■東京都議選■


 衆議院選の前哨戦とでも言うべき東京都議選の結果が出ました。自民党惨敗と思いきや、民主党の候補乱立の影響もあって、公明党と併せて何とか過半数を維持しました。これで東京オリンピックの誘致も築地市場の移転も新銀行東京の事業も継続されることになります。一番ホッとしているのは石原都知事だと思います。

 以上が私が7月10日に予め書いた原稿です。見事に予想が外れてしまいました。自民党は惨敗です。特に千代田区と央区の超大物議員の負けは致命的です。まさか民主党が擁立した58人のうち54人も当選するとは思いませんでした。しかもそのうち10人近くはここ数ヶ月内の駆け込み擁立です。「何でもいいから自民党は嫌だ」という選挙民の意志の表れでしょう。確かにオリンピック招致や新銀行問題、築地市場の移転問題等石原都知事の与党として否定を受けた点もあったでしょうが、同じく石原都知事を支持した公明党は全員当選しました。与党に対する逆風及び高投票率にもめげず全員当選を果たした公明党は立派ですが、逆に言えば今回の選挙結果は都政に対する審判ではなかったということでしょうか?でも、もし公明党が野党だったら新銀行に対する増資や築地市場の移転には反対していたと思いますけどねえ。これで国政でも公明党が議席を減らさなかったら、公明党は「いいとこ取り」ですね。「与党」ということで公明党はここ数年間、公明党らしからぬ振る舞いをしてきましたが、今度の選挙で民主党が過半数を取ったら、公明党は自民党とともに下野するのでしょうか?それとも法案ごとに党としての判断をしていくのでしょうか?もしかしたら民主党と連立を組んだりして。

 ただ、私が心配するのは「何でも自民党はダメで民主党」という動きです。地方議員選挙の場合にはそのような動きに自治体全体の動きが左右されるわけではありませんが、大阪府の動きを見てもわかるように、首長選挙ではその結果が自治体の動きを大きく左右します。そのような首長に千葉や奈良のようにあまりに若い市長を選んでしまって本当に大丈夫でしょうか?首長には高い見識が求められますが、30才そこそこの青年にそれを学び取る時間があったでしょうか?にわか首長が単に反自民ということだけではなく、高潔な意識のもとにきちんとした政策を打ち出していけるかどうか心配です。石原都知事の言いぐさではありませんが、都議選公示の僅か9日前に立候補を表明した26歳の候補が超大物の自民党都連幹事長を破るというのはあまりに異常です。要するに「自民党と共産党でなければ誰でも良かった」ということです。まだ外資系企業でのサラリーマン経験が3年しかない若者に何を託せるのでしょうか?こういう心配をしなければならないのはあまりに民主党に人材がいないからですし、そこまで選挙民を「反自民」に走らせた自民党の責任です。でも小泉チルドレンのようにあまりにムードだけで大勝してしまうと民主党はこれからが大変です。

 衆議院選の選挙日程に関しては諸説紛々でしたが、麻生総理が7月21日の週に解散、8月30日投票を決定しました。解散から40日というぎりぎりの引き延ばし日程ですが、選挙を引き延ばしたい勢力との妥協の結果だと思います。でも解散までまだ1週間もあります。まだまだ何が起きるかわかりません。筋書きのないドラマが続きます。





■最近のテレビドラマの傾向■


 テレビドラマの改編時期ですが、最近のテレビドラマって医療ものと警察ものが多いですね。6月に最終回を迎えたドラマにしても、天海祐希の「BOSS」や内野聖陽の「臨場」は警察と医療のミックスドラマでした。木村拓哉の「MR.BRAIN」も同様です。警察オンリーの「ハンチョウ」はまだ続いています。やはり「勧善懲悪」ものが受けるということでしょうか?というよりも私が恋愛ものをあまり見ないためにそのように感じるのかも知れませんが。

 そういえばテレビ番組ガイドって当てになりませんね。ドラマの初回と最終回は15分延長されることが多いですが、予めそれを予想しておかないとひどい目に遭います。私はテレビ番組ガイドを見ながら案外先の方まで録画予約をしておく性格ですが、テレビガイドの1ヶ月版は時々正確でないことがあり、それを信じて予約しておくと最終回の録画が尻切れトンボになってしまうことがあります。今回の「BOSS」の最終回もそうでした。色々手立てを尽くして、結局YouTubeで録画し損なった15分を見ることが出来ましたが、かなり不満が残りました。番組の放映時間が正確でないテレビ番組ガイドってあり得るのでしょうか?それとも1ヶ月前では放映時間って確定していないのでしょうか?




■誰が読んでいる1Q84?■


 村上春樹氏の1Q84の発行部数が200万部を超えました。面白いことにBOOK1が110万部、BOOK2が90万部という内訳のようです。「とりあえず第1巻だけ買って読んでみて、面白かったら第2巻も買おう」と思っている人が20万人もいるということでしょうか?しかしBOOK1だけでは話の筋が全く見えず、BOOK2を買おうかどうか迷ってしまうと思います。私も長崎旅行のおかげでやっと最後まで読み終えることが出来ましたが、読後感は?普通、本を読み終われば「面白かった」「つまらなかった」「感動した」等々感想が出てくるものだと思いますが、この本に関しては何も出て来ません。著者の意図するところが全く理解出来ていないのかも知れません。リトル・ピープルと空気さなぎ?????私は2度とインドに行くことがないように、2度と村上春樹氏の著作を手に取ることは無いと思います。でも彼がノーベル賞を受賞したら馬鹿売れするんでしょうね。

 テレビでも言っていましたが、私の周りにもまだこの本を読み終わったという人がいません。まだ読み始めていないのか、途中でやめてしまったのか、それともそもそも読む気が無いのかわかりませんが、読破した人が本当に少ないようです。書評も殆ど見かけません。出版社に遠慮しているのか、それともノーベル文学賞候補者に遠慮しているのかわかりませんが、読んだ感想を聞く機会も全くと言っていいほどありません。 1ヶ月もするとBOOK OFFの店頭に「1Q84」があふれかえるのではないでしょうか?



■メッキが剥げてきた景気回復策■


 先月私がお話ししたように、ここへ来て世界の景気回復シナリオが狂って来ているようです。先月一時的に1万円を回復した日経平均も9000円に近づいて来ました。毎日のようにダラダラと下げ続けています。NYも同様です。日本も米国もこれだけジャブジャブとお金をつぎ込めば景気は一時的には回復するでしょうが、個人の消費マインドがいきなりプラスに転じるとは思えませんし、被った大きな痛手が修復されたわけでもありません。プリウスやインサイトがバカ売れしても、その分他の乗用車が売れなくなっているだけです。エコカー減税にしても、個人の負担は減少しても税収がその分落ち込みます。

 IMFが2010年の世界経済見通しを発表しました。それによると、2009年の経済成長率をマイナス6%と先進国最大の落ち込みと予想された日本はプラス1.7%と予想されています。世界全体についても2009年のマイナス1.4%からプラス2.5%としています。IMFは「世界経済は安定しつつあるが、景気後退はまだ終結していない」と景気の底打ちとは考えていません。また、金融部門の修復を最優先課題と位置づけています。

 そういえば、最近欧米金融機関の巨額損失とか破綻とかのニュースが入ってこないことが逆に不安です。また今回の見通しについても、サブプライムローンによる世界的損失を発表の度に増額していった前科のあるIMFですから、当てには出来ません。

 銀座の超有名クラブのママが「景気は3月に底を打った感じがする」と言ったそうですが、私には公共投資に関係する以外の業界においては未だ景気回復感は無いと感じます。米国でも主要な住宅価格指数であるシラー指数の4月分が6月30日に発表されましたが、相変わらず前年同月比18%の下落と下げ止まっていません。サンフランシスコやロサンゼルスといった西海岸の地域では2000年から2007年にかけて住宅価格が3倍近くまで上昇しましたが、最近ではピークから半分近くまで下落してきています。単に価格が半分近くなったということだけではなく、米国では10倍、20倍ものレバレッジをかけて証券化していますから、証券化商品の価格は殆ど0になっているはずです。でもこのようなことに関してはどこも報道しません。大マスコミが報道しない情報を入手することが今後の私たちに求められることです。



■長崎旅行■




 友人達と長崎に旅行してきました。お目当ては「軍艦島」の上陸でしたが、何と波が高くて上陸出来ませんでした。世界遺産候補として申請中でもあり、日本の産業革命の歴史の一つとして見ておきたかったのですが残念です。天気は本当に良かったのでなおさら残念です。まさに「天晴朗なれど波高し」(秋山真之)です。でも後から聞いたところによると長崎市では波が高くて上陸出来ない日を年間200日以上想定しているそうです。私達にとっては全く想定外でした。ひどい船酔いにかかって上陸出来なかった人たちは本当に気の毒です。でも島で釣りをしている人がいたのにはちょっとむかつきました。

 長崎旅行でもう一つ強く印象に残ったのはハウステンボスの凋落ぶりです。日曜の午後だというのに人っ子一人いません。というのはオーバーにしても人がまばらで閑散としています。
多くの店舗が閉まっています。ホテルの中もお客は数えるほどです。バスも船もガラガラ、展望台から見下ろしても人の数が数えられるほどです。 いったん破綻して再建中とのことですが、これでは再建はままなりません。まだ行かれたことのない方は早めに行っておかないと二度と見られなくなってしまうかも知れません。

 また、昨年の鹿児島旅行もそうなのですが、市内観光がすぐグルメ旅行になってしまいます。長崎にしても観光する場所がそう沢山あるわけではなく、結局名物の食べ物ということになってしまいます。昨年の鹿児島の最大の名物は「白クマ」でしたが、長崎は沢山あります。最大の名物のカステラに始まって、卓袱料理、食べるミルクセーキ、クジラ焼き、フルーツ大福、角煮まんじゅう、トルコライスと山ほどあります。特にスウィーツはオランダ系と中国系の両方のお菓子があるために豊富です。「るるぶ」や「まっぷる」といったガイドブックが何故グルメガイドになってしまうのかわかるような気がします。

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