■またも政局■

 何ともドタバタしている自民党の総裁選挙と民主党の代表選挙です。野田総理の対抗馬としてもてはやされた細野原発担当大臣はあっという間に葬り去られてしまいました。確かに誠実そうではありますが、これまでの総ての行動に問題が無かったわけではありません。ただ、傷を負っていない「選挙の顔」としては良い選択だったとは思います。しかし、周りから持ち上げられその気になって、ベテランに諭されて身を引いてしまうような弱さの人が総理にならなくて良かったと思います。

 そして9月10日、谷垣自民党総裁が突然総裁選に出馬しないことを表明しました。おそらく派閥の長である古賀氏にはしごを外され、森元総理の支持も撤回され、20人の推薦議員を集めるのにも苦労する状況で、とても勝てるとは思えなかったのだと思います。ただ出馬断念にあたって「執行部から二人立候補するのはよくないだろうと考えた」という理由では何が何だかわかりません。同じ弁護士でも橋下氏とはずいぶん歯切れが違うなと感じました。しかし谷垣さんって三党合意批判を盛り込んだ自公以外の野党の提出した野田総理の問責決議案になんで賛成してしまったんでしょうね?完全な自己矛盾です。

 でもこれで当選に近づいた石原幹事長も筋は通っていないと思います。総裁を支える幹事長の立場にありながら総裁の再選に異議を唱えるというのは組織としてあり得ないと思います。「無難な選択」ということで今回多分総裁には選ばれるのでしょうが、総理の器とは到底思えません。なお問責決議案に賛成した自己矛盾については石原幹事長も執行部として同罪です。石破氏もかなり票を集めそうですが、あの目つきとねちっこいしゃべり方は勘弁です。林芳正氏は論客で私も期待する1人ですが票集めは難しそうです。

 しかし、これで野田総理と谷垣総裁が交わした「近いうちに衆議院解散」の約束は白紙になる可能性が高くなって来ました。輿石幹事長の思うつぼです。巷では11月選挙と言われていますが、このまま行くと選挙は来年夏の衆参同日選挙になるような気がします。そうなれば久しぶりに2年近く務めた首相ということになります。

 それにしても民主党の代表も自民党の総裁も誰に決まってもたいした顔ではありません。維新の会にしても橋下代表以外は無名か、過去に一度はもてはやされたけれども、その後行き場を失った人ばかりです。今回集まった国会議員にしても主義主張は様々で、党としての体をなしていません。橋下氏もそれほどのことを言っているわけではありません。怒るべき時に怒り、謝るべき時に謝っているだけです。後は「地方分権」一辺倒ですが、国政に呆れて、何かと問題視される官僚主導に辟易としている国民からは期待感が高まります。何と言っても「言いたいことを言う」「信念を曲げない」政治家を国民は求めています。その意味では橋下氏は大人気ですが、ただそれだけです。「日本維新の会」は次の選挙では大勝ちするかも知れませんが、いずれ民主党と同様に選挙民の期待を裏切ることは間違いありません。いくらなんでも橋下氏が日本全体のリーダーの器とは思えません。



■還暦■

 先日還暦を迎えました。赤いフェラーリは残念ながら届きませんでしたが、赤いお花を沢山頂きました。「還暦」とは十干と十二支の組み合わせが60年で一回りすることから「還暦」というのだそうですが、よく「赤ちゃん還り」とか言われますので、これからは子どものように自由奔放に生きて行けたらと思います。とは言え、ある意味人生がリセットされるわけですから「第二の人生」という立場で今後の人生を考えてみたいと思います。

 なかなかこれまでの人生の延長上でしか物事は考えられないとは思いますが色々考えを巡らせてみたいと思います。ただちょっと心配なのは年を取るに従ってよりアグレッシブになっているような気がします。「生き急ぎ」というのでしょうか、未体験のことに積極的になる気持ちがどんどん強くなっています。後述のAKB48のコンサート一つをとっても、60才でAKBのコンサートに自ら足を運ぶ人間がどれくらいいることでしょう?下手をすればただの「変わり者」です。あまり、何でもかんでも手を出しているのもどうかと思いますので、そろそろ「老後の楽しみ」を決め打ちして行動していくことも必要だと思います。

 またいよいよ年金も受け取れるようになりました。企業年金連合会から年金基金の請求書の用紙が届きました。いよいよ「年金受給者」です。今回は新卒で入社した野村證券で支払った日本証券業協会の年金基金ですが、これから国民年金の受け取りの手続きも進めます。しかし健康保険証の色でも変わったらちょっと落ち込むでしょうね。

 でも映画が千円で見られるようになったのは嬉しいですが、何となく申し訳ない気持ちです。これからは一生懸命シニアの特典を探すことにします。と言っていたらエアードゥやスカイネットアジア航空ではシニア割引を実施していました。JALやANAは残念ながらシニア割引は65才からだそうです。これからは電車に乗ったら優先席に目が行くかも知れません。




■またも有名人のスキャンダル■

 日本IBMの大歳最高顧問が盗撮で警察の事情聴取を受けました。逃亡の恐れが無く、盗撮を認めているため、逮捕には至らず書類送検されるそうですが、なにしろビックリです。日本IBMの社長、会長を経て最高顧問に就任し、幾つもの大企業の社外取締役や様々な団体の役員も勤めていた人ですから、その影響は大変なものです。

 しかし日刊ゲンダイで溝口敦さんがこの事件の報道について批判していましたが、私も全く同意見で、いくら何でもマスコミは大騒ぎし過ぎです。確かに問題行為だったとは思いますが、いくら有名人だからといって迷惑防止条例違反という軽犯罪でこれまで築き上げて来たビジネスマンとしての人生を総て失わせてしまうのもどうかと思います。これまでにも退職寸前の公務員が些細な万引きで懲戒免職になるような事件も報道されています。地位も身分も無いような人の場合には全く問題にされないのに、有名人であったり、ある程度の地位にある人がこのような事件を起こすと大々的に報道されてしまい、名誉が地に落ちたり、人生を棒に振るようなことになるのはあまりに気の毒です。

 「魔が差した」という言葉があります。ちょうどその時精神的に不安定な状況だったのかも知れません。精神状態が不安定な時に盗撮は無いかも知れませんが、うっかりレジで精算せずに商品を持ち帰ってしまうことは誰にでもあり得ると思います。そんなことをするはずの無い人がやってしまった行為をただとがめ立てするのではなく、なぜそんな行動をとってしまったのかを考えてあげる寛容な姿勢も必要だと思います。

 有名人だからと言ってかばいだてするのも困りますが、些細なことで大騒ぎするのも止めて欲しいものです。溝口氏も言っていますが、法の番人である警察官の犯罪の方が遙かに大きく問題視して取り上げられるべきだと思います。またマスコミ人の破廉恥罪をもっと大きく取り上げて欲しいと思います。

 一方、おそらく週刊新潮の記事を苦にしての松下忠洋金融担当大臣の自殺はどのように考えればよいのでしょう。記事を読むと「プライドの高い官僚出身の政治家としてはこれは耐えられないだろうなあ」と感じます。相手に不誠実さを感じさせる態度で愛人を怒らせると、女性はなりふり構わぬ反撃に出るんですね。しかしマスコミの記事が本当に人の死を招いたかと思うと何とも言えないやるせない気分です。しかも自殺が発売直前だったために、記事は何も修正されずに掲載されてしまいました。お気の毒です。

 しかし今回の件では「世にも恐ろしき者は女性」の感を強くしました。昔ベテランの公認会計士の先生が上場準備中の社長に「社長、女性がいるのは構いませんが、上場するまでは別れないで下さいね」と言っていたのを思い出します。(この話はずいぶん前にも書きました)



■金相場沸騰■

 この1か月で金とプラチナの価格が高騰しました。金は5か月ぶりの1オンス1700ドル突破です。要因としては米国の金融緩和期待です。原油価格も上昇しています。欧米の景気回復が鈍いということで金価格と価格が乖離していたプラチナも高騰しています。プラチナの価格は7月には3800円を割り込むまで下落しましたが、現在は4400円を上回る価格まで上昇して来ました。ジョン・ポールソンやショージ・ソロスの金買い増しのニュースばかりでなく、大統領候補のロムニー氏が金本位制を検討する委員会の設置を表明したこともあって、今後の金価格の動きから目を離せません。しかし今回の貴金属の上昇は恐慌時に備えてのものではなく金融緩和による金余りを期待してのものですから、QE3等の米国の金融緩和政策が見送られることになれば価格は下落するかも知れません。今回の上昇は構造的なものではなく、一時的な投機の動きによるものですから、金の現物をお持ちの方は短期的には利食っておいた方が良いと思います。相場的には「つなぎ売り」ですね。

 なお貴金属の売買は消費税の課税対象ですから、買う時にも売る時にも消費税が課せされます。現在の消費税が5%の時に金の地金を購入して消費税が10%になってから売却すればそれだけで約5%儲かることになります。消費税の増税に関して理論的に儲かる数少ない商品です。また金は国際価格に連動していますから、消費税増税直前に差益狙いで値上がりすることはあり得ません。税率アップ直前に判断すれば良いと思います。こう言ったからといって、私が消費税の増税を認めたわけではありません。消費税率引き上げには経済成長の頸木がかかっていますから、今後の経済見通しを勘案すれば、厳密に条件を適用すれば消費税率は上げられないはずです。今度の選挙が楽しみです。



■エンターテイメント■

・スターウォーズコンサート

 変わったコンサートに行って来ました。「スターウォーズinコンサート」と言って全6作の名場面と重ね合わせながらオーケストラが名曲を演奏していきます。2009年から2010年にかけて世界中で175万人以上の人が会場に足を運んだそうです。1978年に公開され大ヒットしたシリーズですが、シリーズ4作目の「エピソード4新たなる希望」が第1作として公開されたため、ストーリーがごちゃごちゃになって混乱された方も多いと思います。コンサート当日の壇上でのナレーションはアンソニー・ダニエルズと言ってあのC−3POの中に入っていた人です。それもあって会場は臨場感でいっぱいでとてもコンサート形式のイベントとは思えない盛り上がりでした。しかし世の中にスターウォーズファンがこんなに沢山いるとは思いませんでした。しかもその年齢層の広いことにはビックリしました。

・行って来ましたAKB48

 AKB48の東京ドームコンサートに行って来ました。前田敦子卒業前日の最後の大舞台です。コンサートの最後は涙、涙で大変でした。やはりAKB48は一つの文化ですね。

 しかし4万8千人の観客って凄いですね。その声というか、雄叫びというかわかりませんが、ドーム中に「あっちゃーん」の声が渦巻いています。普段ならばお気に入りのメンバーの名前を好き勝手に叫んでいるのでしょうが、今回ばかりは前田敦子一色です。しかも一人が最低2本のペンライトを中には巨大なペンライトを持っている人もいてその華やかなこと華やかなこと。観客はと見ればやはり若い男性が圧倒的に多かったです。コンサート会場で男子トイレの方が女子トイレよりも行列になっている光景を初めて見ました。しかし皆さんいったいどうやってあのチケットを手に入れたのでしょう?直前のネットオークションでは1枚6800円のチケットが5万円近くまで値上がりしていました。もちろん通常販売枠というのはあるのですから、必ず誰かが購入出来るとは思うのですが、ネット上であれだけ多くの売り物があるのを見ると色々裏技があるような気がします。

 しかし今後のAKB48の主役は渡辺麻友と松井珠理奈ですね。その取り上げられ方で良くわかります。大島優子よりも遙かに大きく画面に登場していました。高橋みなみと篠田麻里子は別格、ちょっと影が薄かったのが柏木由紀と板野友美でした。でもこういう若い人向けのコンサートで60才の男はどう振る舞ってよいか困ってしまいます。若い人達と同じに立ち上がってペンライトを振り回すのもどうかと思うし、孫についてきたみたいな顔をしてずっと座ってしらけた振りをしているのもどうかと思います。やはり加山雄三や森山良子のコンサートの方が居心地が良いですよね。

・宝塚

 生まれて初めて宝塚の公演を見ました。月組公演の「ロミオとジュリエット」です。しかし宝塚って何て表現したら良いのでしょう?壮大な学芸会とでも言いましょうか、何故あれほど多くの人がこれだけの長い年月、夢中になれるのか私にはわかりません。ただ、華やかな舞台に夢中になっていると、出演者が全員女性であることを忘れてしまいます。

 しかし凄いのはフィナーレで、あのクジャクのような大きな羽を付けて主役が登場して挨拶します。最後には名物のレビューがあります。「もう一度見に行くか?」と訊かれたら「フィナーレだけならYES」と答えます。

・映画

 海猿はまだ2回しか見ていませんが、何回見ても飽きません。但し前半はつまらない場面が続くので、開始から25分ぐらい経過してから入場すると、ちょうどジャンボ機のトラブルが発生するシーンで、その後はずーっと楽しめます。どんでん返しもだんだん凝ってきました。

 アベンジャーズも見ましたが「日本よ、これが映画だ」など言うほどのものではありません。これが全米歴代No.1と言われてもそうは思えません。それよりも素晴らしいと思うのは「最強の二人」です。題名から受ける印象は「アベンジャーズ」みたいですが、中身はおよそ似ても似つかないヒューマン映画です。まだ予告編しか見ていないのですが、評判は上々です。

 それに比べて以前からお話していた「踊る大捜査線THE FINAL新たなる希望」は本当に期待外れで、直前に放映されたテレビスペシャルの方が面白かったと思います。しかもテレビスペシャルを見ていないと話が通じない部分があります。しかし「本当にこれが最後?」という感じです。私はこれで終わらずに続編が作られるような気がします。



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