

今年のキーワードは「金融恐慌」「大不況」「パンデミック」の3つです。
■金融恐慌■
これまで4年ぶりのドル安とか、13年ぶりの円高とかのニュースに驚かされていましたが、最近は何十年ぶりとか戦後初とか、果ては「米国史上初のゼロ金利」とか未曾有の出来事が次々と起こっていて、どこまでが未曾有かわからなくなります。(誰かさんのおかげで何となく頭の中で「みぞうゆう」という発音が浮かんできます)「何が起きても想定内」ぐらいの大胆な発想の転換が必要です。
楽観的な見通しでは「各国の金融・財政政策が功を奏して、来年の後半には世界経済は回復に向かう」と言われていますが、私には全くそうは思えません。当初は「金融機関の不良債権買い取り」とされていた米国の金融安定化法案も次々と金融機関への直接資本注入となっています。その間「不良債権」の査定は全く進んでいません。まだ膨大なCDO(債務担保証券)やCDS(クレジット・デフォルト・スワップ 信用リスクを保証する保険のような商品)が残っています。連結外子会社等を含めて、世界の金融機関がどれだけの不良債権を抱えていて、その評価がどれぐらいになっているか全く不明の中で、「いついつまでには景気は回復するだろう」等と論じるのはおかしいと思います。こうしている間にも米国の住宅ローンは続々と不良化しています。カード会社のアメックスが3000億円の公的資金の注入受け入れを発表したように、カード債権までもが続々と不良化しているようです。
米国ばかりでなく、英国でも老舗のウールワースの破綻に続いて、陶器で有名な「ウェジウッド」まで破綻してしまいました。もうミニ恐慌と言ってもいい状況かも知れません。しかし日本の新年の休みの間にオバマ期待で米国NY市場が堅調だったために、我が国株式市場も平穏裏に開幕しました。でもまだまだ安心は出来ません。と言っていたら8日には早くも大反落です。やはり私は今年は「絶対的悲観論」で行きます。世界中の損失額が明らかになるまで安心出来ません。私は今年の日本の上場会社の倒産数が、死に体による上場廃止を含めると100社以上に達すると予想します。
ただ、これだけ皆さんに危機感を煽っている私もちょっと心配なのは、恒例の1月3日の日経新聞に掲載された「2009年私の見方」で主要企業の経営者20人の今年の株式相場の見通しが、かなり保守的になっていることです。最高値は13000円ですが、最安値は6500円を予想した人もいます。最高値を「1万円以下」とした人が4人もいます。昨年の1月のメッセージで私はこう書きました。『もう一つ気になる点は多くの経営者やアナリストが株価について「前半安の後半高、年末には日経平均は1万8千円〜2万円」と述べている点です。多くの人がこう思っていると現実は逆になってしまうことが多いのでこの予想は気になります』私の予想通り多くの経営者の予想は全く外れてしまいました。
しかし今年は私ほど悲観的ではないにしても日経平均が今よりさらに2000円以上も下がると予想している経営者がこんなにいると、「あれ?皆さんわかってきたのかな?」とも思いますし、まだまだ株価が下がると予想する人がこんなにいるのだとすると、もう株価は下がらないような気もしてしまいます。ちょっと戸惑っているところです。
なおパウエル元国務長官が1月21日か22日に米国発の何らかのクライシスが起きると断言したそうです。それが戦争かテロかわかりませんが、何となく不気味な感じです。

■大不況■
トヨタが12月22日、今期の連結営業利益を1500億円の赤字となる見通しと発表しました。このニュース自体も驚きですが、11月6日の業績下方修正から僅か1ヶ月半で7500億円も赤字予想額が拡大したことがもっと驚きです。昭和57年のトヨタ自工とトヨタ自販の合併以来初の赤字となりますが、前期に2兆円以上の利益を計上していた、日本というよりは世界のトップ企業が赤字に転落するとは驚愕です。昭和24年の上場以来初の減配にもなるようです。自動車ばかりではありません。イオンでは今期の赤字予想を発表しました。デパートも続々と業績の下方修正を行っています。ソニーも14年ぶりの営業赤字です。
不況は全業種に渡って来ていますが、輸出産業は壊滅的です。ここ数年の日本経済は輸出産業の好調に支えられて来ました。1985年のプラザ合意以来、我が国は諸外国やIMFから内需拡大を迫られても、結局新たな需要を創造することは出来ず、構造転換も進まず、やることと言えば、建設族や道路族ばかりが喜ぶ箱物対策ばかりでした。ですから、円高等で輸出産業が不調になるとすぐに日本経済全体が下降気味になってしまいます。今回は諸外国での激変とも言うべき急速な需要の縮小に、急激かつ大幅な円高も加わっていますから、輸出企業は全滅です。
我が国においても金融業のダメージは諸外国ほどは大きくなくても、輸出産業の機動的な雇用調整によって、雇用不安が大きく広がり、当面雇用に不安の無い人々の間にも、緊縮気分が蔓延しています。この心理的不安感を取り去ることは容易ではありません。これまで発表されている自動車の販売台数ばかりでなく、これからは消費の冷え込みが明らかになるニュースが続々と報道されることになると思います。ただでさえ、お粗末な政治と国家が抱える膨大な債務を不安に感じて、財布のひもを締めている国民がさらに貯蓄に励むことは容易に予想できます。個人消費の冷え込みから不況はますます進みます。私達が今まで体験したことのないような不況に直面する可能性が大です。資産防衛を進めてください。

■パンデミック・・・・新型インフルエンザ対策■
皆さんはどのような新型インフルエンザ対策を取られているでしょうか?これに関しては一般の人々と大企業に勤めている人でずいぶん温度差があるように思います。大企業では独自に対策用品の備蓄や危機管理マニュアルを作成して社員に配布しています。
「パンデミック」とか「N95マスク」と言われてもピンと来ない方が多いと思いますが、「パンデミック」は「感染大爆発」や「世界的流行」と説明されています。1918年の「スペイン インフルエンザ」では我が国で39万人、全世界で4000万人が死亡したと言われています。今のところ新型インフルエンザに対するワクチンは無いために、より厳重な対策が必要です。
厚生労働省のホームページでは新型インフルエンザが発生したときに外出しなくてもよいように2週間程度の食料品・日用品の備蓄を呼びかけています。私の事務所や自宅でも着々と備蓄を進めていますが、物によっては「売り切れ」の物もあるので、皆さん早めの手当をお奨めします。1月17日に映画「感染列島」が封切られたら、みんなの関心が高まって新型インフルエンザ対策商品が爆発的に売れて品切れ状態になってしまうかも知れません。
通常の家庭用備蓄用品とは別に、新型インフルエンザ対策としては
・N95マスク(N95マスクとは「米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のN95規格を
クリアし、認可された微粒子用マスクのこと」)1人当たり25〜30枚
・タミフル 1人当たり10錠 薬品としては現在のところ昨年から話題のタミフルと
リレンザと呼ばれる経口吸入薬の2つしかありません。手軽さではタミフルです。
出来るだけ個人的に備蓄しておくことをお奨めします。
・ゴーグル、手袋、消毒剤、ビニール袋、等々です。
災害用品と同様な物も多いのですが、飛沫感染に対応した商品が必要なことが特徴です。
また、家庭用備蓄品についても最大2ヶ月分とも言われています。地震等の災害でしたら、日本全体あるいは世界全体が被害に遭うということはないでしょうから、時間が経てばいずれ救助の手が差し伸べられるはずですが、パンデミックの場合には全世界的な流行も危惧されるので、自前で対応を考えておかなくてはなりません。皆さんにお話しすると笑われるのですが、私は自宅に発電機まで購入しました。ガソリンの缶詰も購入しました。ガソリンの缶詰は何と1リットル900円もしました。
水についても、通常1日1人当たり3リットル必要と言われますが、4人家族だと1日12リットル、1ヶ月で360リットル、もし2ヶ月分を備蓄するとすると720リットルにもなってしまいます。もちろん飲料用だけでしたらこんなには必要ないでしょうが、1人1日1リットルとしても240リットル、2リットルのペットボトルが120本です。マンション住まいの方にはちょっと難しい量ではないでしょうか?せめてバスタブの湯は絶やさずにおきたいものです。またそれを飲料水として利用出来るように「浄水器」も準備された方が良いと思います。
私一人が一生懸命対策をとって「アイアム・レジェンド」になっても困りますので、皆さん一緒に生き残りましょう。
なお、もし国内でも海外でもパンデミックが発生したら経済活動はストップあるいは停滞してしまいますから、これまた確実に大不況となります。

■今年の行動目標■
今年は流行に敏感になってみようと思います。「百聞は一見にしかず」ではありませんが、心残りの無いように、積極的に動いてみようと思います。食べてみたい物、見てみたい物、行ってみたい所、聞いてみたい音楽(若い人向けを除く)、いくら時間があっても足りそうもありません。ただし映画館のように密閉された空間はインフルエンザ対策上は危険です。
ただ食べ物に関しては、何でも食べるわけにはいきません。例えば、話題の食べ物にはスイーツも多いので、全部食していたらメタボになってしまうのが心配です。今年の標語は「話しの種に一口だけ下さい」にしようかと思います。
食べ物といえば、まず新年に「ねんりん家のバームクーヘン」を食しました。保存出来るタイプだったせいか、たいしたことがないと感じたため、日本橋三越でクラブハリエの当日賞味期限のバームクーヘンとモンシュシュの「堂島ロール」を買って来てもらいました。こちらは「食べる価値大」です。でも、モンシュシュのロールケーキを二切れと、バームクーヘンをひとかけら食べたら、お腹にもたれること、もたれること。私は消化するまでに6時間以上かかってしまいました。何事も「ほどほどに」が良いと思います。
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