

■放射能汚染の問題■
年初から中部大学の武田教授が「セシウムの値が年末年始になって急に上昇したので注意が必要だ」と警鐘を鳴らしていましたが、結局焼却灰と風向きの関係か復旧工事による一時的な上昇だったようです。しかしどうも福島第一原発の4号機は安心出来ません。海外の原発の専門家も一番気にしているのは4号機のようです。いくら使用済みとは言え、1500本以上の燃料棒が貯蔵されています。燃料プールに破損でも起きたらとんでもないことになります。一応警戒が必要です。2号機の格納容器の温度が上がったとの報道もあります。やはりマスクは常に携帯が必要です。それと冷温停止状態を宣言した人には謝ってもらわないとなりませんね。
1月15日にNHKスペシャルで原発事故に関わる放射能の飛散状況を報道していましたが、予想外だったのは北関東の沼や池、それと東京の河川の放射性物質の量です。結論から言えば、取材された群馬県の赤城大沼は30年間はワカサギ釣りを始めとした漁は出来ないでしょう。東京でも荒川と江戸川の河口や流域でも非常に高いセシウム値が検出され、子供の川遊びに関しては絶望的です。葛西臨海公園周辺の荒川や旧江戸川河口ではもう子供を遊ばせることは出来ません。荒川と江戸川の河口の放射能濃度が最も高くなるのは2年以上先になるそうです。東京湾のハゼ釣りも絶望的です。私が生きている間にもう東京湾で釣りも出来ないのかと思うと、寂しさを超えて、東京電力に対する怒りが沸いてきます。
海の汚染も相当深刻なようで、あまり表には出て来ませんが関東以北の魚については注意が必要です。海底で生息するヒラメやカレイといった魚が危険性が高いのは誰でもわかることですが、各種のデータを見てみると、マダラやアジ、そしてカツオの値が高いのに驚かされます。相変わらず宮城福島沖で捕れた魚を他県で水揚げしているケースも多いようなので、関西や九州で捕れた魚でないと安心は出来ません。
と言っていたら東京のスーパーで売られていた栃木県産のシイタケから基準値以上の放射性物質が測定されたそうです。ただシイタケの場合には震災後に原木が福島県から持ち出されたケースも多いようなので、「どこ産」と言われても、本当にそこで以前から栽培されていたかどうかはっきりしません。福島のシイタケの原木が大阪にまで運ばれた例もあるようです。こうやって私達は少しずつ内部被曝を重ねていくわけです。
今年4月から食品に含まれる放射性物質の基準値が引き下げられますが、それにしても「検出せず」との違いはあまりに大きく世の中のお母さん達は気持ちの休まることはありません。

■消費税増税論議■
消費税の増税論議が真っ盛りです。岡田さんが副総理になった途端にこれまでの10%への増税論が「それでは足りない、さらに7%」などと将来の消費税率がどんどんアップしていきます。それが試算で明らかになると急に「誤解を招きかねないから公表しない」と言い出しました。本当に食えない政党です。自民党に比べてもう少し誠実な政治家の集まりかと思ったら全く体質は変わりません。目先の非難を逃れることしか考えていません。と言っていたら藤村官房長官が3月末の消費税増税法案前に年金財源試算を公表すると記者会見で発表しました。今度こそ取り消さないでしょうが、本当に民主党執行部は迷走状態です。と言っていたらその日の夕方には公表に関してトーンダウンしました。日経では「撤回」なっています。まさに迷走状態です。と言っていたら、2月6日になって「公表する」と言い出しました。「隠蔽体質だ!」と野党に責められたのがよほど堪えたようです。しかしあまり民主党と政府の方針がコロコロ変わるものですから、このメッセージも「と言っていたら・・・」という用語だらけになってしまいました。
社会保障と税の一体改革にしてもTPP参加にしても野田総理からは政治家としての信念は全く感じられません。説明を聞いても全く説得力がありません。大した信念も無いのに何故総裁選に立候補したのでしょう?そんなに総理大臣をやりたかったのでしょうか?これでは「無能総理」としての地位を確たるものにしてしまいます。ちょっと考えれば最低年金7万円どころか、現状の社会保障と年金水準を維持して財政再建を増税でやろうとすれば消費税率を20%以上にしなければならないことは誰にでもわかります。それをきちんと説明しないで目先で細かい対応をしようとするから国民の信頼も得られないし、幾らでも野党の追及する材料を提供してしまうのです。でも財源を総て消費税に頼るのは本当に危険です。そもそも消費税率を1%上げると2兆円税収が増えるというロジックがいつまでも通用するわけではありません。消費税率が上がれば消費が減るはずです。例えば企業が商品を値上げして粗利率が上がっても売上が減れば粗利は増えません。財源が足りなければ幾らでも消費税率を上げればいいという錯覚の中で増税論議をしているような気がします。しかし社会保障に関して将来不安があるようでは経済は成長しません。日本で余裕があるのは預金が沢山あるお年寄りだけです。「デフレの正体」で藻谷浩介氏が高齢者の資産を若者に回して消費に繋げるてっとり早い方法は「オレオレ詐欺だ」と書いていますが、何かそれに近い合法的な仕組みを考えなくては日本の需給ギャップは解消しません。ただそんなドラスチックな政策は民主党には絶対出来ません。
一方自民党の谷垣総裁って本当に乱世に向かない政治家ですね。党首討論でも代表質問でも一生懸命民主党を責めるのですが、迫力が足りません。やはり平時の与党政治家なんでしょう。人柄が良すぎて怒ったふりをしても迫力がありません。タレントで言えば、えなりかずきや八千草薫がいくら怒っても誰も怖がらないという感じでしょうか。
最も私が恐れるのは、良くも悪くも何も決着しないで、時が過ぎゆくことです。消費税増税論議と普天間基地移設問題は決着の見通しがありません。選挙制度の改革も見送りが決まりました。公務員給与の削減も議員定数の削減もまだ議論も始まりません。総ての法案、政策が棚上げ、持ち越し、見送りのオンパレードです。このままで行くと来年夏の衆議院選挙まで何も決まらないんじゃないでしょうか。これでは6重苦(円高、高い法人税、貿易自由化の遅れ、製造業への派遣禁止等の労働規制、厳しい環境規制、地震による電力不足)にあえぐ輸出製造業はたまらないでしょうね。

■4年で70%■
最近皆さんお馴染みの用語ですね。1月中旬に突然読売新聞が一面で報じたために、あっという間に首都圏の話題がこれ一色になってしまいました。防災用品の売り上げが3〜5倍になったそうです。マスコミは何も報道しませんでしたが、東大の地震研のこの発表って実は昨年の9月に行われていたんですね。先月もメッセージでマスコミ批判をしましたが、私が言いたいのはマスコミのこういうところなんです。国のスタンスとしては首都圏直下型地震の起こる確率は地震調査研究推進本部が発表した「30年以内に70%」でした。これと全く異なる権威のある見解が昨年の9月に発表されていたのに、「お上には楯突かない」立場の大マスコミは無視を決め込んでいたわけです。
是非皆さん大マスコミに騙されないために牧野洋氏の「官報複合体」という本と、テレビでお馴染みの大谷昭宏氏と藤井誠二氏の「権力にダマされないための事件ニュースの見方」という本をお読み下さい。いかに私達が真実を知らされていないかがよくわかります。でも「官報複合体」はサブタイトルが「今すぐ新聞をやめなければあなたの財産と家族が危ない」というのですが、この本の広告を大新聞が平気で掲載しているのですから笑ってしまいます。
大体マスコミは「4年以内、4年以内」と騒いでいますが、発表されたのは昨年の9月なんですから、もう3年7ヶ月以内なんですけどね。ところでその後、東大の地震研の平田直教授によると昨年9月の発表時に比べていくらか緊急性が遠のいたそうで、現在は70%の確率で首都圏直下型地震が起きるのは4年から7年以内と考えられているそうです。なお京都大学の防災研究所の研究者がM7以上の首都圏直下型地震の発生確率を5年以内に28%と発表しました。
でもこれまで「いつかは起きる」と言われていたものが、現実のものとなってきました。私も急に飲料水を買い込みました。インフラの復旧までに掛かる期間は、電気では最長でも1週間から10日と言われていますが、ガスや水道の復旧には1ヶ月以上かかると言われています。水は大人一人当たり1日に2〜3リットルとすると、4人家族では300リットル以上必要になる計算です。これだけの量の水を家庭に備蓄することは無理ですが、いつも風呂桶にいっぱいに水を貯めておけば300〜400リットル貯められます。風呂の水は蒸留すれば(薬缶とフライパンがあれば簡単です)飲料水にもなりますからミネラルウォーターをそれほど沢山買い込む必要はありません。でも電気が開通するまでの1週間の食料、暖房、調理設備は必要です。最も手軽なのはカセットコンロとカセットガスストーブです。これさえあれば寒さもしのげますし、調理も出来ます。但しイワタニ以外のカセットガスストーブは室内では使えないので注意が必要です。もし余裕がある方はホンダのカセットボンベ発電機「エネポ」を購入しておけばより安心です。但しストーブや発電機に使ってしまうとボンベは2,3時間しか持ちません。一日中使うことは無いと思いますが、それでも数十本は必要になると思います。ブタンガスですから使用期限はありませんが、安全に保管する場所が問題になると思います。それでもカセットコンロと水があれば温かい食べ物を食べる設備としては十分です。食べ物としては保存食ではありませんが、ハウスの「カリー(漢字が難しくて出て来ません)屋カレー」やセブンイレブンのカレーは一つ88〜98円でどこでも購入出来て、消費期限も2年ぐらいありますからお薦めです。
照明については皆さん懐中電灯やローソクは用意しているかも知れませんが、実際に1週間も電気が止まったときに、懐中電灯やローソクだけで普通に暮らしていけるでしょうか?やはりランタン等のある程度の照明は必要でしょう。しかしキャンプで使われるようなランタンは確かに明るいですが、ホワイトガソリンかガスカートリッジが必要で、保管に気を遣います。マントルと言われるフィラメントの取り扱いにも注意が必要です。かと言って乾電池を用いるランタンは暗くて話しになりません。その辺りは各人の考え方次第でしょう。
盲点はトイレです。阪神淡路大震災の被災者が最も必要としたのはトイレだったそうです。上下水道が壊滅的な状態になった時には自宅のトイレは全く使えません。液状化が酷かった浦安地区では震災後1ヶ月以上経っても仮設トイレしか使えませんでした。特に冬期に仮設トイレに並ぶのは大変です。お年寄りの中には仮設トイレを使うのが嫌で便秘や脱水症状を起こした人も多かったようです。一軒家に住んでいる方はいざとなれば庭に穴を掘ればどうにかなるでしょうが、マンション住まいの方はそうはいきません。下水もやられてしまえば、風呂の水があっても流すわけにはいきません。どうしても簡易トイレセットの準備が必要です。これは自宅のトイレに専用のビニールカバーをかけて用を足し、高分子ポリマーの凝固剤を振りかけて固めてしまうものです。緊急時には男性はどうにかなるでしょうが、女性は立ち小便というわけには行かないでしょうから、一人当たり7〜8個の用意が必要です。4人家族でしたら一日当たり30個も必要です。1週間分なら200個以上です。一つ100円以上しますから、本当に1ヶ月も上下水道が回復しないことを想定したら1000個で10万円もかかってしまいます。笑い話みたいですが本当に大地震が起きることを想定すると真剣に考える必要があります。
それと携帯IP電話と言われる「050plus」は契約されておいた方が良いでしょう。震災の時に携帯電話は繋がりませんでしたが、インターネットは使えたためにツイッター等で情報を受けたり発信したりした人が多かったようです。「050plus」はインターネット上で音声データをやりとりするので、携帯電話回線が大混雑して使えない時でも使える可能性が高いばかりでなく通話料も格安です。携帯電話にかける場合には1分16.8円でドコモのLLバリューと殆ど同じ料金で、「050plus」にかける場合には無料です。国際電話もかなり安い料金でかけることが出来るので、海外に行くことが多い方には特にお薦めです。もう既に30万人以上が契約しているそうですが、災害用電話として是非契約されておいた方が良いと思います。月額料金は315円です。但し残念ながら使えるのはスマホだけでガラケーでは使えません。
ただ地震予測の公表が日本経済の停滞に繋がっていることを忘れてはいけません。関東地方では個人も企業も「数年以内に大地震が来る」と言われたら総ての行動が縮こまってしまいます。これから住宅を買おうと思う人は購入をためらってしまうでしょう。企業も設備投資を当面見合わせるかも知れません。この収縮した気持ちが経済の一層の停滞を招いています。将来大きな地震が来ることは間違い無さそうですから、情報を沢山持っている人ほど消極的な生き方になってしまいます。「防災対策はしっかりして、前向きに生きよう」と言われても防災対策自体が守りの発想ですから、消費が盛り上がるわけがありません。幾ら防災用品が沢山売れても経済に与える影響は微々たるものです。これは政策ではどうにもなりません。と言って地震予測を止めさせるわけにも行きません。こればっかりは政治で解決出来る問題ではありません。
なお最近になって東大の地震研究所はM7級の首都直下型地震の発生する確率を「4年以内に50%以下」に訂正しました。なお「30年以内では83%」だそうです。

■エンターテイメント■
新年早々の「とくダネ!」で元K1選手の「須藤元気」率いる「WORLD ORDER」というパフォーマンス集団が紹介されました。あまりに面白かったので早速ヤフオクでライブのチケットを入手しました。いつの間に須藤元気って歌手になっていたんですね。基本的には彼らのパフォーマンスはロボットダンスを中心としたグループダンスですが、なかなか見応えがあります。ただまだ2回目のライブなのでまだまだ煮詰め方が甘く、間延びするシーンもありました。でも東京2回、大阪2回、そして渋谷公会堂の追加公演と全部見に来ている人もいたようで、熱心なファンに支えられているようです。でもどちらかというとK1選手としての須藤元気ファンが多かったようで、大柄な観客が多いように感じました。
映画は「ALWAYS三丁目の夕日’64」を見ましたが、キャストの皆さんの演技が熟れてきましたね。キャラが十分強調されていて面白いです。舞台は東京オリンピック直前の昭和39年ですが、考えてみたらこの映画って団塊の世代向きの映画なんですね。団塊の世代がまさに多感な中高生の青春時代の映画です。今後も日本の総ての消費の中心となる「団塊の世代」をターゲットとしてヒットを狙った映画であることがやっとわかりました。今の若い人達にとっては昭和30年代であろうが40年代であろうが、自分の生まれる前のことですからいつでも関係ありませんからね。それと3月16日には私が最も3D向き映画と考えていたスターウォーズの3D版が公開されます。まさに画面から飛び出してくる感覚を味わえるだろうと今から楽しみです。
エンターテイメントというわけではありませんが、先日知人の馬が走るというので東京競馬場に行って来ました。馬主証を見せると係員の人が丁寧に対応してくれて非常に気分は良いのですが、前回馬券を買ったのは昭和50年のことですから、システムも馬券の種類も大きく変わっていて、馬券の買い方がわかりません。周りの人に教えてもらいながら買ってはみたものの、ワイドだマルチだボックスだと聞いたこともない用語が飛び交っていてまるで「浦島太郎」です。なにしろ私が一生懸命競馬をやっていたのはハイセイコーが走っていた昭和48年頃のことですからざっと40年前です。当時は単勝、複勝、連勝複式の3種類しかありませんでしたし、馬券も200円券か特券と言われる1000円券しかありませんでしたからね。しかし競馬の予想記者とか、競馬評論家ってあまり反省のコメントをしないんですね。翌日のスポーツ新聞等を見ても、外れた予想について何の釈明もありません。当たると大騒ぎ、外れるとだんまりで済んでしまう商売って楽で良いですね。
でも久しぶりの競馬場に行ってゴール前の叩き合いと、人々の応援の声に包まれて、ウキウキしてしまいました。ダービーの時には最高で19万人を超える人が入場したそうですが、確かにいかに大画面でも、自宅で見る映画より多くの人と感動を分かち合う映画館の方が遙かに感動が大きいのと同じで、テレビで見ていたのではあの感動は味わえないでしょう。
国会審議もエンターテイメントとして見ていると楽しめます。委員会を途中退席してコーヒーを飲んでいたことに大騒ぎしたり、後ろからこそこそ秘書官が教えようとすると「教えちゃダメだぞ」と質問者が釘をさしたり、小学校の生徒会のようです。感情を露わにした岡田副総理の答弁も見応えがあります。自民党に野党としての悲哀さを感じるのは田中防衛大臣に対する質問者に、小池百合子、中谷元、石破茂という歴代防衛大臣を立てて、田中氏の防衛知識の無さを責め立てることです。これはまさに苛めそのものです。見ている分には笑っていられますが、何と言っても国会審議ですから、田中大臣の防衛に対する無知さに呆れているばかりでは済みません。しかし田中直紀さんて本当にマスオさんだったんですね。まあ、あのキャラじゃないととても超強気の奥さんとはやっていけなかったとは思いますけど。
もう一つのエンターテイメントは「スーパーボウル」です。2月6日の「HOOTERS TOKYO」(赤坂東急2階のスポーツBAR)の熱狂はもの凄かったです。店内は外人でぎっしり埋め尽くされており食事どころではありません。各プレーごとに大騒ぎです。私はちょうど終了1分前のジャイアンツの逆転シーンの時に店の外にいましたが、店に入れない人まで大騒ぎでした。考えてみると国をあげてというか、国家の首脳まで夢中になるこのような競技は日本にはありません。大相撲の千秋楽?、日本シリーズの最終戦?、やはり日本にはあれほど国民が熱狂するスポーツはありません。ある意味羨ましいと思いました。
年賀状にも書いたのですが、今年還暦を迎えるに当たり、何か新しい試みにチャレンジしたいと考えているのですが、もう1ヶ月も考えているのになかなか見つかりません。色々趣味も広げようと考えていますが、周りからは「将棋か囲碁でもやったら?」とか「何か楽器でもやったら?」と言われます。いまさら楽器と言ってもねぇ・・・。私の得意な楽器と言えば打楽器では「大口を叩く」、弦楽器では「三味線を弾く」、管楽器では「法螺を吹く」ぐらいですからねぇ。
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