■為替はどうなる?■

 ドル相場は短期的には円高で、その後円安となる見方が多いようです。80円台には円安のトレンドを見込んで相当量の円の売り物が控えているようで、もしここで急激な円高になると、損切りの買い戻しが行われて、瞬間的に急激に円高が進むことが考えられます。考え方によってはそこが絶好の円の売り場になるとも考えられます。

 元財務官僚の高橋洋一氏は「円を刷れば円安になる」と単純に為替のメカニズムを説明しています。高橋氏の説明は明快です。「日本の貨幣流通量はおよそ140兆円、それに対して米国は2兆ドル、これで計算すると1ドル70円になる。日本の貨幣流通量を200兆円にすれば自然に1ドル100円になる。」日銀はこのような意見があることを十分承知しているのでしょうが、インフレを始めとする金融緩和の副作用を気にして積極的な金融緩和に前向きではありません。確かに金融緩和を行えば一時的には円安になるでしょうが、それで一気に物事が前に進むわけではありません。国債やETFを日銀が大量に買い入れれば市場を混乱させますし、買い入れた有価証券が値下がりすれば、日銀の体力も失われ国庫からの補填が必要になります。ただこのままでは相対評価による円高がいつまでも持続し、景気回復のきっかけがいつになっても生まれません。確かに我が国の輸出比率は十数%かも知れませんが、輸出産業が経済を牽引している側面が大きいので、やはり為替は大きな景気回復の起爆剤となり得ます。確かにギャンブルですが今のところ金融緩和以外にカンフル剤は見当たりません。

 一方、為替を円安にするための量的緩和に対しては反対意見もあります。JPモルガン・チェースの佐々木融氏は「量的緩和をしても必ずしも円高にはならない。過去10年間、日銀が市場に供給した資金量と円相場の関係は非常に弱い。」と述べています。私が見かけた数少ない貨幣流通量と為替の関係を否定した意見です。

 でも今回のフランスの大統領選とギリシャの国会議員選挙結果と為替との関係は非常にわかりやすかったですね。結果が出る直前にFXでユーロを売って小遣い稼ぎした投資家も多かったのではないでしょうか?ただユーロ防衛の旗頭であったサルコジ氏が敗れたことでユーロ危機の危険性が高まりました。今後急激にユーロ危機が解消することはないでしょう。それどころか何かのきっかけで一時的にユーロが暴落する可能性の方が高いと思います。

 ギリシャでは連立政権が組めず再選挙になりそうです。ここしばらくギリシャに関してはECB等の救済の話は出てくるかも知れませんが、ギリシャ国内から良い情報が出てくる可能性はありません。そうなるとユーロに関しては潜在的な悪材料しかありませんから、当分ユーロが高くなることはなさそうです。

 円ドル相場も2月の日銀の金融緩和をきっかけに円安トレンドが確定かと思ったら、ちょっとした米国の雇用統計の発表をきっかけにまたぞろ円高になって来ました。1ドル78円を割ると為替介入があるのでは、との憶測から積極的に78円台まで円を買う動きはありませんが、と言って80円台になるとすぐまた79円台まで買い進まれます。勢いとしては円高の方が強い感じです。ただトレンドとしては円高はピークを打ったようですし、単細胞の財務大臣がいる限り、今後1ドル75円を切るような円高は考えられませんから、80円割れのドルを買って長期に保有する投資スタンスが一番無難なように感じます。

 また、FXをやるのならサイバーエージェントFXのようにいざとなったら本当に外貨に交換出来るFXの方が使い道が広がって役に立つのではないでしょうか?もし日本に大災害が起きた時のヘッジとして外貨取引を考えている人にとっては意味があると思います。また海外でドルを使う予定がある人にはもっと有益でしょう。海外旅行ではホテル代の支払いにはクレジットカードを使われる方が多いと思いますが、私の経験ではどうもカードの支払いに使われる為替相場が必ずしも当日の相場がストレートに反映されていないような気がします。カードの支払い明細書に示される為替レートはいつも当日の相場より割高な感じがします。ですから最近では円高時に交換した外貨で支払うことが多くなりました。

 また単純に外貨に交換したい場合にはシティバンクでゴールド口座を持っていれば一日5千ドルまでは安い手数料で交換することが出来ます。少額でも空港の銀行や巷の都市銀で高額な手数料で外貨に交換するのはもう止めましょう。それぐらいなら海外のATMでクレジットカードを使ってキャッシングした方が遙かにお得です。



■小沢裁判継続■

 4月26日(木)に小沢氏に対して無罪判決が出ました。もしこれが先に読まれていたら10人中9人が「有罪」と思えるような判決文でしたが、最終的な有罪の決め手に欠けていたので「無罪」となりました。私は4月末に野田首相が訪米を予定していたので、てっきり野田首相に「小沢氏有罪」の事前情報が入っていたので、安心して訪米日程を決めたのかと思っていましたが、この予想は見事に外れてしまいました。そして5月10日に検察官役の指定弁護士が控訴を断念して「無罪」が確定しました。と書こうとしていたら、何と9日の日に指定弁護士が控訴を決定しました。

 判決文の内容から「疑わしきは罰せず」の判決であって、必ずしも完全無罪となったわけではない、という意見も多かったようでしたが、最近ネット上に流出した検察審査会に出された「捜査報告書」が虚偽だらけであったので、これが無ければそもそも小沢氏は起訴されないで済んでしまった可能性が非常に高かったわけです。それでもあえて控訴したのは判決文の内容と判決の間に法律家としてどうしても納得出来ないものがあったからだと思いますが、これでもし2審も無罪判決が出たらどう責任を取るのでしょう?

 しかしこれでまた日本の政治は停滞することになります。小沢元代表が無罪確定を受けて積極的に行動していれば、どういう結果になるかはわかりませんが、今の政治の閉塞状態から解放されることだけは期待出来たと思いますが、生殺し状態が続くことになってしまいました。このまま衆議院選挙に突入すれば民主党は惨敗どころか大惨敗になることは間違いありません。

 また4月26日の判決後すぐに輿石幹事長が連休明けにも党員資格停止処分を解除すると明言したので、これには解除に大反対の前原政調会長も「日本は三審制なので、まだ無罪が確定したわけではない」といったコメントを出すのが精一杯でした。今回の控訴を受けてまた前原政調会長が元気になることは間違いありません。しかし控訴期限の2日前に党員資格停止を解除したのはやはりおかしいですよね。これこそ何らかの「政治的思惑」だと思います。




■首相官邸訪問■

 税理士会のイベントで首相官邸と国会議事堂を見学?してきました。首相官邸は基本的には見学は認められていないので、今回は官房副長官に面会というかたちで首相官邸の中を見学?させてもらいました。東京都の小学生は必ず国会見学がイベントとして組み込まれていますので国会議事堂を見学されたことがある方は多いと思いますが、首相官邸の中に入れるのは極めて珍しいことです。よく「総理!」と記者達が声をかける通路や閣僚が記念撮影する階段も見てきました。テレビでお馴染みの記者会見室にも入ることが出来てご覧のようなシーンの記念撮影も出来ました。記者会見室の垂れ幕には濃いブルーとワインレッドと薄いブルーの3色あって、濃いブルーとワインレッドは首相専用だそうです。ですから殆どの記者会見は官房長官が行いますので、通常は薄いブルーの垂れ幕となっているそうです。それとビックリしたのは、旧首相官邸は曳家されて、現官邸の南側に現存していることです。しかしあんな風格のある建物を曳いて動かすことが出来るとは本当にビックリです。

 国会議事堂は過去にも見学したことがあったので特に期待はしていなかったのですが、今回は参議院の見学だったので、色々面白い物も見ることが出来ました。備品についても貴族院時代の備品があったり、議場の天皇陛下の玉座を見たり、なかなか興味深い見学でした。

                           〈首相官邸記者会見室〉

                                   〈参議院見学室〉



■お得な航空系カード■

 日経トレンディの最新号でJALカードとANAカードの比較を行っていますが、最近最も旬なカードは「ビックカメラJMB WAONカード」です。このカードは買い物でJALのマイルを貯めようと思っている人には大変お得になります。このカードではビックポイント10ポイントでJALのマイルが3マイル貯まります。ビックカメラでは10%ポイント還元の商品が多いですが、例えば1万円の買い物をした時に1000ポイントビックポイントが貯まりますが、これが300マイルになります。1万円の買い物で300マイルというと通常の3倍もマイルが貯まることになり、大変お得です。それどころかこのカードには裏技があって、JALのクレジットカードからこの「ビックカメラJMB WAONカード」にチャージすると100円につき1マイル獲得出来ます。そしてこのWAONを利用して買い物をすると200円につき1マイル貯めることが出来ます。この買い物はビックカメラ以外の買い物でも利用できます。これらを単純に合計すると1万円の買い物で450マイルも貯まることになります。これほどの恩典のあるカードは他にありません。久々のヒット商品です。来年の夏には私の事務所の向かいにビックカメラがオープンして頻繁に利用することになると思うので私はまずこのカードを作ろうと思っています。但し、エディの裏技が続々廃止されたように、このチャージのマイルもどれぐらいまで続くか少々疑問です。

 ANAはANAJCBカードの恩典がどんどん低くなってしまって、今だとANAアメックスカードが一番お得かも知れませんが、「ビックカメラJMB WAONカード」には到底及びません。日経トレンディでも東京メトロに乗車してマイルが貯まるANAの「ソラチカカード」を紹介していますが、けち臭くて全く問題外です。



■D1グランプリ■

 4月14日にお台場で開催された「D1グランプリ」を見に行って来ました。「D1グランプリ」とは、車のドリフトを争う競技です。「ドリフト」と言ってもおわかりにならない方が多いと思いますが、これはコーナーで車を意識的に横滑りさせて走らせる技術です。タイヤが白煙を上げる中、車が横滑りしていく姿は大変迫力のあるものですが、最近になってこれを競う競技が始まりました。それが「D1グランプリです」4月14日と15日にお台場の特設サーキットで開催されました。私は14日に行きましたが、あいにくこの日は氷雨がザアザア降って散々な天気でした。路面も滑りやすくなってしまってクラッシュ続出です。路面が濡れていますから、ドリフトしても白煙も上がらず迫力不足でした。YouTubeなどで2台併走してドリフトする映像は本当に素晴らしいので是非ご覧下さい。

 今回は残念な「D1グランプリ」になってしまいましたが、来年も必ず見に行きたいと思っています。但しお台場ではあまりにコースが狭すぎて高速コーナーのドリフトが楽しめないので、次回はセントレアの特別会場に見に行きたいと思います。またイベントも楽しいですが、駐車場に停められている車を見ていると暴走族のような改造車が多く、こちらも見方によっては楽しめます。

       



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