んでいる分野からの受賞は珍しく喜ばしいことだと思います。現在研究の真っ最中の研究者にノーベル賞が贈られることは今後の研究に大きく寄与すると思います。世界中のiPS細胞の実用化を待っている多くの患者さんにとっても朗報です。これまでの山中教授の発言で印象深かったのは「私達はこの成果を独占するために特許申請しているのではなく、誰でも使えるようにするために(誰にも独占させないために)特許申請しているんです」という言葉です。どこかの国の人に聞かせてあげたい言葉です。
締め切りぎりぎりまでノーベル賞文学賞の発表を待っていましたが村上春樹氏はダメでした。残念ですが来年も大本命です。
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