

■第49回衆議院選挙■
私の予想と違って何も事件は起きず、マスコミの予想通りの民主党の圧倒的勝利に終わりました。解散前に303議席だった自民党が119議席、同じく112議席だった民主党が308議席と、まさにちょうど逆になりました。これで自民党は本当に壊滅的状態になるのか、あるいは次回の衆院選で大復活をするのか注目されるところです。
ビックリしたのは小池百合子議員と公明党の太田党首の落選です。小池氏については小林興起元議員を比例候補として取り込んだ民主党の作戦勝ちですが、太田党首の東京12区については小沢氏が国替え立候補せず、代理として青木愛参議院議員を送り込んだということで、選挙後を見据え、公明党との全面対決を避けたと思われました。それが何と青木氏が太田氏を破ってしまったということで「嬉しい誤算」と言おうか「痛し痒し」という結果となってしまいました。
落選して欲しかった常に傲岸不遜な態度の何人かのベテラン政治家がギリギリ小選挙区で当選したり、比例で復活したりしたのは本当に残念です。元総理や派閥の領袖は比例の重複立候補を辞退すべきではなかったんですかねぇ。超ベテラン議員の比例復活なんてみっともないですよ。彼らのマスコミに対する態度は本当に不愉快です。それに比べて民主党でそのような雰囲気を感じさせるのは小沢さん一人です。やはりマスコミの裏側にいる国民を意識しきれていないのだと思います。小沢さんの選挙戦術にしても「辻立ち1000回」だとか「握手何千人」だとか、ドブ板選挙の極致で多くの小沢チルドレンを当選させました。先月も書きましたが、国会活動を熱心に行っていて地元になかなか帰れない政治家が、地道に地元で毎日辻立ちをしている新人に敗れてしまうのは納得がいきません。これでは真面目な現職議員が常に落選の危機に怯えなくてなりません。この選挙制度もいずれは改めなくてはなりません。
さて高速道路無料化が大きな話題となったため、選挙後急に露出度が増えた馬淵澄夫政調副会長ですが、説明を受けて道路行政は非常にわかりにくいということがよくわかりました。民主党の高速道路無料化案を何回聞いても理解出来ません。でも馬淵議員の毅然とした態度と誠実さには信頼がおけそうです。結局政治家というのはこの「他人から信頼される資質」というのが最も重要な気がします。また6人の子持ちという点は尊敬します。
私も仕事上で皆さんに様々な難しい話をしますが、結局は「よくわからんけど、こいつが言っていることだから間違いないだろう」と思われていることがよくあると思います。私はどうも難しいテーマを易しく話すことが得意でなく、昔は年に何十回もセミナーの講師を務めていましたが、「易しい話を難しく話す名人」と揶揄されたことがあるくらいです。
これから役所の大改革が始まります。しかも国家戦略局の担当大臣に役人の最も嫌がる菅直人氏が内定しました。官僚OBの民主党議員が就任するのと違って、これで議員と役人のガチンコ勝負です。役人嫌いの方にとっては今後面白いシーンがたくさん見られると思います。駆け込みの天下りが盛んに行われていますが、これも軋轢の元になりそうです。火種は農水省、厚労省、国土交通省の3つでしょうね。個人的には本当に楽しみです。
また先週の末から今週のメディアは「総選挙の総括」特集ですが、多くの落選政治家にインタビューが行われています。その中でも目立つのが「自分のこれまでの実績が全く評価されず、ただ民主党というだけで誰でも当選してしまう」というベテラン政治家の負け惜しみの発言です。彼らが「私がこの橋を造った」「私がこの事業に予算をつけた」といって過去の実績を示すことが民意を全くわかっていないことの証です。そのような政治に国民は「ノー」の審判を下したのです。また、何の実績も無いのに民主党というだけで当選した議員がたくさんいることに対する不安、不満の声も聞かれますが、小泉郵政選挙の時だって、何の実績も無い小泉チルドレンが80人以上も当選しました。自分たちのことは棚に上げるのがお得意なようです。でも民主党の新人議員には日本のGDPや国家予算を答えられない人が何人かいそうですけどね。
また経済界からも民主党に対する不安の声が多く寄せられています。その中でも目先のばらまきばかりで財政再建や日本の将来に対するビジョンが見えて来ない、という意見については私も同感ですが、未だに「民主党の国民の可処分所得を増大させて消費を促すという成長戦略は本来の成長戦略ではなく、本来の成長戦略はモノやサービスの供給者である企業の活力を高めることである」などと全く自分勝手な意見を述べる経営者団体のトップにはあきれます。米国において強欲資本主義が崩壊したように、我が国においても大企業偏重主義が改められなくてはならない時期に来ています。
でも今回の選挙では民主党から沢山の女性新人議員が当選しましたが、過去の恋愛歴やらヌード写真が出回ったりして「個人」特に「女性」って大変ですねぇ。私が選挙に出たら過去の交通違反歴が暴露されたりして大変かも知れませんね。

■民主党政権で今後の日本経済は?■
民主党政権とは関係なく、雇用情勢は一向に好転の兆しを見せません。またガソリンの暫定税率の廃止や高速道路の無料化によって物流コストの低減が図られ、デフレ傾向が強まると思われます。巷においてはユニクロやニトリが更なる値下げを行っている中、ホテル業界や旅行業界といったサービス産業も値下げに動き始めました。一度始まったこのような動きはそう簡単には逆転しません。当分我が国でインフレを実感することは無さそうです。そうなると不動産購入も当分見送りということになります。それに加えて民主党は公共工事の圧縮をマニフェストに掲げていますから、今後建設及び不動産業界は大変厳しい状況に置かれると思います。
私は世界的な金融のだぶつきから、今後の世界経済をインフレと予想していますが、我が国に限って言えば、当面はデフレ傾向の方が強そうです。特に米国は我が国に比して遙かに 大規模な金融政策を行っていますから、今後他国通貨に比べてドル安が進むことが予想されます。もし円高が更に進めばデフレ圧力が更に強まります。
子供1人あたり年額31万2千円の「子供手当」の支給によって若い世代の可処分所得は増加するでしょうが、まだまだ個人消費を牽引するパワーは無いと思います。また、選挙中に自民党から散々「財源」の問題を追及されていましたが、これからはそれが現実のものとなります。「埋蔵金」も蓋を開けてみれば、もう慌てて使われていてあまり残っていない、ということにもなりかねません。国債の増発はしないと明言していますし、「4年間は消費税は上げない」とも公約していますので、マニフェストを実行しようにも財源が無い、ということになってしまいます。そうなると結局は何らかの増税になるのではないでしょうか?となるとやはり「デフレ」が進むことになります。多くの租税特別措置も廃止の方向なので、企業の税負担は増加します。企業よりも個人を重視した政治が行われることになりそうです。やはり支援母体に労働組合が多いことも影響していると思います。また今後社民党との連立協議が進むと、ますますその傾向が強くなると思います。

■中央ヨーロッパ■
<ウィーン シェーンブルン宮殿>
<チェコ チェスキー・クルムロフ>
お盆休みに久々にヨーロッパへ行ってきました。今回初めて中央ヨーロッパのチェコとオーストリアとハンガリーに行きましたが、とてもきれいな中世の町並みを見ることが出来ました。まだ中央ヨーロッパにはこのような景色があちらこちらに残っていることに感動しました。どの街が世界遺産でもおかしくないように感じました。と言っても、観光の半分以上が教会で、あとから写真を見てもどこがどこだかはっきり覚えていません。
経済的にラトビアと並んで「ヨーロッパの火薬庫」と言われているハンガリーはさすがに浮浪者もたくさん見かけましたが、一方ブランド物の店も充実しています。プラハのブランドストリートはわずか1本の道の左右に著名なブランド店が軒を連ねていて、これほどブランド店が集中している街を見たことがありません。
また以前から自由主義の国でありユーロの導入されているオーストリアでは物価が安いとは感じませんでしたが、まだユーロが導入されていないチェコやハンガリーでは大変物価が安く感じました。八百屋の店先に並べられている果物は軒並み1キロが200円以下です。ただマクドナルドの価格は日本と同じで「世界一美しいマクドナルド」(写真)と言われるハンガリーのブタペストのマクドナルドではソフトクリームが100円でした。

■新型インフルエンザ■
続々と感染拡大が報道される新型インフルエンザですが、街ではマスクをしている人を見かけることもまだまだ少なく、大量感染を実感出来ません。値段はともかく、巷にはマスクも売られており、緊迫感もありません。あとはワクチン接種がどの程度進むかによって人々の反応も異なってくると思います。一部の医療機関には既に新型インフルエンザワクチンが配布されているようです。ただワクチンを接種すると、大原麗子さんも罹っていたという「ギラン・バレー症候群」を発症する確率が10倍になるという意見もあり、拙速な接種は慎むべきかも知れません。特に輸入物は注意です。現在の感染の状況からすると、巷の対応はちょっと警戒感が無さ過ぎるようにも思いますが、「過剰に防衛しすぎて他人から笑われるのが恥ずかしい」という日本人の恥の文化がこのようなところにも現れているように思います。
こんなことなら早めに「感染パーティー」に参加して免疫を作っておいた方が良かったような気がしますが、「型が少しでも違えば免疫は出来ない」という説もあり、その場合には「かかり損」になってしまいます。
と言っている間に国内で12人目の新型インフルエンザの死者が出ました。特に既往症も持たれていない方のようです。これまで新型インフルエンザが流行したときの家庭での備えについて色々申し上げてきましたが、それよりもこれからはいかに新型インフルエンザにかからないかを考えなくてはなりません。うがいや手洗いはもちろんのこと。何しろ人と接触しないことが一番です。海外旅行などもってのほか、国内旅行も自動車での移動に努めるべきです。人の集まるところには近づかない、食事も出来るだけ内食で済ます。電車に乗っても手すりやつり革に掴まらない、エスカレーターに乗っても手すりには掴まらない。トイレの手洗い場で口にハンカチを咥えない。(これって男性だけでしょうか?)「こんなことやってらんないや、面倒くさい」というのも一つの生き方だと思います。
しかし、こうやってみると業績が悪化する企業と好調になる企業が予測出来てきます。航空、鉄道はダメ、遊園地等のレジャー施設や外食産業もダメ、逆に出前産業やレンタルビデオ業界はウハウハ、今も絶好調ですが、お菓子メーカーや調味料メーカーも好調持続です。でも不健全な活況は喜べないでしょうね。

■スピード違反で懲役?■
先日のネットニュースを見ていたら東名高速で78キローオーバーの違反をした人が執行猶予付きの懲役刑を受けていました。「スピード違反で懲役刑?」とビックリされる方も多いと思いますが、私も知り合いの弁護士に「80キロオーバーは即逮捕」と常々脅かされています。確かに法律では一般道30キロ、高速道40キロオーバーは刑事罰となっていますが、これまで殆ど罰金刑で済まされていて、今回のように執行猶予付きとはいえ懲役刑が下されるのは極めて珍しいことと言えます。何回も呼び出しに応じない等よほど悪質なケースだったのでしょうか?車は国産のニッサンGT−Rだったそうですから、180キロでリミッターが効くので、80キロ以上の違反は不可能でしょうが、外車にはリミッターがついていませんから本来の最高速度を出すことが可能です。私の車のスピードメーターは330キロまでありますから、出す気になれば300キロ近くまで出るのではないかと思います。
スピード違反に関する感覚は人それぞれで、「違反は違反だ」と考える方もいるでしょうし、「別に誰に迷惑をかけているわけでもないし、駐車違反よりよっぽど罪は軽い」と考えている人もいるでしょう。ただもし事故を起こした場合には時速100キロと200キロでは桁違いの衝撃の大きさの差となるでしょうし、単独事故ならいざ知らず他人も巻き込んだ場合にはとてつもない大事故となります。罪に問われた場合の世間体も考えて慎重に行動したいものです。
|